ファミレス「サイゼリヤ」の2018年10月既存店売上高は7カ月連続でマイナスに
LIMO / 2018年11月8日 13時15分
ファミレス「サイゼリヤ」の2018年10月既存店売上高は7カ月連続でマイナスに
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2018年10月に関する月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2018年11月2日に更新されたサイゼリヤの2018年10月の既存店売上高は、前年同月比98.8%で、マイナス成長となりました。
内訳としては客数が98.4%、客単価が100.5%となり、客単価がほぼ横ばいの中で客数の減少が売上高の減少に直結した形となりました。
一方、全店合計の売上高は100.6%と横ばいの状況です。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2018年10月までの既存店売上高はどのような推移をしてきたのでしょうか(注:同社は8月決算)。
1〜10月の既存店売上高は、3月の101.1%以外は前年同月比でマイナスとなっています。客単価は1月以降いずれの月も100%を超えているため、客数の減少を客単価の上昇でカバーできていない状況と言えます。
全店合計の売上高を見ると、5月と7月は100%割れとなったものの、年内の月次平均値は100%を超えており、全体で見れば成長しています。
ただし既存店は7カ月続けて100%割れが続いており、今後下落傾向に歯止めをかけることができるのかが注目されます。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
株価は2018年に入ってから上昇を見せることなく下落が継続しています。年初は3,000円を超えていた株価ですが、10月には一時2,000円割れとなる事態も発生しています。
上述の通り、既存店売上高は7カ月連続で対前年比マイナスという結果となっています。客単価は維持されているため、既存店来客数で挽回できるかどうかが、株価回復の鍵を握っているのではないでしょうか。
参考データ:サイゼリヤ月次報告(2019年8月期、2018年10月末現在)(https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000602.pdf)
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