ニューヨーカーがいま読んでいるビジネス書10冊（2018年6月調べ）

米書店バーンズ＆ノーブルのビジネス書売れ筋トップ10

この記事では、某商社ニューヨーク本店に勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。

こんにちは！ 7月になり、本格的に夏となってきました。NYは日本に比べて梅雨の影響が薄いので雨も少なく快適です。こんな日には、やはり野球観戦をしたくなりますね。NYにある球場は屋根がなく広いので、いるだけでも開放的な気持ちになって楽しいです。この開放感に加えて、選手の好プレーや美味しいビールがあれば、最高の１日になること間違いなし！

それでは、6月のランキングを見ていきましょう。

バーンズ＆ノーブル（BARNES & NOBLE）の6月のビジネス書売れ筋ランキング

※ 順位／タイトル／邦題（翻訳書がないものは編集部で独自に訳した仮題）／著者

1．Subscribed: Why the Subscription Model Will Be Your Company's Future - and What to Do About It／（仮題）サブスクライブド：なぜ、あなたの会社の未来はサブスクリプションモデルにあるのか―それについて何をすべきか／著：ティエン・ズオ

2．Start with Why: How Great Leaders Inspire Everyone to Take Action／（邦題）WHYから始めよ！―インスパイア型リーダーはここが違う（日本経済新聞出版社）／著：サイモン・シネック

3．StrengthsFinder 2.0／（邦題）さあ、才能（じぶん）に目覚めよう2（日本経済新聞出版社）／著：トム・ラス

4．I Love Capitalism!: An American Story／（仮題）資本主義バンザイ！ 実業家になったとあるアメリカ人の話／著：ケン・ランゴーン

5．The Designing Your Life Workbook: A Framework for Building a Life You Can Thrive In／（仮題）LIFE DESIGN ワークブック／著：ビル・バーネット／ディヴ・エヴァンズ

6．Write and Grow Rich／（仮題）書き、そして稼ごう／著：アリンカ・ルトコフスカ、アダム・ホウジ、アレクサ・ビッグワーフ、エイミー・コリンズ、ブライアン・コーヘン

7．Strengths-Based Leadership: Great Leaders, Teams, and Why People Follow／（邦題）ストレングス・リーダーシップ ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう （日本経済新聞出版社）／著：トム・ラス

8．The 48 Laws of Power／（邦題）権力（パワー）に翻弄されないための48の法則（角川書店）／著：ブラッド・ウィルソン

9．Outliers: The Story of Success／（邦題）天才! 成功する人々の法則（講談社）／著：マルコム・グラッドウェル

10．The Third Door: The Wild Quest to Uncover How the World's Most Successful People Launched Their Careers／（仮題）第3の扉：世界の成功者がどうキャリアを始めたかを知る型破りな探求／著：アレックス・バナヤン

サブスクリプション型ビジネスモデルの魅力

まずは、初登場で1位にランクインした『Subscribed』です。

著者のティエン・ズオは、「Zuora」という会社の代表として「サブスクリプションモデル」を普及させています。これは「利用期間に対して支払いがなされるビジネスモデル」です。Amazonプライムなど月額支払いのサービスが最たる例ですね。「モノ消費」から「コト消費」へと変化する現代において、この書籍は、会社を成長させる大きなヒントを与えてくれるかも知れません。

夢の印税生活／権力にまつわるロングセラー

続いて6位の『Write and Grow Rich』です。

「本を書いて印税で生活したい」。そんなことを考えたことがある人は少なくないのではないでしょうか。そんなあなたの考えを実現させてくれるかもしれないのが、本書です。アリンカ・ルトコフスカを筆頭に、ベストセラー作家たちが、ベストセラーを生み出した自らの体験談を語ってくれます。夢の実現への第一歩としておすすめです。

最後は、8位にランクインした『The 48 Laws of Power』。

発売から20年近く経ったにもかかわらず、現在もランキングにたびたび顔を出すロングセラーです。権力に屈することなく、自らが権力を掴むための方法を、偉人の逸話をもとに紹介しています。セクハラの事実の告発や過労による自殺など、会社や上司、上の立場からの不当な圧力が原因となる事件が増えている現代。制度や仕組みの変更が必要なのは言うまでもありませんが、自らの力で権力に立ち向かうスキルを本書で身につけてみてはいかがでしょうか。なお、同書は『権力に翻弄されないための48の法則』というタイトルで邦訳が出ています。

まとめにかえて

６月は、成功者から学びを得ることのできる書籍が多くランクインしました。次回は、どんな本がランクインするのでしょうか。

それでは、次回のランキングをお楽しみに！