息子がスカートをはきたいと言ったら...性差のない子育ては意外と難しい?
LIMO / 2018年7月20日 10時25分
息子がスカートをはきたいと言ったら...性差のない子育ては意外と難しい?
男の子だから・女の子だからの違和感
現在多くの学校で、名簿は男女別ではなく混合で作られるようになっているそうです。ランドセルを見ても、男の子の色として認識されていた青や水色を持っている女の子も今ではたくさんいます。性差のない環境で育った子は選択肢が多くなるという説もありますが、ジェンダーレスな子育てについて考えたとき、思っていたよりも難しいことにも気がつきました。
「○○だから」という言葉の刃
子育てをしていると、よくこんなことを言われます。
「新幹線が好きなの? 男の子だもんね」
「男の子なのにおままごとが好きなんだね」
「男の子なんだから転んでも泣かないのよ」
「男の子だからよく熱を出して大変でしょう?」
「少しぐらい日焼けしても大丈夫よ、男の子だから」
女の子を持つママは、よくこう言われるそうです。
「ママのお手伝いしてえらいね! 女の子だもんね」
「女の子だからよくおしゃべりするでしょう?」
「女の子なのにそんな言葉使わないの」
私自身このような声掛けが子どもの頃からあまり好きではなく、言われるたびに本音では嫌な気持ちになっています。
私がこのことに関して初めて強い違和感を抱いたのは、小学生のときでした。両親や兄と祖父母の家を訪れたとき、帰り際に「女の子なんだからきちんとした挨拶をしなさい」と言われました。そのとき「挨拶をしなければいけないのはわかるけど、なんで女の子だけなの?」と反発したことを覚えています。
私だけではなく、なにげない「○○だから」の言葉に傷つけられている人も、たくさんいるかもしれませんね。
2歳頃から自分の性別を認識するように
息子が2歳の頃、「○○くんは、おちんちんがある」と自分の体を指して言うようになりました。そこで「ばーばにはあるかな?」と聞くと、「ない」と。「じーじにはあるかな?」と聞くと、「ある!」と答えていました。そこで気になったのは、どこで性別を判断しているのだろう?ということです。髪が短いから男の子? スカートだから女の子?
しかし、息子には髪の長い男の子の友達がいますが、その子のことを女の子だとは思っていません。ばーばも髪が短くパンツスタイルばかりですが、息子は女性であると認識しているようです。なんとなく性別の違いを感じ取ってはいるものの、髪型や服装では判断していないのかな?と感じました。
避けては通れない性教育
将来息子は、今は本能的に嗅ぎ分けている男女の差を具体的に認識するようになるでしょう。成長期を迎えるとホルモンの関係で体に大きな差が出てきますし、私も“性による体のつくりの違い”は、きちんと子どもに教えなければならないと思っています。
しかし、あくまでも違うのは“体のつくり・機能”だということを自分の言葉できちんと伝えられるのか、あまり自信はありません。なぜなら、近年ジェンダーレスという言葉をよく耳にするようになりましたが、いざ息子が「じゃぁ僕もスカートはいていい?」とか「髪をのばして三つ編みにしたい」と言い出したとき、「そうよね!素敵だよね」と快く賛成してあげられるのかを考えると、正直言って自信がないのです。
これまで我が家では息子にパンツしかはかせたことがありませんが、女の子だったらスカートやワンピースもたくさん与えていたでしょう。幼い息子がスカートや三つ編みに興味を抱いたとき、その子の意思を尊重して堂々と認めてあげられる親には、まだ私はなれていないのです。
「男の子だから」という言葉を嫌いつつも、結局我が子には男の子らしさを求めてしまっているのかもしれません。
体の違いを上手に教えてくれる絵本
みなさんは『おんなのこってなあに? おとこのこってなあに?(https://www.amazon.co.jp/gp/product/4834011070/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=navipla-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4834011070&linkId=0733fa40f06ca3879e05f9820d5b787f)』という本をご存じでしょうか?
いろんな国の子どもたちの写真とともに、「かみがながいのがおんなのこ?」や「ズボンをはいているのが男の子?」などの問いかけがされる絵本です。裸の男女の写真とともに、体のつくりについての説明もあります。髪型や服装だけでは性別を判断できないこと、あくまでも体のつくりが違うということだけを教えてくれているのです。
この絵本を読み聞かせることによって親子で性について話すきっかけも作れますし、男女の違いをシンプルにわかりやすく説明することもできるかもしれません。私は未熟なので、この絵本に頼りつつ「男の子だから」という言葉を発しないようにすることから気をつけてみようと思っています。
あなたは男の子のスカートを許容できる?
男の子らしさ・女の子らしさよりも、自分らしさを求める人が増えている現代。スカートをはいている男の子や坊主頭の女の子を見たとき、その子の個性だから気にならないという人もいれば、少し心配になる人もまだまだいるようです。違和感を覚えつつも口には出さないだけというスタンスの人もいるでしょう。反対に、「男の子だから・女の子だから」の考えに賛成の人もいるかもしれませんね。みなさんは、どう思いますか?
***投信1はLIMOに変わりました***
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ママが好きな男の子、思わずパパに…2歳児の衝撃発言に890万再生「可愛いからこそ破壊力がスゴイw」「パパ泣いちゃうw」
ORICON NEWS / 2024年11月22日 7時30分
-
「マタニティマークをつけて乗った満席バス。マークを見てくる老人と目を合わせないようにうつむくと...」(東京都・30代女性)
Jタウンネット / 2024年11月20日 6時0分
-
「ブロック遊び=図形に強くなる」とは限らない…中学受験の算数に強い子が幼児期にやっている"意外な遊び"
プレジデントオンライン / 2024年11月15日 7時15分
-
2024年生まれの赤ちゃん約8万人の名前を大調査!大谷翔平選手が巻き起こす旋風は赤ちゃんの名前にも!?漢字「翔」の人気に拍車!6年連続首位を獲得!
PR TIMES / 2024年11月2日 11時40分
-
女子生徒に短髪強制、恋愛禁止…「子供が嫌がるルールって必要?」 女の子のスポーツ離れに世界的金メダリストからの警鐘
THE ANSWER / 2024年11月2日 6時43分
ランキング
-
1「お金がない」「残高を見るのが怖い」その悩みの名は貧困妄想!解決方法を心療内科で聞いてみた
よろず~ニュース / 2024年11月25日 15時0分
-
2話題の「異世界転移チャレンジ」を検証 手首に“690452”と書いて寝ると行ける?
おたくま経済新聞 / 2024年11月25日 15時0分
-
3歯磨きのあとに口をゆすいではいけない…毎日磨いているのにむし歯になる人がやっている「誤解だらけの習慣」
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 6時0分
-
4「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
ねとらぼ / 2024年11月25日 13時52分
-
5斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月25日 11時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください