2018年は毎月つみたて投資したらどのくらい損をしたのか
LIMO / 2018年12月26日 18時0分
2018年は毎月つみたて投資したらどのくらい損をしたのか
2018年1月から「少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度」として「つみたてNISA」がスタートしました。「つみたてNISA」では、投資対象商品の販売手数料がゼロ(ノーロード)、また信託報酬が一定水準以下の投資信託(国内株インデックス投信の場合には50ベーシス以下)などに限定されるなど、資産形成層の個人投資家にとっては使い勝手の良い制度です。
ただ、ご存知のように年後半から日中貿易摩擦懸念などにより、株式市場は日本だけではなく、世界でも下落基調となりました。今回は毎月つみたて投資をしてきたらどういった結果になったのかについて振り返りましょう。
2018年つみたて投資の運用パフォーマンス計算の前提
計算を以下のような前提で計算しました。
毎月同額(1万円)を2018年1月からTOPIXのインデックスに投資をする
毎月末(営業日)のTOPIXの終値で購入(12月分は12月25日に購入したとする)
総資産を計算するTOPIXの株価指数は2018年12月25日終値ベース
売買手数料及び買付手数料は考えない
信託報酬は考えない
2018年のパフォーマンスはどうであったか
さて、先の前提では毎月1万円を投資するので、年間合計では12万円を投資したことになります。
TOPIXの株価指数が上昇すると購入数量が減り、株価指数が下落すると購入数量が増えることになります。
2018年1月末のTOPIXは1837ポイントでしたが、12月25日には1416ポイントまで下落しています。
年間を通じて多少の凸凹はありますが、ざっくりいうと右肩下がりの相場となりました。したがって、TOPIXの毎月の購入数量は年後半にかけて増えるトレンドとなりました。
結果は、今年に入り投資した資産金額の合計は9万9601円となり、投資金額合計の12万円と比べると約17%分の資産が減少していることになります。
つみたて投資は長期で考える
投資の世界で「短期」、または「中期」や「長期」をどれくらいの期間で考えるのかという話の中で、プロ投資家の間では、1年以下を「短期」、1年以上を「中長期」とする考えがあります。
つみたてNISAの始まった2018年について、つみたて投資のパフォーマンスの一例を考えてみましたが、同制度のコンセプトにある中長期で資産形成をするという時間軸ではまだ議論できない要素もあります。
今回は2018年に毎月同額を投資したらという前提でパフォーマンスを計算しました。
残念ながらここで見た前提での2018年のつみたて投資の運用パフォーマンスはマイナスとなりましたが、つみたて投資の本領が発揮されるのは株価が下落するトレンドの中でも同額の購入を続け、その後に株価が上昇するフェーズです。そして良好な運用パフォーマンスが確認できるのはそうした状況においてです。
インデックスファンドといっても「低リスク」というわけではない
もっともインデックスファンドといっても投資対象資産はリスク性資産です。
ノーロードであったり、アクティブファンドと比べると信託報酬の水準は低かったりしますが、当然ながらアセットクラス(資産の種類)ごとのリスクはあります。相場も荒れ模様ですので、どの資産を保有し、売却するのかといった目利きもこれまで以上に必要になってきそうです。
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