子どもの命を守るために。大地震に備えていますか?
LIMO / 2018年7月9日 10時20分
子どもの命を守るために。大地震に備えていますか?
2018年6月18日に起きた大阪府北部地震では大きな被害が出ました。また、この度の豪雨でも甚大な被害が広い範囲に及んでいます。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
こうした天災はいつやってくるかわかりません。中でも地震については、これまでも首都直下型地震や南海トラフを震源とする地震を危惧する声がありましたが、いっそう不安の声が高まったように感じます。
では、いざ大きな地震が来たとき、自分の身と子どもや家族の安全を確保するにはどうすればいいのでしょうか。絶対に安全な対策はコレ!と言い切ることはできませんが、事前にできる準備について考えてみましょう。
子どもの命を守る覚悟
災害時の備え、みなさんはどれぐらいしていますか? 私は比較的災害の少ない地域に住んでおり、いつか来る大地震に怯えながらも対策がきちんとできていないところがありました。
そんな私が行動を変えるきっかけとなったのは、ある日インターネット上でふと目にしたひとつの意見。「いつ来るかと怯えるだけできちんと対策をしないのは、親自身が子どもの命を危険にさらしているのと一緒だ」というコメントです。
そこでハッと目覚め、いざというときに我が子の命を守るのは自分なんだ!と、子連れの防災についていろいろ調べてみることにしました。
二次災害対策も忘れずに
家具の固定や防災グッズの購入などは、すでに準備しているご家庭も多いかもしれませんね。我が家では、食器棚などどうしてもダイニングから動かせない家具は固定。以前はリビングや寝室に置いていた洋服ダンスも、すべて物置部屋に移動させました。日常子どもが生活するスペースから、背が高くて重たい家具は極力排除することにしたのです。
情報収集するなかで目にした、地震で怖いのは揺れそのものよりも二次災害だという言葉も印象的でした。確かにこれまでに被災した方々の話を聞いていても、停電後に再び通電した際の火災、津波などで辛い思いをされた方もたくさんいました。
火災は強い揺れを感知したときに主幹ブレーカーを遮断する感震ブレーカーや住宅用の消化器、防災カーテンなどを準備しておくことでリスクを減らせるかもしれません。また、津波の恐れがある場合はどこに逃げるのか、高台や避難所の情報を目につくところに貼っておいたり携帯のメモ機能に書き込んでおいたりしてもいいですね。
子どもと離れているときに被災したら?
大きな地震が起きたとき、子どもと一緒にいるとは限りません。幼稚園や保育園に行っているときに地震が発生したら? 上の子は小学校、下の子は幼稚園といったように兄弟で別々のところに通っていたら?など、あらゆる事態が想定できます。
いざというときは、携帯で連絡を取ることも難しくなるかもしれません。事前に園との連絡方法を確認しておいたり、夫婦のどちらが誰を迎えに行くか話し合っておいたり、ひとりで迎えに行くときは順番を決めておいたりと、家族でしっかり話し合っておくのもいいでしょう。
子連れは食料の備蓄も念入りに
避難後の生活についても、事前の準備で大きく変わるようです。今後、仮に南海トラフ地震が発生したときはかなり広い地域で被害が出ると予想されるため、救援物資がこれまでの震災以上に行き届かない可能性もあります。
通常震災に向けた備蓄は3~7日分と言われていますが、これで充分かどうかは分かりません。実際に被災した方の話では、物資が届き始めてすぐは子どものものが少なく、ミルクがなくなりそうなときは小さい赤ちゃんを優先し、少し大きな赤ちゃんは砂糖水などを飲ませていたこともあるそうです。
地震が発生するとスーパーやコンビニからあっという間に食料が消えることも多いため、子どもがいる家庭は備蓄もかなり重要かもしれません。小さな子どもは半年で食べるものがまったく変わっていることもあるので、定期的にチェックをしておくといいですね。
また、銀行再開までに時間がかかる場合もあるので、ある程度の現金も持っておくと安心という意見もありました。
まとめ
私が今回このテーマについて書こうと思ったのは、決してみなさんの不安を煽りたいわけではありません。ただ、準備をしておくことの大切さを少しでも多くの方に考えていただきたい、そのきっかけになればと思ったのです。
まだまだ防災のためにできることはたくさんあります。大切な子どもたちを守るためにも、家族で一度しっかり話し合ってみてくださいね。
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