自分でつくる年金・iDeCo、いまさら聞けない素朴なギモンを解決!
LIMO / 2018年11月24日 11時15分
自分でつくる年金・iDeCo、いまさら聞けない素朴なギモンを解決!
ますます勢いづく個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)。最近では加入者が100万人を超えたと話題になっていましたね。そんな中、始めたいけれどまだよくわからないことが多くて手が出せない、という人もいるのではないでしょうか。
確かに、そもそもiDeCoをなぜ始めなければならないかと言われても、うまく答えられない人も多いはず。そこで今回は、iDeCoにまつわる「そもそも」の疑問について考えてみましょう。
なぜ今、私たちはiDeCoに加入すべきなのか
そもそも、私たちはなぜ今、iDeCoに加入すべきなのでしょうか。iDeCoに加入する必要はない、と思う人もいるかもしれませんが、それは今の時点で老後資金のアテがあって、これ以上自分で老後資金を準備する必要がない人でしょう。しかし、もしあなたがまだ自分の老後資金は十分でないと考えている場合はiDeCoに加入すべきであると言えます。
iDeCoは簡単に言ってしまえば、投資信託などに投資して得た利益に税金がかからないし、掛金を拠出するときも掛金が全額所得控除になるし、給付金を受け取るときも税制優遇が受けられるという制度。税金を節約しながらお金をふやせるのですから加入しない理由はありません。
たまに、専業主婦はiDeCoに加入する必要はないと言う人がいますが、掛金の拠出時の所得控除が受けられないだけで加入する意味がないわけではありません。サラリーマンなどのほうがおトクだというだけで、専業主婦が加入しなくていい理由にはなりませんよね。
さて、私たちはなぜiDeCoに加入すべきなのでしょうか。先述した税制面のおトクを活用しない手はないというのも理由の一つです。もう一つの理由として、公的年金の不安定さがあげられます。
今後ますます高齢化が進み、財政的にも厳しくなる一方の日本で、公的年金の受給開始年齢の引き上げや受給額の減額というのは大いにありえる事態です。そのとき、自分はどうするでしょうか。公的年金だけに頼っていたら、ハシゴを外されたような状況に陥ってしまいますよね。「これからまだまだ先は長いのにお金が全然足りない!」ということになってしまいます。
それを避けるには、やはり少しでも多く自分でつくれる老後資金を増やしておく必要があるのです。その選択肢として、税制優遇があり、60歳まで原則引き出し不可という条件があるiDeCoは最適解なのではないでしょうか。
iDeCoだけで老後資金は足りる?
そう言われるとさらにギモンになるのが、iDeCoだけで老後資金は足りるのかということ。率直に言えば、iDeCoだけでは老後資金は足りることはないでしょう。毎月2万円を22歳から60歳までの38年間、リターン2%で積み立て続けたとしても1300万円程度です。リターンが4%あったとしても2100万円です。
これで老後資金が足りるのかと言われれば足りません。仮に60歳から80歳までの20年、毎月27万円で暮らしたとすると6480万円かかるのですから。公的年金がその半分をまかなってくれたとしてもかなり無理のある内容です。となると、やはりiDeCoだけで老後資金をカバーするのは難しいということになります。iDeCoの他にも預貯金などできちんと用意する必要がありますよね。
iDeCoって儲かるの?
最後に、iDeCoって儲かるのかというお話です。まず大前提として、iDeCoはあくまで投資です。投資は損をすることもありえます。一般論として、どんなにいい投資信託でも、どんなにいい株でもマイナスになるときはマイナスになるのです。つまり、iDeCoって儲かるの?と訊かれたら、その人次第ということしか答えようがありません。
iDeCoのように、老後資金という目的のためにじっくり投資していく場合は、目先のところで儲かるか儲からないかで考えるのではなく、ゆっくり育てていくというイメージを持つようにしましょう。そうしておかないと、一部の商品に偏ってしまったり資産のバランスが偏ったりしてしまい、リスク分散ができなくなってしまいます。
まとめ
いかがでしか。iDeCoは老後資金をつくるという目的のためであれば、非常にすぐれた制度であることは間違いありません。しかしその裏には、政府からの「自分で年金をつくってね」というメッセージが隠されているかもしれません。自分で用意する年金、始めてみてはいかがでしょうか。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「iDeCo」約3割が加入 - 毎月の掛け金は?
マイナビニュース / 2024年11月27日 11時3分
-
来年50歳、退職してフリーの営業代行を始める予定です。国民年金のみになるので年金が減るのが心配…… 年金を増やすために、iDeCoと国民年金基金どちらが有利ですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月18日 9時20分
-
定年まであと10年。金銭面で老後の生活に不安を感じています。今から将来の年金受給額を増やす方法はありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月13日 22時0分
-
50歳の女性です。年金の受給額が「10万円未満」ですが「少なすぎ」でしょうか? 受給額を上げるには「頑張って働く」以外ないのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月9日 23時20分
-
公務員は「老後のお金」をどのように注意するといい?
オールアバウト / 2024年11月7日 8時10分
ランキング
-
1円上昇、一時150円45銭 1カ月ぶり円高ドル安水準
共同通信 / 2024年11月28日 7時45分
-
2大失速の日産「ゴーンの呪い」いまだ抜け出せず? V字回復に向けた急務とは
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月28日 5時45分
-
3お父さん、ちょっとアフリカに行ってくる…〈60歳定年で退職金2,500万円〉〈65歳で年金月19万円〉、堅実に生きてきた55歳父が突然の早期退職。仰天行動に家族が絶句「うっ、うそでしょ⁉」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月28日 5時15分
-
4畑に立ち入り、路上駐車…… 迷惑観光客のせいで「駐車場利用税」! 北海道美瑛町が立ち向かうオーバーツーリズム問題
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月28日 6時10分
-
5生クリーム9割の「スイーツ缶」、なぜ人気? がむしゃらに売らず30万缶突破の秘密
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月28日 6時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください