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カーブス運営のコシダカHDは「10倍株」

LIMO / 2018年8月24日 7時0分

カーブス運営のコシダカHDは「10倍株」

カーブス運営のコシダカHDは「10倍株」

「10倍株」研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「10倍株」研究。今回はコシダカホールディングス(コシダカHD)について同社の有価証券報告書(http://pdf.irpocket.com/C2157/PoNw/XIeJ/dLFs.pdf)をもとに事業内容や業績実績、また株価の動きについてみていきましょう。

コシダカHDについて

同社の事業は「カラオケ事業」、「カーブス事業」、「温浴事業」、「不動産管理事業」から成り立っています。

「カラオケ事業」では「カラオケまねきねこ」及びひとりカラオケ専門店「ワンカラ」のカラオケボックス店の経営展開等を行っています。「カーブス事業」では女性専用30分フィットネス「カーブス」を運営し、「温浴事業」では「まねきの湯」や「ランプの湯」ブランドで温浴施設を運営しています。

同社は、2018年2月には同社連結子会社であるカーブスホールディングスがカーブス事業のグローバル・フランチャイザーであるカーブスインターナショナルホールディングスとフィットネスクラブ機器をカーブス・フランチャイジーに販売をするカーブス・フォー・ウィメンを買収するとの発表(http://pdf.irpocket.com/C2157/hHid/gMTM/mffS.pdf)もあり、話題となりました。

コシダカHDの業績は過去5年でどうなったのか

同社連結の業績についてみてみましょう。

売上高は増収が続いていました。2013年8月期に345億円であったものが、2017年8月期に552億円まで拡大しています。

経常利益については、増益傾向でありましたが40億円台を推移していました。ただ、2017年8月期に大きく増加しました。2013年8月期に42億円であったものが、2017年8月期には63億円にまで増加しています。

投資家の注目を集める「ボトムライン」と呼ばれる親会社株主に帰属する当期純利益は2013年8月期の30億円から2018年8月期の35億円にまで拡大をしてます。ただし、過去5年で見れば2017年8月期までは減益傾向で、2018年8月期に大きく伸びた形となっています。

コシダカHDの株価は過去5年でどうなったのか

ここまで株価をけん引する業績についてみてきましたが、ここでは株価についてみていきましょう。

2018年8月23日終値で1131円となっていますが、有価証券報告書における2013年8月期の最低株価をもとに分割調整を反映すれば247.875円となり、現在株価比で4倍を超えています。もっとも2018年の年初来高値は1950円であることを考えれば約8倍にはなっています。

「株価上昇が8倍では10倍株ではない」という声もあるかと思います。そこで、さらに時間軸を引き延ばしてみてみましょう。先ほどと同様に有価証券報告書における2012年8月期の最低株価をもとに分割調整を反映すると193.375円となり、2018年の年初来高値で見れば約10倍となっています。

コシダカHDの今後の注目点

過去の株価推移を見ればコシダカHDは「10倍株」クラブの仲間入りを果たしているとは言えます。ただ、足元の株価は軟調なのは気になるところです。

もっとも、2018年7月に発表した2018年8月期Q3累計決算は増収増益決算となっています。売上高は対前年同期比で+12%増、営業利益は同+14%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は同+14%増となっています。今後、カラオケ事業やカーブス事業をどのように展開していくのかには注目です。

株初心者が次なる10倍株をいかに探すのか

ここまで見てきたように、10倍株といわれるような銘柄は、業績拡大とともに株価は大きく上昇していることが分かります。ただ、株初心者が注目すべき最大のポイントは業績の拡大ペースよりも株価の上昇ペースが大きいことです。

これは専門的に言うと「バリュエーションにおけるマルチプルの拡大」ともいえる現象です。業績拡大期待ととともに、株式市場では過去の実績をもとにさらに大きな期待をしがちです。そうした株式市場における「期待のインフレーション」とも呼べる局面を上手に捉えると上手な株式投資ができるかもしれません。

【ご参考】10倍株とは何か

「10倍株」とは聞きなれないなと思われる方もいると思います。「10倍株」とはそのままズバリ「株価が10倍になる銘柄」のことを指します。「10倍株」は英語では「テンバガー」とも呼ばれます。

「10倍株」は、投資した株式の株価が10倍にもなるわけですから、アマチュア投資家である個人投資家のみならずプロ投資家である投資信託を運用するファンドマネージャーやヘッジファンドなどの機関投資家も常に探し求める株式投資最大の醍醐味といえます。

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