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大阪が東京超え〜外国人旅行者と再開発で世界での存在感が増す

LIMO / 2018年9月6日 20時40分

大阪が東京超え〜外国人旅行者と再開発で世界での存在感が増す

大阪が東京超え〜外国人旅行者と再開発で世界での存在感が増す

「熱い大阪」を読み解くキーワードは?

この8月、英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が毎年行っている調査「世界で最も住みやすい都市 2018年(https://pages.eiu.com/rs/753-RIQ-438/images/The_Global_Liveability_Index_2018.pdf)」の結果が発表されました。それによると、東京の7位を押さえ、大阪がなんと3位にランキングしています。

今、大阪が熱いのは、なんといっても外国人観光客の多さ。外国人の姿を見ない日はありません。そして、その過熱ぶりはさらにヒートアップしています。ゆくゆくは「世界で最も住みやすい都市」でも1位を狙いたい! そんな勢いある大阪の今と未来を紹介します。

大阪の今を知るキーワード~グランフロント大阪

大阪最後の一等地と言われたうめきたエリアにグランフロント大阪ができて5年目。大阪のインバウンド(外国人旅行者の来訪)の活況を後押しする一つの要因が、うめきたエリアの再開発にあります。うめきたエリアはJR大阪駅北側に位置する広さ約24ヘクタールの土地を指すのですが、もとは旧国鉄の貨物駅だったところを民営化に伴い売却、再開発が行われました。

この大きな土地の再開発は1期と2期に分かれ、1期が完成したのが5年前。三菱地所が音頭をとり、複数のディベロッパーが参画してできた1期エリアの目玉はなんといってもグランフロント大阪です。グランフロント大阪は、北館、南館、インターコンチネンタルホテル、分譲マンションの4棟で構成された複合施設です。

そして、グランフロント大阪ができたことで人の流れも大きく変わりました。実際、グランフロント大阪は5年間の累計来場者数が延べ2億6000万人を突破という快挙を成し遂げています。

また、インバウンド需要を後押しする利点としては、施設の中にインターコンチネンタルホテルがありJR大阪駅まで徒歩6分というアクセスの良さが観光などに便利ということ、うめきたフロアの飲食店街が朝4時まで営業しており深夜まで楽しめるということなどが挙げられます。

米マスターカードが昨年9月に発表した「2017年度 世界渡航先ランキング」の急成長渡航先ランキング※で大阪が2年連続1位を獲得したことからも、インバウンド需要の勢いを知ることができると言えるでしょう(2017年度の東京は6位)。

※2009年から2016年にかけての渡航者の年平均増加率を示す数値で評価

大阪の今を知るキーワード~JR大阪駅

JR大阪駅は近畿地方の主要路線が集まり、新幹線が発着する新大阪駅や関空にも1本で行ける利便性の高さがあります。そんな便利な駅であるため、グランフロント大阪にできた分譲マンションは大阪ではトップクラスの高級タワーマンションに数えられ、現在は発売当初の倍以上の値段がつけられているほどです。

インバウンド需要の面からは、大阪ミナミエリアには15分ぐらいで、京都や神戸、奈良などの観光地にも1時間以内で行ける利点があります。そして、大阪といえばUSJですが、USJはJR大阪駅から30分ぐらいです。また、大阪メトロや阪急・阪神など私鉄の梅田駅も至近距離にあるため通勤通学でJR大阪駅を通る人も多く、ハブとしての役割を持つ場所でもあります。

ところで、冒頭で述べた英誌エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの調査では、それぞれの都市を治安、衛生、文化・環境、教育、インフラの5つに分けて、100点満点でポイントをつけ、その総合点でランキングしています。

そこで大阪は総合得点97.7で3位となったのですが、残り2.3ポイント、何が足りなかったのでしょうか。それが文化・環境とインフラです。実は、大阪は未来に向けてこの足りないポイントを補強しようと画策中です。

大阪の未来を知るキーワード~新駅

インフラ面でポイントが足りていなかった大阪ですが、そこで期待されているのが新駅の誕生です。うめきた再開発の2期エリアに予定されていて、新駅ができればうめきたエリアから関空まで約40分で行けることになるなど、さらに利便性がアップすることが見込まれます。

また、今までは京阪電鉄の梅田エリアへの乗り入れがなかったのですが、そちらも新駅ができることで補強されます。そして、アートの町と呼ばれている中之島エリアもつながっていきます。

中之島エリアでは、現在「人と活動が交錯する都市のような美術館」がコンセプトの「(仮称)大阪新美術館」構想が立ち上がっています。フェスティバルホールも新しくなるなど、将来は音楽や美術など多くの芸術関連施設へのアクセスも便利になりそうです。

大阪の未来を知るキーワード~うめきたの森

今年、JR大阪駅北側のうめきた2期エリアの再開発がいよいよスタートしました。開発は1期エリアを主導した三菱地所が今回も手掛けます。うめきた2期エリアのコンセプトは、ニューヨークのセントラルパークをイメージした「うめきたの森」で、これまでの大阪にはなかった規模の本格的な都市公園が整備されることになります。

この都市公園は災害避難場所や野外イベント場にも利用される予定で、大阪の一等地にできたくつろぎの空間として新しい大阪のランドマークになること間違いなしです。

まとめ

大阪の今、そして未来はいかがでしたか? 今、大阪・梅田は東京を飛び越えてニューヨークを目指しています。そして、「世界で最も住みやすい都市」1位になるよう頑張っています。そんな熱い大阪の今を感じに、ぜひ大阪に遊びに来てみてはいかがでしょうか。

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