「ポテトチップス」でおなじみ！カルビーの給料はどのくらいか

企業年収給与研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書（http://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2018/yukasyokenhokokusyo_20180621.pdf）をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内スナック菓子大手のカルビーです。

カルビーの平均年間給与はいくらか

カルビー（提出会社）の2018年3月31日時点での平均年間給与は 747.8万円と700万円を超えています。また、従業員の平均年齢は39.4歳となっており若干ですが40歳を下回っています。平均勤続年数は15.0年となっています。

カルビーの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2018年3月31日時点で1737名。単体で1000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

食品製造販売事業：1312名

全社（共通）：425名

また、連結の従業員数は3798名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

食品製造販売事業：3264名

その他：109名

全社（共通）：425名

過去5年の業績動向

カルビー（連結）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると概ね増収傾向が続いています。2014年3月期に1999億円であった水準が、2018年3月期には売上高は2515億円となっています。ただし、2018年3月期は対前年度比で減収となっていることは付け加えておきます。

また、経常利益についても概ね増益傾向が継続しています。2014年3月期には207億円の水準であったものが、2018年3月期には261億円にまで増加しています。ただし、2018年3月期は対前年度比で減益となっています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は経常利益と異なり、割と変動しています。200億円には届かないまでも、100億円台で推移しています。2014年3月期には120億円あったものが、2018年3月期には173億円となっています。

今後の注目点

カルビーは、将来の成長に向けイノベーション（成長戦略）とコスト・リダクションを経営の二本柱としています。継続的成長と高収益体質の実現を図っています。世界に通用するブランドの育成など中長期の課題に取り組み、グローバル食品企業を目指してスピードと競争力を持って事業活動を推進しています。

イノベーションが成長戦略か、という指摘もあろうかと思いますが、同社はイノベーションとして、海外事業の拡大とフルグラ事業の成長、新製品開発など合計7つの取り組みを発表しています。今後も同社の売上高と利益拡大についての取り組みに注目です。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。