子育て費用は総額2000万円で済まない!親はびっくり
LIMO / 2018年12月18日 12時0分
子育て費用は総額2000万円で済まない!親はびっくり
子育て費用にどれくらいの金額が必要だとお考えでしょうか。最近では大学まで進学する人も多いため、大学卒業までが子育てとお考えの方も多いのではないでしょうか。今回は文部科学省や日本政策金融公庫の資料などをもとに子育て費用の総額がどのくらいになるのかについて考えてみましょう。
大学まで進学するのに教育費はいくらかかるのか
一口に子育て費用といっても、食費に始まり、学校の授業料、お稽古や塾の月謝、お小遣いなどを含めて様々な項目が含まれています。ここでは、教育関係の「教育費」とそれ以外の養育費を分けて考えてみましょう。
幼稚園から高校までの教育費はいくら
まずは教育費について見てみましょう。
文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_3.pdf)によれば、年額で以下の費用が掛かります。
【公立】
幼稚園:23万3947円
小学校:32万2310円
中学校:47万8554円
高等学校(全日制):45万862円
【私立】
幼稚園:48万2392円
小学校:152万8237円
中学校:132万6933円
高等学校(全日制):104万168円
これらは年額ですので、仮にすべて公立に進学したとするとどうでしょうか。これは当然ながら最も教育費がかからないケースではあります。
幼稚園の学習費×2年=46万7894円
小学校の学習費×6年=193万3860円
中学校の学習費×3年=143万5662円
高校の学習費×3年=135万2586円
幼稚園から高校まですべてにおいて公立に進学すると、合計約520万円となります。
大学での進学費用はいくら必要か
また、日本政策金融公庫「平成29年度『教育費負担の実態調査結果』」(https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_h29.pdf)によれば、大学に進学する際に必要となる教育費は以下の通りです。
【大学入学関連費用】
私立短大:58.7万円
国公立大学:69.2万円
私立大学文系:92.9万円
私立大学理系:87.0万円
【大学在学費用】
私立短大:162.8万円
国公立大学:108.5万円
私立大学文系:161.3万円
私立大学理系:180.2万円
ここでは、国公立大学に入学し、4年間通ったケースを想定してみましょう。
国公立大学4年間の教育費=69.2万円+108.5万円×4年=503.2万円
このように国公立大学に進学しても約500万円のお金が必要となってきます。
余談ですが、200万円の学資保険が売れ筋の様ですが、大学進学決定後に必要なお金が500万円以上ということになれば、200万円の学資保険だけでは全く足りません。他の貯蓄が必要ということになります。
先ほど見てきた数字と今回の大学進学に関わる費用を合算すると、すべて国公立の幼稚園や学校に進学するとしても、教育費だけで約1000万円かかるということになります。
養育費はいくら必要なのか
それでは続いて養育費について見てみましょう。
旧AIU保険(現AIG保険)「現代子育て経済考」2005年度版(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai9/siryou6.pdf)にて、出産から大学を卒業するであろう22年間の養育費についてまとめています。それによれば、養育費の構成と費用は以下の通りです。
出産・育児費用:約91万円
22年間の食費:約671万円
22年間の衣料費:約141万円
22年間の保健医療・理美容費:約193万円
22年間のおこづかい額:約451万円
こどもの私的所有物代:約93万円
これらを合計すると22年間に必要な金額は約1640万円ということになります。2005年の発表内容なので、現在とは構成内容によって費用の差は出てくるとは思いますが、参考にしてもよいのではないでしょうか。
「22年で1640万円も必要か!」とお感じになるかもしれません。
ただ、1640万円を22年で割ると、年間約75万円です。こうしてみると、「ああ、それぐらいはかかるかもなぁ」という印象の方もいるのではないでしょうか。
子育て費用は結局いくらかかるのか
では、結局、子育て費用はいくら必要なのでしょうか。
ここまで見てきたように、すべて国公立の幼稚園や学校に進学するのでも教育費として約1000万円、そして22年間の養育費としてみれば約1640万円と、子育て費用を教育費と養育費の合計と考えれば、約2640万円かかるということになります。
繰り返しとなりますが、これはあくまでも子供一人当たりの費用であり、人数が増えればそれだけかかりますし、中学受験が盛んな今、私立の学校に通う人も多いかと思います。そうなれば2000万円ではなく、3000万円やさらに多くの子育て費用が必要となってくるケースもあるかと思います。
いずれにせよ、子どもにはお金がかかります。これは間違いありません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
成績優秀な「自慢の息子」のために尽くしてきたが…64歳・年金受給間近の会社員、想像もしなかった現実に思わずポツリ「あんなにお金をかけたのに」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月25日 8時45分
-
子どもの学費を貯めているのですが、小学校~大学まで「公立」と「私立」でどれくらい費用が変わるものなのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月24日 6時10分
-
子どもを私立学校に通わせたいと考えています。小学校から私立に通わせる場合にいくら貯めておく必要がありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月20日 6時0分
-
世帯年収「500万円」で都内に住んでいる、20代の新婚夫婦です。子どもができた場合「私立中学」に通わせるのは無謀でしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月14日 2時0分
-
ママ友宅では「中学受験」するようです。公立の中学校は義務教育だから「無料」ですが、私立中だとどのくらい費用がかかるのでしょう?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月5日 5時0分
ランキング
-
1日本株に“トランプ・ショック”直撃か…「関税引き上げ」に国内経済界は戦々恐々
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 16時3分
-
2「高齢で廃業」店内に放置された犬19匹、ふん尿にまみれ…荒稼ぎしたブリーダー業の末路に「胸が痛い」
まいどなニュース / 2024年11月28日 7時50分
-
3ホコリが積もると火事に…コンセント周辺の掃除をサボると危険! 確認すべき5つのポイント
オトナンサー / 2024年11月28日 20時10分
-
4「俺、無精子症だから」と避妊してくれない彼。生理が来ないことを告げると“まさかの反応”
女子SPA! / 2024年11月28日 15時47分
-
5年収1,000万円なんてこんなもん…42歳で部長に抜擢の〈大企業エリート〉。質素すぎる毎日に、部下「夢がない」「このままこの会社にいても」と絶望
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月28日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください