「8年間授乳中です」…断乳しないのは恥ずかしいこと?
LIMO / 2018年11月27日 10時20分
「8年間授乳中です」…断乳しないのは恥ずかしいこと?
「ということは、8年間授乳中ですか!?」
そう言われてハッとしました。気付けば長男を出産して以来、次男、長女と出産し、合計8年間授乳中です。
長男は4歳2カ月まで、3歳8カ月の次男は今も週に一度くらい飲み、1歳半の長女は現在も授乳中。初めは「皆と同じように1歳頃断乳を」と考えていましたが、一度は断乳を経験し、また情報収集しながら自分の気持ちも考えた結果、長期にわたることになっていました。
見過ごされがちな「心の栄養」
1人目の産後、母乳過多と診断された筆者。胸の張りや乳腺炎などの母乳トラブルが多く、2歳半まで授乳していました。2歳半を迎えて断乳を決意し、母乳マッサージに通いながら、一度は断乳。しかしすぐに長男が熱を出し、水分をとらないため授乳復活となりました。
一度断乳を経験してみて、大きな疑問が浮かびました。それまでの育児は、何をするにしても「子どもに向き合い、愛情をたっぷりあげる」ことが勧められていました。トイトレやしつけも無理にするのではなく、子どもの理解やペースに合わせながら、根気よく教えていきます。
しかし断乳だけは、いくら子どもが泣いても暴れても、おっぱいをあげません。あまりに泣かれるとママも辛いですし、夜も眠れず、胸も張るので痛い思いをします。育児の中で、断乳だけが母子ともに不自然に感じました。
授乳は体だけでなく、「ママに甘えたい」といった気持ちを満たす「心の栄養」を担う部分も大きいでしょう。育児をする上で、心の栄養は最も大切ともいえます。
しかし「1歳過ぎればご飯も食べるし、おっぱいの栄養もなくなる」と、心の栄養は見過ごされがちに。甘えたい気持ちを大切にし、親子ともに心に無理のない卒乳を選択する形があっても良いのではないでしょうか。栄養の話も、母乳は血液からできているので、確たる根拠はないようです。
もちろん離乳食の進みが良くない、夜中に何度も起きる(長女がこのタイプです)、復職するなど、理由があっての断乳もありますが、特に理由もなかったので筆者は自然卒乳へ切り替えました。
臨月に自ら卒乳した長男、タンデム授乳の次男
寝る前のみ長男に授乳する中、次男を妊娠。産婦人科では「妊娠後期までには断乳を考えてほしい。昔はあげてた人もいるにはいます。こればっかりは個人差が大きいのです」といった話がありました。ちなみに妊娠中の授乳は、医師によって意見が分かれますが、基本的には断乳を勧められます。筆者は転勤族で3人とも違う産婦人科で出産しており、それぞれ意見も異なりました。
筆者の場合、お腹の痛みや出血、早産の恐れもなく、寝る前のみの授乳を続けました。しかし臨月に入ったその日に、長男から「もう飲まない」と言われ、卒乳となりました。正確には、3週間授乳していない期間があります。
一方で長女を出産するときには、当時2歳だった次男は39週で破水するその日まで授乳していました。出産の入院中のみせず、退院後も赤ちゃん優先の授乳になり、次男は寝る前のみ授乳するタンデム授乳となりました。
WHOとユニセフでは2歳以上の授乳を推奨
長く授乳していると、周りからは様々なことを言われます。祖父母世代からは、「恥ずかしいでしょう」「もうやめた方がいいんじゃないの」「栄養もないんだから」などよく言われるものです。
そうなると気になるので調べたところ、WHOとユニセフでは2歳以上の授乳を勧めています(「ユニセフとWHO 母乳育児を呼びかける(https://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2008/pres_08_55.html)」)。1歳での断乳の必然性は、実はないのです。自分なりに心が決まれば、振り回される必要はないと思い、気にしないようにしています。
2人目の1歳半健診では、「授乳中」に丸を付けたところ断乳を勧められました。WHOとユニセフの意見は、まだ知られていないようだと認識しました。3人目の1歳半健診でも断乳を勧められそうになりましたが、「3人目ならお母さんももう分かっていて、自分なりにされているんですもんね」と流されました。
現代では家族や仕事にも様々なスタイルがありますが、授乳も様々な選択があっていいのではないでしょうか。ミルクでも、すぐの断乳でもいいですし、同じように長期の授乳でも「恥ずかしい」「栄養がない」と言われることなく受け入れられるようになり、「まだ授乳したい」と望むママが、臆することなく授乳を続けられるようになれば、と思います。
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