「ほったらかし貯金」の始め方〜ズボラな人ほどやっておきたい!
LIMO / 2018年8月19日 20時40分
「ほったらかし貯金」の始め方〜ズボラな人ほどやっておきたい!
銀行の機能をうまく使おう
いろんな貯金のコツや節約術を見ても、いまいち行動に移せない。貯金のうまいやり方がわからない。そう悩む人も多いと思います。しかし、ほったらかし貯金ならどうでしょうか。その名の通り、ほったらかしにしていても確実にお金を貯めてくれる仕組みのことです。今回は、ズボラな人にこそおすすめしたい「ほったらかし貯金」についてご紹介します。
ズボラな人にありがちな失敗パターン
ズボラな人が貯金に失敗するパターンを見ておきましょう。わかりやすいところでいえば、ズボラな性格なゆえに家計簿が続かないというパターンですね。家計簿はつけようと思ってもなかなか面倒で続かないもの。忙しくて家計簿をつける時間がなかったり、そもそも家計簿をつけるということが習慣化していないためにその存在を忘れてしまったりすることも多いですよね。
また、お金の使い方もこまめに管理していないためにどんぶり勘定になり、使っている金額が見えづらくなって余計な出費が増えてしまう可能性も高いのです。人間はどうしても自分の使っているお金が見えていないと、財布のヒモがゆるくなってしまいがち。お金を使ったときにお金を使ったと自覚する必要があるんですね。そのためにはきちんと自分の使ったお金を把握し、残りの使っていいお金を常に確認しておく必要があります。
しかし、それがこまめにできるのは相当几帳面な人だと思います。実際、毎月の予算を立てて常に予算の進捗状況と残高を確認するなんてかなり大変ですよね。そうしてそのうち節約や貯金から関心が離れていき、貯金が三日坊主になってしまうのです。
真面目な人でも貯金につまずく?
ズボラな人というと「貯金できないのは当たり前」と思うかもしれませんが、実際は真面目な人でも貯金できずに悩むことも多いのです。具体的に言えば、真面目な人ほど丁寧に貯金しよう、きちんと貯金しよう、目的を持って貯金しようとがんばりすぎてしまうんですね。貯金というのは「がんばる」ことが実は向いていないものです。なぜなら、がんばればがんばるほど自分が苦しくなってくるからです。
そもそも、将来のために今使えるお金をセーブするというのは非常に苦しいものです。将来のことを考えて、とは言うものの、人間は今の自分のほうを大事にしてしまいがち。将来なんてどうなるかわかりませんし、いつまで生きているかもわかりません。だからイヤなことを先送りにしてしまうのです。
そんな中で手間ひまかけて貯金をするなんて、かなり苦痛です。わざわざ給料日にATMまで行って列に並んでお金をおろして、別の貯蓄用口座に移し替えるなんてとても面倒ですよね。そんなことをしていたら貯金そのものが億劫になってしまいます。
貯金をやめる原因の一つに、こうした「面倒くさい」ことをしなければならないという点があります。誰だって面倒なことはイヤですよね。そういう悩みを解決したのが「ほったらかし貯金」なのです。
ズボラな人でもできる「ほったらかし貯金」とは
ズボラな人におすすめな「ほったらかし貯金」、やることはとてもシンプルです。「ほったらかし」にするための準備がいくつか必要ですが、それさえ少し気合を入れてやってしまえばあとは本当に「ほったらかし」にするだけでお金が貯まります。
そもそも極端に言えば、貯金を成功させるには給料を大幅に増やすか先取り貯金かのどちらかしかありません。給料は簡単には上がらないので、そうすると先取り貯金が最善の策ということになります。
具体的に言えば、先取り貯金とは財形貯蓄など給与天引きの制度を利用して、自分の給与口座に振り込まれる前の段階で貯金用のお金を確保することです。そうすれば、自分の手に渡る前に差し引かれるので使いすぎて貯金用のお金が残らないという心配もありませんし、貯金用のお金のことを考えながら切り詰めて生活しなきゃ、ということもありません。気持ちの面での負担も減りますし、確実にお金を貯めることができるのです。
この先取り貯金をしようと思うと、給料が入ったその日のうちに給料の何割かを貯金用の口座に移し替えてしまう必要があります。先ほど述べたように、これを自分の手と足でやろうと思うと意外と大変ですし、時間もかかります。面倒に感じて、そのままやらなくなるのがオチですね。そうならないために、自動化するのが「ほったらかし貯金」の最大のポイントなのです。
「ほったらかし貯金」の仕組みを作ろう
ほったらかし貯金を始める前に、やっておかなくてはならない準備があります。それは、まず給与受取口座を確認することです。個人的には便利でアプリも充実しているネット銀行をおすすめしますが、インターネットバンキング契約ができてアプリで簡単に残高がチェックできるのであれば都市銀行や地方銀行でも構いません。いずれにせよ自動で振込ができる機能、振込予約や自動振替といった名前がついた機能になると思いますが、そうした機能がある銀行を選んでください。
ほったらかし貯金の具体的な仕組みとしては、給料日に自動で指定の口座に振り込むように指定しておくだけ。指定の口座というのはもちろん、貯蓄用口座のことです。この仕組みを実現するためには、貯蓄用口座を振込先として登録し、毎月自動で貯蓄用口座に振り替えてもらえる銀行を選ぶことがポイントです。
筆者が使っているネット銀行は毎月おまかせ予約といって、あらかじめ登録した口座に毎月指定日に指定金額を振り込んでもらえるサービスがあります。A銀行の自分の口座に毎月25日に2万円振り込む、というように設定ができるんですね。このサービスを利用すれば、あとは毎月お任せで貯金ができるというわけです。
これなら、ほったらかしにしておいても自動でお金が貯まるというわけです。人間の手が入るとどうしても感情や忙しさに流されてしまい、うまくいかないものです。人間の手が入らないところで自動的にやってもらうことが一番確実なんですね。
まとめ
いかがでしたか。こうしたほったらかし貯金の仕組みさえ作ってしまえば、あとは時間が経つのを待つだけ。確実にお金が貯まりますし、銀行残高を確認するのが楽しみになるはずです。最初だけ少し下調べをしたり、銀行口座の開設をしなければなりませんが、そこだけがんばればあとはほったらかしにすればいいだけ。まずは一歩を踏み出してみませんか。
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