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お金持ちの「お金」を増やす資産運用のプロの素顔

LIMO / 2018年6月30日 0時0分

お金持ちの「お金」を増やす資産運用のプロの素顔

お金持ちの「お金」を増やす資産運用のプロの素顔

お金持ちがどのような資産運用をするのかを気にする人もいるでしょう。お金持ち、またいわゆる富裕層、そして資産家は自ら運用をする人だけではなく、資産をプロフェッショナルの資産運用者にお金、資金を預け、運用してもらうことがあります。その運用者をファンドマネージャー、時にはポートフォリオマネージャーなどと呼ぶことがあります。一体どのような職業なのでしょうか。

資産運用のプロであるファンドマネージャー

顧客から運用資金を預かり、その資産を増やそうとする仕事がファンドマネージャーです。一口にファンドマネージャーといっても株式、債券、REIT(不動産)そしてバランス型(株式や債券などがミックスされている)ファンドのファンドマネージャーがおり、得意な専門領域が異なります。

また、投資をする資産が株式といっても、日本株、外国株と投資対象の国や地域が異なったりします。資産によってファンドマネージャーが異なることもありますし、バランス型ファンドのように同じ場合のこともあります。これは運用会社によっても方針が異なったりします。

また、アクティブファンドのファンドマネージャーかインデックスファンドのファンドマネージャーかの区別もありますが、ここでは、アクティブファンドのファンドマネージャーとして話をすすめましょう。

ファンドマネージャーはどこにいるのか

ファンドマネージャーと呼ばれる職業の人は、金融機関、特に投資信託会社や生命保険会社といった資産運用会社、またヘッジファンドなどに在籍しています。

大手の運用会社で実績が出ると自らヘッジファンドを立ち上げて運用を始める人もいます。日本人でも腕に覚えのある人はシンガポールなどに会社を設立し、独立し、ファンドマネージャーを続けることもあります。

ファンドマネージャーは文系職、それとも理系職か

ファンドマネージャーには経済学部、商学部といった経済や金融を学生時代に専攻した人も多いですが、それ以外にも理系出身で数字の扱いに強い人材がファンドマネージャーとして活躍している場合もあります。もっとも、金融機関には「クウォンツ」と呼ばれる金融工学を活用して資産運用をサポートする人もおり、理系の人材も活躍しています。

ファンドマネージャーは高年収なのか

基本は高年収です。働き方改革で話題の高度プロフェッショナル制度では企業や市場の高度の分析業務を行うアナリストが注目されていますが、ファンドマネージャーの方が年収は高いことが多いです。

もっとも、ファンドマネージャーは成績がすべて数字で見えてしまうため、パフォーマンスが良ければ年収は増え、そうでなければ決められた分の最低限しかもらえないということもあります。

ファンドマネージャーは安泰なのか

ここまで見てきたようにファンドマネージャーは極めて専門的な職業ですが、現在はAI(人工知能)にその仕事領域を脅かされつつあります。ファンドマネージャーが超過収益を狙う際には「アノマリー」と呼ばれるようなやや短期的な投資機会から、業績が大きく変化する長期的な収益機会まで様々です。そうした、これまで人間のファンドマネージャーが得意であった領域をデータをもとに機械が過去の株価パターンを学習し、投資機会を見出すなどの動きがあります。

こうしたこれまでプロ投資家が「おいしい」と感じていた収益機会を機械にも手を出されると、「どこまではばひろく、どこまで素早く」投資を実行できるかが勝負の分かれ目になりそうです。

もっとも、経営者の評価などは機械にはまだできない領域だと思われますので、そうした定性的判断を人間はさらに磨いていかなければならないのではないでしょうか。

ファンドマネージャーの最も成功したケースはウォーレン・バフェット

ファンドマネージャーのゴールは何かと言われれば、もちろん顧客の資産を増やして大きな成功報酬を得るということですが、それだけの枠にはまらなかったファンドマネージャーもいます。それは世界で最も有名な投資家ウォーレン・バフェットではないでしょうか。バフェットは投資家から経営者に転身するのに成功したパターンといえるでしょう。

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