江崎グリコの給料はどのくらいか

企業年収給与研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書（http://aaahttps://www.glico.com/assets/files/113%E6%9C%9F%E6%9C%89%E4%BE%A1%E8%A8%BC%E5%88%B8%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf）をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内菓子メーカー大手である江崎グリコです。

江崎グリコの平均年間給与はいくらか

江崎グリコ（提出会社）の2018年3月31日時点での平均年間給与は 836.8万円と800万円を超えています。また、従業員の平均年齢は43.3歳となっており40歳を上回っています。平均勤続年数は14.3年となっています。

江崎グリコの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2018年3月31日時点で1473名。単体で1000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

菓子：369名

冷菓：161名

食品：96名

牛乳・乳製品：241名

その他：37名

全社（共通）：569名

また、連結の従業員数は5488名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

菓子：2852名

冷菓：870名

食品：177名

牛乳・乳製品：708名

食品原料：157名

その他：108名

全社（共通）：616名

過去5年の業績動向

江崎グリコ（連結）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2014年3月期に3153億円であった水準が、2018年3月期には売上高は3534億円となっています。

また、経常利益についても年度によって凸凹はしていますが概ね増益傾向が継続しています。2014年3月期には135億円の水準であったものが、2018年3月期には219億円にまで増加しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は経常利益と同じような動きをしています。2014年3月期には110億円あったものが、2018年3月期には152億円となっています。

今後の注目点

江崎グリコでは「おいしさと健康」の企業理念の下、食品事業の展開を通じて社会に貢献することを目指し、世界のあらゆる市場において、お客様のニーズに沿った付加価値の高い商品及びサービスを提供しています。

また、中長期的な成長のための重要な要素を、「経営資源の『選択と集中』による競争力の強化」、「持続的成長に向けた経営基盤の強化」とし、対処すべき課題に対する具体的な事業活動を推進しています。

投資家目線の数値としては、特別損益を除くROE水準として10％以上を継続的に目指すことを目標としています。今後も同社の事業展開に注目です。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。