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それは夫のモラハラかも…当たっていても人格否定発言はNG

LIMO / 2018年12月18日 10時20分

それは夫のモラハラかも…当たっていても人格否定発言はNG

それは夫のモラハラかも…当たっていても人格否定発言はNG

最近目にする機会が増えたモラハラ夫による被害。モラル・ハラスメントとは、バカにしたり、無視をしたり、嫌味を言ったり、人格を否定するような言動のことを言います。しかし、実は「自分がモラハラされている」と気付くまでには、意外と時間がかかるものです。

「たしかに彼の言う通り私はガサツだし」「自分には仕事ができる自信がないし」「彼は疲れてるんだからひどいことを言って私に甘えてる」と自分自身を納得させようとしたら、ちょっと待った。

いくら的に得たことを言っていても、相手がストレスを溜めていたとしても、人格否定はしてはいけないことなんです。

的を射ているなら、言われても仕方ないと思っていたあの頃

ブス、デブ、グズ、バカ、ドン臭い、料理が下手、気遣いができない、お前に仕事なんてできるわけない…このような人格や能力を否定する発言を聞いて、「当たっているから言われても仕方ない」と思っていませんか。実は筆者自身も、「言われても仕方ない」と自分を納得させようとしたことがあります。

たとえば、料理。昔から大雑把な性格で、特に料理には自信がないので、「まずい、ゴミ、こんなの料理じゃない」と言われても、仕方ないのかもしれないと思いました。

たとえば、仕事。前職では営業職をしていましたが、元々一人で過ごしても大丈夫な性格なで、友達は深く狭くなタイプ。営業職には向いていませんでした(担当していたのが特殊な分野だったので、上司にはここ以外ならデキると思うと叱咤激励を受けたこともありましたが)。

しかし自信もなかったので、夫に「お前は社会不適合者だ、仕事なんてできるわけない」と言われても、仕方ないと思いました。

…いや、実際はこれらのことを言われた後、考え直しています。実は筆者は自分のことが好きなタイプです。できないこと、短所、苦手なこと、弱いところもありますが、できること、長所、得意なこと、強いところもあります。自分は自分、自分にできることを自分にできる最大限の努力をして生きようと、気持ちを立て直します。

また、このような言葉を、相手は職場の同僚や友達、自分の親やきょうだいに言うだろうか?と、場面を変えて考えると分かります。答えはNO。第三者がいる前ではむしろ良い人でいて、家族の前でのみこのような発言をするのがモラハラ夫の特徴。つまり「他人に聞かれるのは後ろめたい」気持ちが見て取れます。

当てはまっても人格・能力・容姿否定はNG

そもそも、いくら当てはまっているからとはいえ、人格や能力、容姿を否定する言葉を、他人に言ってはいけません。

なぜかというと、何よりも相手を深く傷付けるからです。「これくらい言われたって何でもないだろう」と加害者は思いますが、「傷付いている人がいる」という時点で、それは問題行為なのです。

また、モラハラは人の思考と言動を抑制します。否定されることで、幾度となく自分を責めたり、罪悪感を感じたり、自信を喪失したり、ショックを受ける人もいるでしょう。言われた言葉は忘れないですし、取り消しできないので、長くダメージを受けます。

本当はできたことなのに止めてしまったり、本当は楽しいことなのにつまらなくなってしまったりもします。ここまで影響を与えるモラハラは、心への暴力と言えるでしょう。

ストレスを抱えているから仕方ない?

仕事で疲れているから、ストレスを抱えているから、自分に当たっても仕方ないと考える人もいるでしょう。

これは暴力に変えると、分かりやすいでしょう。疲れてるから、ストレスを抱えているから、暴力をふるっても良いのでしょうか。どんな理由があれ、暴力はいけません。それと同じで、どんな理由があれ、暴言もいけないのです。

疲れているなら休めばよいですし、ストレスを溜めているならストレス発散をすればよいのです。人に暴言で当たるというのは、どんな理由があれいけないことのです。

家族でもダメなの?

家族だったら仕方ないのでは、と思う人もいるでしょう。「私に甘えているんだわ」と、良いイメージに捉える人もいると思います。家庭はホッとする場所ですから無理は良くないですし、落ち込んでいるときにカラ元気でいる必要はないですよね。

しかし疲れたり、ストレスを溜めているなら、「疲れた」「嫌なことがあった」とストレートに話したり、他のストレス発散法をとればよいのです。それを「モラハラという表現方法を選択してしまう」ことに問題があります。一般的な人には、「暴言を吐く」という選択肢自体がないのです。

モラハラかも、と思ったら、まずは信頼できる友人などに相談してみてくださいね。そして考える上で「分ける」ことを覚えておきましょう。ストレスがあっても暴言はいけないですし、親しい間柄でも暴言はいけないのです。

「原因(疲れ、ストレスなど)」と「結果(暴言)」は分けて考えることで、冷静に物事を捉えられるようになります。無料で電話相談ができるサービスもありますので、辛い思いをしたら相談してみましょう。

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