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今から考えたい! 老後資金を3000万円貯めるにはどうしたらいい?

LIMO / 2018年12月2日 12時10分

今から考えたい! 老後資金を3000万円貯めるにはどうしたらいい?

今から考えたい! 老後資金を3000万円貯めるにはどうしたらいい?

老後資金を貯めなければ、と思っている人は多いと思います。これからのことを考えたら、年金はアテにならないかもしれない、自分でなんとかするしかないという危機感のようなものを感じている人もいるでしょう。

でも、老後資金は金額が大きく、貯められる期間が決まっているがゆえに、どう貯めたらいいか悩みますよね。そこで今回は、老後資金の目安と言われる3000万円を目標額として、今から老後資金を貯めていくためにやるべきことを考えてみたいと思います。

3000万円を貯める「手段」を考える

まずやりたいことは、3000万円をどういう方法で貯めるかという手段の検討です。お金を貯める方法というのはたくさんあります。誰もが思いつくのが預金だと思いますが、3000万円もの金額を貯めるのに預金だけではちょっとパワー不足なのも否めません。現状では金利がほとんどつかないので預金で貯める旨みもありませんよね。

老後資金の場合、預金のほかにもお金を貯める方法はあります。たとえば、自分でつくる年金と言われる個人型確定拠出年金のiDeCo。iDeCoは節税効果が高く税金として支払う分が浮くので、さらに貯金に充てられる金額が増えるということです。また、iDeCoでは運用商品の選択肢として預金もありますが、投資信託を利用することもできます。

投資信託なら、年間1%以上の利回りも十分期待できますよね。今は定期預金でも金利は0.01~0.1%ほどなので、単純計算で10~100倍が期待できるというわけです。そう考えると、節税もできてより高い利回りも期待できるので、この制度を活用しない手はありません。

ただし、積み立てられる金額に上限がありますので、自分がいくらまでiDeCoで積み立てられるのか調べてみましょう。iDeCo公式サイトの「カンタン加入診断(https://www.ideco-koushiki.jp/start/)」のほか、各金融機関が加入資格について簡単に診断できるツールを出していますので、ぜひそちらを利用してみてください。

また、その上限と貯められる金額を調べて、iDeCoで貯められる金額と3000万円との差額をどういう方法で貯めるかも検討しなければなりません。

たとえば、勤めている会社に企業年金の制度がない会社員の場合、月額2万3000円が積み立てられる金額の上限となっています。となると、年間27万6000円、30年間積み立てるとすると828万円となり、3000万円には遠く及びません。となると、残りの2172万円をどう貯めるか。これを考える必要があります。

節税効果という意味で言えば、「NISA」や「つみたてNISA」という手段でもいいでしょう(NISA:少額投資非課税制度)。どちらか一方を選ばなくてはいけないのですが、老後資金のような長期的な資産形成を目的としているのであれば、つみたてNISAのほうがいいでしょう。

非課税枠は年間40万円ですが、非課税期間は20年間なので、総額で800万円まで非課税枠が与えられることとなります。そうすると、あと1372万円をどういう手段で貯めようかと考えればいいことになります。残りはちょっとでも金利が高いネット銀行の普通預金で貯めようとか、会社の財形貯蓄を使おうとか、いろいろなアイデアがあると思います。

このように、まずは3000万円を分解して考えてみて、どういう方法で貯めるのが一番自分にとっておトクかと考えるのがいいでしょう。貯めやすい方法も人によって違いますので、自分が長く続けられて少しでもおトクな方法を模索してみてはいかがでしょうか。

3000万円貯めるためのロードマップをつくる

3000万円を貯める手段が決まったら、3000万円を65歳までに貯めるロードマップをつくりましょう。iDeCoやつみたてNISAを利用するのであれば、ある程度何歳までにそれぞれいくら貯められるかということがわかると思います。

たとえば、10年後にiDeCoは276万円、つみたてNISAは400万円、合わせて676万円になっていて、20年後にはiDeCoは552万円、つみたてNISAは800万円、合わせて1352万円になっているだろうという具合です。こうした道筋が見えてくると、かなりスッキリするのではないでしょうか。

この過程では、「いつまでに、いくら貯められていないと65歳で3000万円貯められないのか」ということを明確にし、将来の漠然とした不安であったものを具体的な数字で把握することが重要です。3000万円貯めるというのは簡単なことではありません。しかし、きちんと情報を整理しておけば、不可能というほど難しいことでもないのです。

毎週、毎月、進捗をきちんと確認する

ロードマップが決まったらあとはそれに従って実行していくだけなのですが、進捗の確認はきちんとしておきたいですね。進捗の確認を怠ると、貯金が今どうなっているのかが見えづらくなってしまいます。自分でしっかり手綱を引き締めるという意味でも、進捗の確認はぜひ行いましょう。

毎週日曜日の寝る前5分でもいいので、「ちゃんと貯まっているかな?」とiDeCoやつみたてNISA口座を開いている金融機関の資産管理画面を確認するだけでもやってみてください。

毎月きちんと積み立てられているか、積み立て漏れがないか、投資信託で運用している場合はどのくらい利益が出ているかなどをサクッと見るだけなら5分で十分です。そういうことをきちんと確認すれば、「ちゃんと貯められている」という自信にもつながりますし、モチベーションも上がりますよ。

人と協力して貯めるならお互いの情報共有もしっかりと

もしあなたにパートナーがいて、2人で協力しながら老後資金を貯めようと思っているのであれば、お互いの情報共有もしっかりと行うべきです。特に子どもがいると突発的な出費が多くなりますよね。今月は子どもの病院代が大きくてうまく貯められなかったとか、親戚づきあいで急な出費があったとか、そういう話もしっかり共有することを心がけてください。

そのうえで、「じゃあ来月リカバリーしよう」とか「来月だけでリカバリーしようとすると難しい額だから、再来月のボーナスでうまくカバーしよう」というリカバリーの相談ができるようにもしてくださいね。

まとめ

いかがでしたか。漠然と「老後資金貯めなきゃ」とか「老後必要なお金が3000万円? そんなの貯められないよ」と思っていると、時間だけが経ってしまい、自分の不安が大きくなるばかり。そうならないためにも、まずは情報を整理して、順序立てて作戦を立てていきましょう。

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