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「また誘われる人」と「二度と声をかけられない人」の違い

LIMO / 2018年7月15日 10時20分

「また誘われる人」と「二度と声をかけられない人」の違い

「また誘われる人」と「二度と声をかけられない人」の違い

実践! 好かれる人の話し方

誰かの誘いを断るとき、あなたはいつもどんな言葉からはじめていますか?

「申し訳ない」という気持ちから「すみません、その日は予定があって……」などと、最初に謝罪をしてしまってはいませんか? だとしたら要注意です。

この記事では、『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』の著者で、ANAやディズニーなどで7年でのべ100万人にもおよぶ接客を行い、現在はコミュニケーション講師として活躍する桑野麻衣さんが、「また誘ってもらえる人」がやっている、上手な断り方をお教えします。

断るときは「ありがとうございます」から

誰かからのお誘いを断るときに、いつも「すみません」と謝罪から入るという人は要注意です。なぜなら、あなたに謝られた時点で、相手の方は「あ、誘って悪かったな」と本能的に感じてしまうからです。これでは、また声をかけてもらえる可能性がぐっと減ってしまいます。

お誘いを断るときは、まず「お誘いいただいてありがとうございます」「お声がけいただいてありがとうございます」と、「誘ってくれたことへの感謝」を相手に伝えましょう。そうすると、相手は「自分が誘ったことで相手は喜んでくれている」と感じます。

このように、感謝からスタートし、その後に「あいにく、その日は家の関係で用事があるんです……」と理由を説明しましょう。そうすると、相手には「せっかく誘ったのに断られた」という印象よりも、「行きたかったけど、今日はたまたま行けなかったようだから、次もまた誘ってみよう」という気持ちが強く残ります。

一度断ってもまた誘ってもらえる人というのは、このような工夫をしています。さらにプラスするとしたら、「ぜひ当日の写真を見せてくださいね」「当日の様子を後日お聞きできるのを楽しみにしていますね」まで言えたら、ベストです。

無理であればすぐに断る! 「行けたら行きます」はNG

とはいえ、「断ることにまったく抵抗がない」という人はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。私も、断ること自体は正直、苦手です。でも、「断りづらい」という気持ちから答えをつい先延ばしにしてしまっては、逆効果になってしまいます。

あなたのまわりには、何かお誘いをすると「行けたら行きたいんですが……日程を確認して、後で連絡します」と言う方はいませんか? こういう方が、実際に「やっぱり行きます」と言ってくれることは少ないですよね。なかなか連絡が来ず、こちらから再度聞いてみると「やっぱり調整できなかった」と伝えてこられることがほとんどだと思います。

結局、時間が経つにつれて断りにくくなってしまうのでしょう。そういう人は、残念ながら二度と誘われなくなってしまうか、もう一度誘ってもらえる可能性がうんと下がってしまいます。

ここで大事なことは、「申し訳ない」という気持ちを表現しつつ、「無理なものは無理」とはっきり伝えることです。中途半端な優しさからあいまいな返事をしても、相手をやきもきさせて、迷惑をかけるだけです。はっきり断るのは、相手のことを配慮した対応でもあるのです。ただ、本当に予定次第で参加できる場合には、「○日までに連絡します」と期限を設けて、迷惑のかからない範囲で返事を待ってもらうようにしましょう。

次につなげるための断り方

断るときに大事なのは、「しっかりと次につなげること」です。

その日がどうしても無理だった場合も、その場でお断りしつつ「次もぜひまた声をかけてくださいね」「再来週以降であれば予定がついたのですが……残念です」というように、残念な気持ちをしっかりと添えて、次につなげるようにしましょう。

私自身もビジネス、プライベート問わず、「次につなげる」断り方を徹底しています。たとえば、依頼していただいた研修がスケジュール上で合わなかったとしても、「お声がけいただき光栄です。貴社の研修に携わりたいという気持ちは山々なので、またご連絡をいただければ幸いです」と伝えるようにしています。すると、その場で他の研修のご提案をいただくことも多いのです。

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「また誘ってもらえる人」がやっている、上手な断り方 まとめ

(1)最初に「誘ってくれたことへの感謝」を相手に伝える
(2)「申し訳ない」という気持ちを添えつつ、断る理由を伝える
(3)無理なときは先延ばしせず、すぐに断る。予定次第で参加できるときは返事の期限を決める
(4)最後に次につながる一言を付け足す

これらのポイントを意識して、あなたもぜひ「上手な断り方」をしてみてくださいね。

 

■ 桑野 麻衣(くわの・まい)
学習院大学卒業後、全日本空輸株式会社(ANA)に入社。7年間で100万人を超えるお客様サービスに携わる。ANA在籍中にオリエンタルランドに出向。その後、ジャパネットたかた、再春館製薬所グループ企業を経て独立。接遇マナーやコミュニケーション、人材育成等の企業研修や各種セミナー、大学生や経営者、医療法人向けの講演など幅広く活動中。

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