「あったらいいな」で知られる、小林製薬の給料はどのくらいか

企業年収給与研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書（https://www.kobayashi.co.jp/ir/report/asr/pdf/2017_7yuho.pdf）をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内芳香消臭剤メーカー大手である小林製薬です。

小林製薬の平均年間給与はいくらか

小林製薬（提出会社）の2017年12月31日時点での平均年間給与は 653.9万円と600万円を超えています。また、従業員の平均年齢は40.3歳となっており若干ですが40歳を上回っています。平均勤続年数は13.1年となっています。

小林製薬の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2017年12月31日時点で1267名。単体で1000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

国内家庭用品製造販売事業：1002名

海外家庭用品製造販売事業：22名

通信販売事業：61名

その他：ー名

全社（共通）：182名

また、連結の従業員数は3033名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

国内家庭用品製造販売事業：1846名

海外家庭用品製造販売事業：826名

通信販売事業：61名

その他：118名

全社（共通）：182名

過去5年の業績動向

小林製薬（連結）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています（ちなみに、2016年12月期が決算期変更により、減収）。2013年3月期に1272億円であった水準が、2017年12月期には売上高は1567億円となっています。

また、経常利益についても概ね増益傾向が継続しています。2013年3月期には187億円の水準であったものが、2017年12月期には241億円にまで増加しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は連結経常利益と同様に増加傾向で、2013年3月期には123億円あったものが、2017年12月期には158億円になっています。

今後の注目点

国内の消費者に知られる同社ですが、海外での事業展開も積極的です。「海外家庭用品製造販売事業」では、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロ、額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」を柱とした販売戦略に取り組んでいます。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。