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妻・ママ・嫁…「自分のため」を見失うことのデメリットとは

LIMO / 2018年8月25日 20時20分

妻・ママ・嫁…「自分のため」を見失うことのデメリットとは

妻・ママ・嫁…「自分のため」を見失うことのデメリットとは

自分の人生を生きると笑顔が増える

結婚・出産をすると、女性は妻・ママ・嫁などの役割が増えますよね。「夫のため、子どものため、義実家のため」と考えていると、誰の意見を最優先すべきか、迷ってしまいます。周囲の意見ばかりを尊重し、「一体誰の人生を自分は生きているんだろう?」なんて思い悩むこともあるでしょう。

それでも特に結婚後の女性は、人のために動くことを良しとされ、自分のためを考えると非難されがちです。しかし人の人生は、その人自身のためにあるもの。人のためばかりに動いていると歪みが生じ、実際は誰のためにもなっていないということも少なくありません。具体的に3つのデメリットを見てみましょう。

責任も他人任せにしてしまう

「人のため」に動くことは良いことのようですが、同時に「自分のため」という気持ちも持ち合わせていないと、責任転嫁をしてしまいがち。失敗をしたり後悔したときに「相手のため」が「相手のせい」に代わり、周囲に責任を押し付けてしまうのですね。

たとえば筆者は30代ですが、周りから聞こえてくるのが「母親が好きな仕事をできなかったのは自分のせいだ」と思う、子の立場としての声です。この世代は母親が専業主婦なことが多く、「母親は自分を育てるためにやりたいことを我慢した」と罪悪感を感じる人がいるのです。

母親が「自分のため」という気持ちもあって専業主婦を選んだなら、子どもはこのように感じないでしょう。「家族のため」だけで専業主婦を選んだ場合、その不満は日常生活に現れ、家族が感じとってしまうことも。

「自分のため」という気持ちを持って生きるということは、「その責任も自分にある」ということになります。どこに責任を置くかという視点から見ても、自分の意見を持つことは大切ではないでしょうか。

見返りに依存してしまう

「人のため」に動いたとき、人間は見返りを求めます。「自分のため」という気持ちも持ち合わせていればそこまで期待しないものですが、「人のため」だけで動くと、過度に見返りを求めてしまいます。

たとえば、夕食作りの場合。特に乳幼児期は子どもから目が離せず、キッチンに5分以上立つのも困難な状態でしょう。それでも家族のためにと全て手料理にこだわると、まとわりつく子どもにイライラしながら、やっとの思いで料理をすることになります。

とはいえ子どもの食欲にはムラがあるので、時間をかけて作っても日によってはあまり食べてくれず、さらにイライラすることも。これで夫から「今夜飲み会だった」と連絡がくれば、不機嫌もピークに達することでしょう。見返りを得られなかったショックが、怒りという形に変わるのです。

相手は他人ですから、自分の思う通りの見返りがこないのは当たり前。しかし「人のため」だけに動くと、そういったことに気づけず、ついつい見返りを得ることを過度に期待してしまいます。自分の時間と労力を相手のためだけに全て捧げたのですから、そう思うのも仕方ないでしょう。ここに「自分のため」という気持ちが入ると、見返りに依存しなくなります。

「家族の健康のためにも、できる限り手料理は食べさせてあげたい。でも育児中はキッチンに長時間立てないし、子どもや夫にイライラしたくない」と思えば、工夫をするでしょう。一品はお惣菜やレトルト食品を使用したり、品数は少なくても具沢山味噌汁にするなどすれば、時間や労力が減り、気持ちも楽になって見返りも過度に求めないようになります。

「人のため」が「自己保身のため」に

人のためとは思っても、「本当にその人のためになっているのか」はわかりません。なぜなら、相手は他人だから。人間は十人十色なため、その人によって必要とするものは異なるものです。

相手と向き合い、観察し、きちんと意向を汲み取り、本当に相手のためになっているのなら良いのですが、実際にそうするのは難しいことです。特に家族となると、「相手のため」と思ったものの、実際は「自己保身のため」になっていることが少なくありません。

子どもに勉強や運動をさせるのは「自分が良い母親と思われたい」だったり、毎日完璧に家事を仕上げたいのは「自分が良い妻と評価されたい」からなど。本来相手はそこまで望んでおらず、いつの間にか自己保身のためにやっていたというということもあるのです。

「自分の人生を生きる気持ち」をベースに置こう

妻であれ、ママであれ、嫁であれ、「自分の人生を生きている」意識を軸に持って動くようにしましょう。相手のために動く際には、「自分のため」という気持ちも持ち合わせているか、確認してみましょう。

特に現代は核家族・共働き・ワンオペ育児と、女性1人に負担が一極集中する環境となっています。「人のため」に動き過ぎてストレスを溜め込んだり、1日中怒りっぽかったり、鬱になるということも珍しくありません。

仕事も、家事も、育児も、「自分のため」という気持ちも持って、自分なりにやりやすい仕方をプロデュースしていきましょう。自分の人生を生きる選択をすると、笑顔でいられる時間も増えていくことでしょう。

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