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日経平均株価、今週はアク抜けで上昇期待。その背景は?

LIMO / 2018年12月2日 20時20分

日経平均株価、今週はアク抜けで上昇期待。その背景は?

日経平均株価、今週はアク抜けで上昇期待。その背景は?

2018年12月2日 テクニカル分析

米中が首脳会談。米国は中国への追加関税を90日間猶予

2018年11月30日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より88円46銭高の22,351円06銭となりました。6日続伸です。米国株の上昇を受けて連れ高となっています。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が28日、ニューヨークで講演し、政策金利について「景気を加速も減速もしない中立金利に近い」と語りました。これにより、米国の利上げが終了するとの見方が広がり、株式相場が大幅に上昇しています。28日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は前日比で600ドル超上げました。29日はその反動で小幅に下落したものの、30日には米中首脳会談の交渉に進展が期待できるという報道もなされたことから再び、199ドル超の上昇になりました。

今週以降の動きはどうなるでしょうか。12月1日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれている20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、米中の首脳会談が行われました。懸念されていた米国による中国への追加関税について、中国の知的財産保護などで協議を行うことで、2019年1月以降に予定されていた関税引き上げを90日間猶予することで合意しました。課題が解決したわけではありませんが、ひとまず決裂には至らず、休戦ということになりました。今週はそのアク抜けの動きにも期待したいところです。

利上げや米中貿易摩擦など、当面の懸念が後退したことで、米株式市場が再び上昇していくことも予想されます。ただし、トランプ大統領の発言などに相場が振られがちなので注意が必要です。

英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、EU加盟国はその条件を承認しました。しかし、実施のためには、英議会で採決を行って承認を得る必要があります。審議は3日から始まり、11日採択が行われる予定ですが、議会内では反対論が拡大しており、否決される可能性も出てきました。その場合、メイ首相の辞任などが起これば、欧州の株式市場にも影響を与えることになります。

Wボトム(二番底)が形成され上昇の期待が高まる

先週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。ポイントの一つは、11月21日の安値がWボトム(二番底)になるかどうかという点でした。先週、5日線、25日線や、目先で意識されやすい22,000円あたりを回復するようであれば、二番底固めに自信が持てるところでした。

実際の動きは、週初26日に5日移動平均線を回復すると、翌27日には窓をあけて上昇し、25日移動平均線も回復しました。その後は5日移動平均線に下値をサポートされて上昇を続けました。

今後の動きはどうなるでしょうか。チャートのセオリーとしては、Wボトムの形成を確認するためには、10月2日から26日の下落からの戻り高値である11月8日の22,583円を超えることが条件になります。

このあたりは75日線にも重なっています。また下落幅の半値戻し(22,709円)もこの付近にあります。過去には売買が積み上がっているところであり、抜けるにはパワーがかかるところです。しかし、ここを抜けてしまえば、抵抗ラインが下値サポートラインに変わり、さらなる上昇も期待できます。

逆に、下値めどとしては、目先意識されやすい21,500円、11月21の安値(21,243円)あたりになるでしょう。

ただし、5日線と25日線のゴールデンクロスも形成され、25日線も上向いていることなどから、下値圧力は強くないと考えられます。若干の調整があったとしても押し目買いの好機と考えていいでしょう。

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