「子育てを楽しむ」がツラい… ポジティブになれない私は母親失格?
LIMO / 2018年12月3日 10時40分
「子育てを楽しむ」がツラい… ポジティブになれない私は母親失格?
人生でも仕事でも、二言目には「楽しもう」。ネットで検索すればどうしたら楽しめるようになるか、「楽しい」と思えるように意識を変えるにはどうしたらいいか、というアドバイスがたくさん出てきます。子育ても例外ではありません。
「子育てを楽しむために必要なこと」「子育てを楽しめる人と楽しめない人の違いは?」そんな記事ばかり目につく昨今。でも、ふと思う。一番大切なことって、子育てを楽しむことなんだろうか…?
「楽しめない=幸せに気づけていない」?
まず、「子育てを楽しむ」という意味について考えてみたいと思います。これは、決して娯楽的な意味合いの「楽しむ」ではなく、「義務感で子どもを育てるのではなく、子どもがすくすく育ってくれることに感動と喜びを見出そう」ということ。
どうしても「しなければならない」という意識で子育てをしてしまうと、自分が煮詰まってしまい、不幸しか生み出さない。それよりも子どもと共に過ごせる時間を大切に、ハッピーに。そうすることで、「子育てがイヤ」「この環境から逃げ出したい!」なんて気持ちがなくなるはず…。要はそういうこと。わかっています、わかってはいるんです。
子どもだって毎日イライラしているママより、毎日ニコニコしているママの方がいいに決まってる。夫だって、暗い顔をしている妻よりも、いつも元気よくはつらつとした妻の方が嬉しいはず。じゅうぶん理解しているけれど、それでも思い通りにならない毎日にイライラするし、「なんで私ばかりこんな目に…」と思ってしまう。
そして「子育てを楽しもう」というセリフとよくセットにされているのが「今ある幸せに気づくこと」。この言葉に苦しめられている方も多いのではないでしょうか?
「今がしんどいと思っている自分は、この環境に満足できていない贅沢者なの?」、「世の中にはもっと大変なママがいるのはわかってる。その人と比べると、自分は恵まれてることもよくわかってる。でも…」
子育てを楽しもう、という意識が広まってしまったことで不幸になっているママも、少なからずいるような気がするのは筆者だけでしょうか。
愛すればこそ、の気持ち
子育てを楽しむ、という呪縛にとらわれている人は、「24時間365日、毎日ハッピーでいなければならない」という風に思ってしまいがち。はっきりいって、それは無理ですよね。なんでも0か100かじゃないといけないというワケではありません。
毎日イライラしながら子育てしてても、その中の一瞬、ふっと気持ちが温かくなる、顔がほころぶ、そんな瞬間があればいいんじゃないか、と思うんです。
「子育てを楽しもう!」と提唱している人だって、子どもが朝起きてから夜寝るまで、ず~っと「楽しい! 嬉しい! 幸せ!」って思ってるわけじゃないと思います。そんな人いたら超人です。絶対にイラッとする瞬間は毎日あるはずです。
でも、そんな人たちはそのイライラを上手にリセットする術を持っているだけ。そして、「トータルで見たら今日も幸せだった」と思える思考回路を持っているだけ。それだけなんだと思いますよ。そして、そのふたつを持っていれば子育てはグンと楽になるけれど、必ずしも必要なわけではないと思います。
だって、イライラするのも、ガミガミいうのも当然。子どもなんて自己中心的でワガママなんですから。それに、イライラするのも、口うるさく言ってしまうのも、我が子だからこそ。
たとえば、よその子が「朝ご飯食べたくない」なんて言ってもイライラしませんよね? 他人の子どもがその家のテーブルを汚そうが、おもちゃを散らかそうが、「あらあら、大変ね」でおしまいですよね? だってよその子ですから。
我が子には責任がある、愛情がある、そして、これからもずっと共に生きていかなければならないから、何かしらの対策をとらなければ、と思う。だからこそ、毎日思い通りにならないことやうまくいかないことにイライラしたり、怒鳴りたくなったり、自己嫌悪に陥ったりするのだと思うんです。
言葉に振り回されないで
あまりにも「子どもと自分が幸せに」「子育てを楽しもう」という言葉ばかりを意識してしまうと、「もしかしたら、子育てを楽しめない、今が幸せだと思わない自分は子どもを愛していないのではないか?」という気持ちになってしまうこともあるので気をつけて。
毎日自分に正直に、そして淡々と日々のことを行うくらいの気持ちで大丈夫だと思いますよ。子育ては長~いんです。自分のペースでいきましょう。
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