20代で出産して感じた、若さと体力が子育ての金銭面に与える影響
LIMO / 2018年11月28日 10時40分
20代で出産して感じた、若さと体力が子育ての金銭面に与える影響
厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2017年の第一子出産年齢は全国平均で30.7歳だったそうです。これは年々上昇しており、今後もさらに高年齢化すると見られています。
高齢出産をした芸能人のニュースや不妊治療などによって、30代、40代で出産する人は特に珍しい存在ではなくなってきました。逆に、都心部においては、20代で働きながら結婚、出産をする女性はマイノリティかもしれません。
生殖医療の発達により高齢出産が増えてきたとはいえ、やはり「若い方がいい」と言われがちな出産。「子育てには体力がいる」というのが主な理由ですが、筆者はそれ以外にも若くして出産することのメリットがあるように感じています。
28歳で第一子を出産した筆者が、20代で出産して良かったと思ったこと、そしてもっと早く産んでいればさらによかったと思ったことを紹介します。
体力がある=金銭面をカバーできる
子育てにおいて体力があることは、肉体的な疲労感が少ないだけではなく、金銭面もある程度体力でカバーすることができるという側面もあります。
赤ちゃんを抱えた状態での電車やバス、徒歩での移動は、それなりに体力が必要です。筆者は先日、予防接種を受けようと隣駅の病院に0歳の子どもを連れて行こうとした際、いつもは平気な家から駅、電車移動、さらに駅から病院までの距離を疲労のせいで歩く気力がおきず、タクシーを利用。タクシー代の節約よりも疲れが勝りました。
また家事についても同様で、現在筆者は仕事をしながら家事と0歳児の育児に奮闘中ですが、時折、自分の体を休めるためにベビーシッターや家事代行サービスを利用しています。
もっと若ければ、赤ちゃんを連れての徒歩移動も家事育児も体力で乗り越えられたでしょう。そしてもっと年齢が上であれば、かなりの頻度でタクシーや外注サービスにお金を使っていただろうとひしひしと感じました。体力がなければ金銭面でカバーできますが、逆に、体力があれば金銭面をカバーすることも可能というわけです。
出産を先延ばしにした結果、不妊治療でお金がかかることも
母体が若い方が高い妊娠率。30代半ばを過ぎると一気に落ちると言われています。「子どもは仕事が落ち着いたら」と思い、妊娠を先延ばしにした結果、いざ子どもを作ろうと思った時にはなかなか授からないケースは多いようです。そして不妊治療に高額な費用を捻出しなければならない、といったことも。
もちろん体質やタイミングもあり、若くてもなかなか妊娠しにくい人や40歳を過ぎても妊娠できる人もいるので、一概に「若ければいい」とは言えません。しかし、確率としては女性の体は年齢が上がれば上がるほど、妊娠しにくくなることがわかっています。ここから、若くして子どもを産めば、将来かかるかもしれなかった不妊治療代を使わずにすむ、という見方をすることもできます。
子育て世代にとって重要なさまざまな保険
子どもが生まれると、教育資金としてまず考える学資保険。学資保険は、ほとんどの場合親の死亡保障もついています。そのため、契約者の年齢が若ければ若いほど健康への不安が少ないとされ、月々の保険料が安くなり、また返戻率も高くなります。筆者宅の場合も、夫は年齢が上なので、20代の自分が契約者となって学資保険に加入しました。
また子育て世代にとって大事になってくる生命保険や医療保険も、20歳で加入すると、40歳で加入するのと比べて月々の保険料を安く抑えることができます。また、終身型の保険は若い時の保険料で保障が一生変わらないため、若くして加入するほうがメリットがある可能性が高いと言えるでしょう。
おわりに
20代で産んだとしても40代で産んだとしても、メリットもあればデメリットもあります。また、ひとりひとりの女性のライフスタイルによって出産年齢が異なるのは当然。そして、何歳で産んだとしても安心して子育てができる環境や社会保障があるべきです。
20代は仕事に邁進し、30歳を過ぎてある程度の安定した収入と会社でのポジションを得た上で、出産して子育てをスタートした方が、余裕のある生活が送れることは言うまでもないでしょう。ただ、今回ご紹介したように、若いうちに出産することは、金銭面においてマイナスなことばかりでもありません。
出産や子育てとは切っても切れないお金の心配について、若くして子どもを持ちたいと考える女性の不安が少しでも和らげば嬉しく思います。
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