20代はビンボーなのか? 貯金するにはここから始めよう
LIMO / 2018年11月30日 19時15分
20代はビンボーなのか? 貯金するにはここから始めよう
20代の金融資産ゼロの割合は?
20代のうちはまだ給与が多くないので、「忙しいのに貯金は増えない」「付き合いなどでお金が減ってしまう」といった悩みを抱えている人もいるでしょう。また、今はなかなか収入が増えない時代なので「一生この仕事でいいのだろうか」「このままで老後は大丈夫なのだろうか」と不安になることもあるのではないでしょうか。
そもそも20代はどのくらいの金融資産を持っているのでしょう。金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成29年)」によると、20代の金融資産保有額の平均額は524万円、中央値は300万円で、金融資産非保有割合は35.6%となっています。
金融資産を保有していない割合が3割以上あるという結果を、皆さんは「そんなに多いのか」と思われますか? それとも、周囲を見回すとそれくらいはまったく違和感がないと思われるでしょうか。
ただ、もしお金に不安があるのであれば、将来に向けて少しずつでも貯金をしていくことが必要です。そこで今回は、そのための道筋についてまとめてみました。
なお、上記の「金融資産」には、預貯金以外にも保険や有価証券、その他金融商品が含まれています。また「貯蓄」も同様に、預貯金のほかに株式や投資信託といった有価証券を含みます。
お金を貯めるための準備
お金を貯めたいけれど、まず何をすればいいかわからないという場合は、次のような準備から始めてみましょう。
貯金のロードマップを作る
貯金は長期にわたって行うもの。ただ漠然と「貯金する」と決めるだけでは挫折しがちです。いつまでにいくら貯めるのか、そのためには年間いくら貯めるのか、年間の貯金額を達成するためには毎月、毎週どのくらいのペースで貯金する必要があるのか、これらを明確にして、貯金成功へのロードマップを作りましょう。
貯金用の口座をつくる
普段利用している預貯金の口座が1つしかないのなら、新たに貯金用の口座を作るのがおすすめです。給与などの収入が振り込まれる口座しかないと、ついついお金を使い切ってしまうかもしれませんよね。たとえば給料日に一定額を貯金用の口座に振り込むような自動振込(送金)サービスを利用すると便利です。
収支のバランスを見る
では、毎月一定額を貯金口座に貯めていくとして、いくらに設定すればいいでしょうか。多すぎると生活費が足りなくなってしまうかもしれませんよね。それを決めるためには毎月いくら収入があって、何にいくら使っているかを把握する必要があります。
そのためには家計簿を利用するのが便利ですが、ノートに書きだすだけでもOKです。自分の収支がわかれば、どのくらい貯金に回すのが妥当なのかもわかります。また、どこにムダがあるかも見えてくるので、そこを節約して貯金に回すこともできますよね。
老後のお金が心配なら節税効果の高い「iDeCo」を
自分でつくる年金とも言われるiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)、聞いたことはありますか? iDeCoは、毎月5,000円から1,000円単位で選べる掛金(※)を積み立て、投資信託や定期預金などで運用し、原則60歳以降に受け取る仕組みです。
※ 掛金額の上限は、国民年金の被保険者種別や他の企業年金の加入状況によって異なります。
iDeCoの魅力は、掛金を拠出するとき、運用益が出たとき、受け取るときの3段階で節税効果の恩恵を受けられること。積立時には、60歳まで毎月の拠出金額が全額所得控除の対象となるため、若いうちから始めて、拠出期間が長ければ長いほど、所得税や住民税の節税額が大きくなります。
また、iDeCoは運用益に対して税金がかからないので、これも資産の運用期間が長くなればなるほど節税効果が上がるというわけです。さらに受取時には、一時金として受け取る場合は「退職所得控除」が適用され、年金として受け取る場合には公的年金との合算で公的年金控除が適用されます。
なお、iDeCoは原則的に60歳までお金を引き出せません。そう言われると不安になるかもしれませんが、逆に途中で手をつけられないからこそ、ちゃんと老後の生活資金が貯まっていくわけですね。
まとめ
いかがでしたか。当たり前のことですが、お金は貯めようとしないと貯まりませんし、そのうち始めようと思っているうちにずるずる時間が経ってしまうものです。20代という若いうちに貯金を始めて、ある程度の余裕資金ができたら、投資信託や株式投資などの資産運用でお金をふやしていくことに挑戦してもいいでしょう。先々慌てないためにも、上手に貯金をしていってくださいね。
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