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残業が減って飲み代はアップ~お小遣い調査に見るサラリーマンの懐事情

LIMO / 2018年9月22日 10時20分

残業が減って飲み代はアップ~お小遣い調査に見るサラリーマンの懐事情

残業が減って飲み代はアップ~お小遣い調査に見るサラリーマンの懐事情

男性会社員のお小遣い額は3万9000円台に

景気回復が継続していると言われていますが、実際のところ、サラリーマンはその恩恵を得られているのでしょうか。

新生銀行が6月28日に発表した「2018年サラリーマンのお小遣い調査(http://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2018/180628okozukai_j.pdf)」によると、男性会社員の月間の平均お小遣い額は39,836円(前年比2,408円の増加)、女性会社員のお小遣い額は34,854円(同903円の増加)となっています。

男性会社員の平均お小遣い額は2015年から37,000円台が3年連続で続いており、特に2017年は37,428円と、過去2番目に低い額になっていました。それが2014年の39,572円と、ほぼ同水準まで増加しています。

男性会社員を年代別に見ると、50代では昨年と同水準であるものの、20代から40代は昨年より増加しています。特に20代では、昨年より6,641円上昇の42,018円となり全体の額を押し上げています。

ただし、男性会社員の平均お小遣い額をライフステージ別に見ると、未婚者では4万円台後半になっている一方で、既婚者は2万円台後半から3万円台半ばと、1万円以上の開きが見られます。

また、子どもの学齢別に見ると、中高生以下がいない世帯がいずれも4万円を超えている一方、中高生がいる世帯ではいずれも4万円を下回っており、子育て・教育費への家計への負担が読み取れます。

お小遣い額が上がった理由のトップは?

男性会社員では、この1年でお小遣い額に変化があった人は限定的で、多くの人が「変化なし」という結果でした。変化があった人では「アップした」が5.7%、「ダウンした」が6.6%と、減額した人の割合がやや高くなっています。年代別に見ると、若年の人ほど「アップした」の割合が高まり、20代では8.6%に達しています。

この1年でお小遣いがアップした人(男性会社員5.7%、女性会社員6.1%)に、お小遣いがアップした理由を聞いたところ、男性会社員では「給料が上がったから」が69.0%ともっとも高くなっています。以下、「副業を始めたから」(16.9%)、「投資などを始めた(儲かった)から」(12.7%)となっています。女性会社員の理由もトップ3は同様の理由でした。

新生銀行では、2018年度も引き続き景気拡大は継続し、GDPも増加。賃金の見通しについても緩やかに上昇が見込めるとしています。これに伴い、お小遣い額もさらに増加することが考えられます。

働き方改革によるお小遣いの使い方の変化

「サラリーマンのお小遣い調査」では働き方改革によるお小遣いの使い方や、やりくりの変化についても調査を行っています。

調査によれば、男性会社員では37.8%が職場で働き方改革があったと回答しています。その内容としては「残業が減った」(56.0%)、「有給が取りやすくなった」(35.5%)、「定時で帰宅できる日数が増えた」(27.7%)となっています。女性会社員についてもトップ3は同様の結果でした。

一方で興味深いのは、働き方改革によって支出も変化していることです。男性会社員では、約半数の人が、働き方改革によって「支出が増えたものがある」と回答しています。その内容を見ると「食費(飲み代除く)」が33.8%でもっとも高く、「飲み代」(31.5%)、「趣味の費用」(23.0%)と続いており、飲食費が増えていることがわかります。

特に飲み代は前年より10%以上上昇しているのが特徴です。働き方改革による生活の変化の中で、「飲みに行く機会が増えた」と回答している人の割合が、「家族と過ごす時間が増えた」「趣味の時間を増やすようになった」に次いで多いことからも、働き方改革によってサラリーマンの飲み事情が変化していることがうかがえます。

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