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40代以下が苦しい!家計の統計で知るみんなの貯蓄額と負債額の平均

LIMO / 2018年12月24日 7時0分

40代以下が苦しい!家計の統計で知るみんなの貯蓄額と負債額の平均

40代以下が苦しい!家計の統計で知るみんなの貯蓄額と負債額の平均

40代そして40歳未満世帯は負債超過、50代は貯蓄超過

お金の話は知りたくでも他人には聞きにくいもの。皆さんの中には、他の家庭がどのくらいの貯蓄をしているのか、自分は全体の中でどの位置にあるのかが気になっている、という人も多いのではないでしょうか。 ご自身が老後資金などのために資産形成をする際に、目安となるのが日本の貯蓄額の平均ではないでしょうか。ここでは2人以上の世帯における貯蓄額と負債額の統計データについてみていきましょう。

貯蓄額の統計データ

平成29年(2017年)の総務省による「家計調査報告[貯蓄・負債編]」(http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h29_gai.pdf)によると、次のような結果となっています。

2人以上の世帯における貯蓄額の平均は1812万円

2人以上の世帯における貯蓄額の中央値は1074万円

世帯における貯蓄額の平均をみると、1800万円を超えています。

この数字を見て「自分の家庭はそんなに貯金をしていない!」と焦ってしまう人もいるでしょう。ただし、これは世帯の平均貯蓄額は、富裕層などのように多額の貯蓄を持つ人も含めた値の平均値となっているためです。

平均だけではなく中央値も意識したい

貯蓄額のイメージを持つためには、「平均(値)」だけではなく、「中央値」も参考になります。

中央値というのは、データを大きい順(もしくは小さい順)に並べて、ちょうど真ん中に位置するデータを言います。平均値では極端に大きな数値や一方で「ゼロ」という数値が含まれると平均値がそうした数値に振られてしまうことがります。そうした状況で全体像を見失わないようにするために、中央値が使われます

さて、世帯の貯蓄額の中央値をみてみると、約1000万円という値が出ています。

先ほどの平均値である約1800万円よりは小さな値となりました。それでも「1000万円」の貯蓄というのは大きな金額ですね。

負債額の統計データ

続いて負債の方も見てみましょう。

貯蓄、つまりバランスシートの左側の金額が多いからといって、バランスシートの右側にある負債が多ければ健全な家計とは言えないでしょう。

余談ですが、貯蓄には不動産は含まれないため、住宅ローンなどを活用してどの程度の不動産を資産として持っているかは、ここからはわかりません。

さて、平成29年(2017年)の総務省による「家計調査報告[貯蓄・負債編]」で負債額について見ていきましょう。

負債は次のような結果となっています。

今回調査の全世帯での負債現在高の平均は517万円となっています。

ところが、皆さんはすぐにお気づきだと思いますが、この中には住宅を購入されていないケースなど、負債を抱えていない世帯も含まれてしまいます。

そこで、負債を抱えていない世帯を除いた「負債保有世帯」についての平均などを見ると以下の通りです。

2人以上の世帯の負債の平均額は1379万円

2人以上の世帯の負債の中央値は1080万円

負債保有世帯の比率は37.5%

2人以上の世帯における負債の統計では、約6割の人が「負債なし」に該当します。

住宅ローンなど高額な負債を抱えている家庭と、そうでない家庭で分かれていることから、すべての世帯での平均値をとってしまうと負債額が低めに出てしまいます。

全体での負債の平均は500万円超となりましたが、負債保有世帯についてみるとその平均は1300万円を超えています。

負債超過の40代と40歳未満の世帯

負債保有世帯のうち、世代別に貯蓄と負債についてみていきましょう。

負債保有世帯みると全体の貯蓄の平均値は1142万円、負債は1379万円となっています。全体でも見ると、若干ですが、負債超過となっています。

一方、40歳未満についてはどうでしょうか。

40歳未満の貯蓄額は533万円、そして負債は1893万円と大幅な負債超過となっています。

また、40代(40から49歳)ではどうでしょうか。

40代の貯蓄の平均は924万円で、負債が1629万円と、40歳未満ほどではないですが、こちらも負債超過となっています。

こうしてみると40代以下の世帯は負債超過といえます。

50代の貯蓄と負債はどうなっているのか

もっとも50代になると、貯蓄が負債を上回ります。

50代の貯蓄の平均は1414万円で、負債が1159万円と、貯蓄超過となります。

40代と50代では、様々な要因が家計の貯蓄と負債に影響を及ぼすと考えられます。

住宅ローン返済が済んだかどうかの有無、子育て費用の有無、昇給等による年収増の有無など、世帯ごとに状況は異なるでしょうが、様々な要因で世帯間の差が出ているように考えられます。

もっとも、50代になれば定年退職後の老後のことを考えなければならないでしょう。老後資金をどう貯蓄していくのかを真剣に検討した結果が貯蓄と負債の差に表れている気もします。

家計のバランスシートで見た資産と負債

ここでは、負債を保有するきっかけになったであろう住宅の不動産価値が貯蓄には含まれていません。したがって、バランスシートで見ると、不動産の資産価格が上昇している場合には、40代以下でも資産(主には貯蓄と不動産の合計)と負債をネットすると資産超過の世帯もあるかと思います。

もっとも、不動産を高値でつかんでしまい、今後不動産価格が下落するような局面ではバランスシートで見た際に負債超過となるケースも出てくるでしょう。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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