若いうちからiDeCoを始めた人の理由と掛金の金額は?
LIMO / 2018年6月16日 21時15分
若いうちからiDeCoを始めた人の理由と掛金の金額は?
iDeCoが老後資金をつくるのに適した制度だということは、多くの人に知られるようになりました。確かに、資産形成に役立つ制度ですし、老後資金の準備は早めに始めるに越したことはありません。しかし、それだけではないのです。今回は、若いうちにiDeCoを始めたほうがいい理由と、20代、30代の若い世代が毎月拠出している掛金についてご紹介します。
やっぱり高い節税効果が魅力!
iDeCoの魅力は何といっても、高い節税効果。iDeCoは積み立てた掛金が所得控除の対象となります。掛金の積立時、運用時、受取時と3回の節税効果を享受できるのもポイントが高いですよね。
積立時には、60歳まで毎月の拠出金額が全額、所得控除の対象となるため、拠出期間が長ければ長いほど、所得税や住民税の節税額が大きくなるというわけです。また、通常なら20.315%かかる運用益への税金ですが、iDeCoの場合は運用益に対して税金がかかりません。これなら運用する期間が長ければ長いほど、運用益を得られる可能性が高くなりますよね。
となると、若いうちから資産運用を始めて、運用期間を長くすることでより節税効果が高くなることが考えられます。さらに受取時には、一時金として受け取る場合には「退職所得控除」が適用されますし、年金として受け取る場合には公的年金との合算で公的年金控除が適用されることとなります。
このように、一定額の税金が控除されるので、これらの節税効果をうまく活用しながら若いうちに運用を始める人が多いのです。では、20代、30代という若い年代でiDeCoによる運用を始めた人は毎月どのくらいの金額を積み立てているのでしょうか。
みんなの掛金って?
20代、30代でiDeCoによる資産運用を始めた人は、やはり老後資金への危機感が強く、若いうちからちょっとでも多くのお金を貯めようとしている人が多いようです。そんな人々の掛金について聞いてみると、30代前半、既婚者で派遣社員として働く女性は、「とにかく少額でもいいから貯める」ということで、毎月5000円を積み立てていると言います。
また、iDeCoでは加入者種別ごとに拠出限度額が定められていますが、一番限度額が高くなっている自営業者の人の場合、「いつ何があるかわからないし、自分の老後が不安だから稼ぎのあるうちに」と毎月5万円積み立てているという人もいました。彼は30代後半、自営業で事業はうまくいっているといいますが、やはり安定的にお金を積み立てられるiDeCoを利用してコンスタントに運用しているようです。
ちなみに、国民年金基金連合会が発表した平成28年3月末現在の掛金の拠出状況では、掛金額平均は「1号加入者(自営業者等)」は24,970円、「2号加入者(サラリーマン等)」は14,970円、全体では17,702円という結果になっていました。積み立てや複利の力は偉大で、毎月コンスタントに一定金額を積み立てていけば、きちんとまとまったお金を準備することができます。それを知って、若いうちからお金を積み立てている人もたくさんいるのですね。
まとめ
いかがでしたか。掛金の金額って、多すぎても生活が破綻するかもしれないし、少なすぎても将来のお金が思うように貯められないという状況で、なかなか決めづらいものではあります。自分が毎月積み立てできる金額で、無理することなく拠出できるのが一番いいですね。
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