このままじゃ老後のお金がない? ある夫婦が家計改善のために変えたこと
LIMO / 2018年11月25日 20時40分
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このままじゃ老後のお金がない? ある夫婦が家計改善のために変えたこと
結婚して毎日忙しく、騒がしい中でも楽しく過ごしているのはいいけれど、「気がつけば貯金がない」という家庭、意外と多いのではないでしょうか。子どもが生まれて貯金の余裕がなくなってしまったとか、マイホームを買ってローンの支払いで貯金の余力がないとか、家庭によって理由はさまざま。
しかし、貯金なしでこのまま生きていくわけにはいきませんよね。そこで今回は、ある共働き子持ち家庭の家計改善計画をご紹介します。
まずは収入と支出を整理、貯まらない原因を突き止める
まず2人がやったことは、ファイナンシャルプランナー(FP)の友人に相談することでした。すると、2人はあることを指摘されました。それは、自分たちの収入と支出がどのくらいあるかきちんと把握できていないということです。共働きの2人は、毎月決まった金額をお互いに拠出し合って、家賃や光熱費、食費などを賄っていました。そうしてきたことで、収支の把握に両者でムラがあったのです。
たとえば、食費は妻しか把握していない、光熱費は夫の口座から引き落としをするために夫しか把握していない。また、保育園の保育料は妻、家賃の支払いは夫、というように、それぞれ自分が直接支払いの窓口になっているところについては理解していたのですが、パートナーが支払いの窓口をしているところについては詳細を把握していませんでした。
したがって、お互い何となく自分のほうが多く支払っているような気がしていたり、相手の支払いについては他人事のように感じたりしていました。こうなってしまうと、貯まらない原因もうやむやになってしまいます。そこで、自分が支払いの窓口となっている部分についてきちんと金額と引き落としのタイミングを書き出し、パートナーと情報共有することにしました。
それぞれの資産と毎月の支出を明らかにする
また、それと同時に明らかにしたのがそれぞれの資産と毎月の収支です。それぞれいくら収入があるのか、いくら使っているのか、いくら貯めているのか。この3つを明らかにすることで、本当の意味での「自分たちの資産」と「経済的な余力」を把握することができます。
共働きということもあって、それぞれ十分な収入があった2人。家計に入れる分を入れたら、あとは自分のお小遣いとして使っていました。そこからお互いに貯金もしていたと言いますが、誰と約束しているわけでもないので「今月はちょっと貯金できないけれど、まあいいや」と思って貯められない時期があったと奥さん。旦那さんも、「向こうが貯めているかもと期待して自分はあまり頑張っていなかった」とのこと。これではいつまでたっても貯まりませんよね。
それぞれ収支を明らかにすると、「そんなことにそんなに使っているの?」という話になったり、「これにもっとお金をかけたい」という話になったりします。そうやってお互いの出費に干渉されるのがイヤで内緒にしておいたそうですが、オープンにしたことでかえってスッキリした様子。
「洋服代とお化粧品代はもっと削って、貯金に回そう」とか「飲み会を減らすよ」という話ができたり、「子どもの習い事にはちゃんとお金かけたいよね」というような具体的な議論にもなったといいます。
2人の負債を「見える化」して返済計画を立てる
そこでもう一つ考えなければならないのが、お互いが持っている負債の話です。奥さんには奨学金の返済という負債があり、旦那さんは独身時代、どうしても欲しかったという憧れの車を買ったために、そのローン返済という負債を背負っていました。
それぞれ滞りなく返済してはいましたが、2人でお金の話をするうちに「もっと早く返済したい」と思うようになったと言います。2人の負債の合計金額をはっきりさせ、残高や利子を把握することで、何から先に返済していくべきかという優先順位がはっきりします。
「こっちのほうが利子が高いし、毎月の返済額が負担だけれど残りは少額だからさっさと返済してしまおう」とか「利子はかかるけれど、全額返済には少し時間がかかりそうだから、ボーナスのときにまとめて返済するだけで毎月の返済額は増やさないでおこう」というような話ができます。
また、こっそりキャッシングをしていたことや、クレジットカードの使い過ぎも発覚したことで逆にスッキリして、お互い様だから2人で頑張って返済していこうという話にもなったようです。こうして話をするうちに、「毎月いくら返済できるのか」という話にもなりますよね。そこをはっきりさせることで、まさに次のステップともいえる「毎月の貯金額」の話に移れるというわけです。
今後の大きな支出を考え、毎月の貯金額を検討する
さて、いよいよ毎月の貯金額を検討する段階に入りました。この2人は、毎月の自分たちの収入が残業量に比例することを踏まえて、貯金額を毎月一定にするのではなく収入の何%という形で設定しました。
確かに、若いうちは人によって残業代が給料の何割かを占める場合もありますよね。それによって月の給与が多少増減することは十分起こります。そのため、貯金額は無理に毎月一定にする必要はなく、少ないときには無理をせず、余裕のあるときは多めに出すということをしてもいいでしょう。毎月一定の金額であることが重要なのではなく、毎月きちんと貯め続けることが大事なのです。自分たちのペースで、長く続けていく必要がありますね。
さらに、2人には次の目標がありました。それは、マイホームを購入すること。ひとまず頭金を貯めるということを目的とし、金額は欲しいと思っているマイホームの購入金額の2割を目安に。そして、3年後までにその金額を貯めようということで話し合いをし、今のお互いの家計への拠出金額を増やすことで一致したといいます。
また、自分が自由に使える分についても、それぞれの夢のため、自己投資のために貯めるということも新たに決まり、新たな一歩を踏み出そうとしていました。
まとめ
いかがでしたか。2人はこれまで、真面目にお金の話をしてこなかったと言います。それは、お互いに稼いでいるから大丈夫、という気持ちだったから。しかし共働きで余裕があったとしても、お互いに情報共有しておかないと思わぬところでお金に苦労する事態に陥ることもありえます。ぜひ2人で協力し合いながら家計を上手に回していきましょう。
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