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お金持ちっていくら持ってるの? 富裕層の定義と特徴

LIMO / 2018年10月4日 17時20分

お金持ちっていくら持ってるの? 富裕層の定義と特徴

お金持ちっていくら持ってるの? 富裕層の定義と特徴

億万長者、ミリオネア、はたまたビリオネアなど、お金持ちを表現する言葉は様々です。仮想通貨で多額の利益をあげた人は「億り人」などとも呼ばれました。しかし、富裕層やお金持ちとは具体的にどのような人を指すのでしょうか。そして、お金持ちの人にはどのような特徴があるのでしょうか。

「富裕層」はいくら持っている人?

野村総合研究所(NRI)が、「2015年の日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模を各種統計等から推計したもの」を2016年11月に発表しています(2016年11月28日付ニュースリリース(https://www.nri.com/jp/news/2016/161128_1.aspx))。そこでは、富裕層を以下のように定義していました。

超富裕層:世帯の純金融資産保有額=5億円以上

富裕層:世帯の純金融資産保有額=1億円以上5億円未満

この2つを総称して「富裕層」と呼ぶとしているため、「富裕層=純金融資産保有額が1億円以上の世帯」と考えていいようです。ちなみにこのときの調査では、預貯金、株式、投資信託、債権、一時払いの生命保険、年金保険などを「純金融資産」としています。

不動産は含まれていないのですが、保有している建物や土地の評価額等を加味するとしたら、1億円に届く世帯は一定数増えると見られます。

上記の野村総合研究所の調査では、純金融資産保有額が1億円以上の富裕層世帯の数は122万世帯であったそうですが、不動産保有を考慮した場合には、より多くの世帯が富裕層にカウントされる可能性が高いと言えるでしょう。

お金持ちってどんな人?

では、お金持ちとはどのような見た目や態度の人なのでしょうか。ここでは、数多くの富裕層顧客を見てきた銀行員の経験から、お金持ちの人が持つ雰囲気や行動の特徴を紹介していきます。

服装などは意外と普通

テレビドラマや映画などでは、お金持ちとわかるように宝飾品をギラギラさせ派手な衣装を着せることが多いのですが、実際のお金持ちは案外普通の服装をしています。ごく普通の見た目の人が銀行にふらっとやってきて大金を動かすこともあるので、応対する銀行員が驚くこともあるようです。

「お金持ちアピール」はしない

本当のお金持ちはお金持ちということをひけらかしません。銀行員など富裕層を見慣れている人からすると、お金持ちだと自己主張する人は成金とか小金持ちに多いタイプのようです。お金があることが当たり前なので、あえてそういうことをアピールする必要はないのかもしれません。

「金持ちケンカせず」は本当

お金持ちもトラブルに巻き込まれますが、レベルの低い醜い争いになりそうだと感じるとサッと身を引いて、ときにはお金で解決します。みっともない争いに加わって時間を費やすくらいなら、お金で手っ取り早く解決した方が良いというマインドがあるようです。

お金持ちの資産運用法は?

さて、お金持ちはどのような資産運用をしているのでしょうか。海外のお金持ちは、自分の資産をおおよそ3:3:3:1に分けて投資していることが多いようです。現金および現金同等物が約3割、株式が約3割、債券と不動産で約3割、その他が約1割という比率です。

流動性が高く使い勝手の良い現金、売買益を狙う株式、配当などで定期的な収入を得られる債券や不動産へ、資金をバランス良く配分していることがわかります。残りの1割はデリバティブや未上場株式など、多種多様なものが当てはまるようです。

一方日本人のお金持ちは、現金および現金同等物4.5:株式3:不動産と債権2:その他0.5という割合となっています。日本人のお金持ちは現金類の保有率が多いことが特徴のようです。

参考:「World Welth Report 2018」(キャップジェミニ)

「富裕層予備軍」の資産は?

最初に紹介した野村総合研究所の調査では、純金融資産5000万円以上1億円未満の層を「準富裕層」と定義しています。

一方、総務省の「家計調査報告[貯蓄・負債編]平成29年(二人以上の世帯)」では、貯蓄現在高によって5つのグループ分けをしています。その中で貯蓄現在高が最も多い第Ⅴ階級では、平均貯蓄現在高が5397万円、負債が244万円と、差し引きした金額が5000万円を超えています。

野村総合研究所の純金融資産と総務省の純貯蓄現在高は同義のものではありませんが、ここでは総務省の貯蓄現在高における第Ⅴ階級を富裕層予備軍として、その貯蓄の中身をを見てみましょう。すると、資産構成は次のようになっています。

通貨性預貯金:約2割

定期性預貯金:約4割

生命保険など:約2割

有価証券:約2割

預貯金の合計が約6割を占め、「安全資産」である預貯金や保険の合計が約8割、「リスク資産」である有価証券の割合が約2割となっています。日本では準富裕層でもその金融資産の多くが預貯金であることがわかります。

まとめ

富裕層とは、一般的に1億円以上の純金融資産を保有している世帯と定義されます。海外のお金持ちはバランス良く資産を分散させる傾向がありますが、日本のお金持ちは現金類の保有比率が多いのが特徴です。あなたの思い描いていたお金持ちのイメージと合っていたでしょうか?

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