【2019年の注目投信】投資信託の5人のプロがおすすめする投信はこれだ!

LIMO / 2019年1月3日 7時0分

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【2019年の注目投信】投資信託の5人のプロがおすすめする投信はこれだ!

2019年は荒れ相場に立ち向かい、投資信託を活用して資産形成を確かなものへ

2018年は米中貿易戦争をはじめ、日本では日産のカルロス・ゴーン氏が逮捕されるなど、株式市場や企業に関係するニュースが多い一年でした。加えて、世界同時に株式市場も大きく下落し、円高も伴っており、投資家にとっては厳しい1年であったのではないでしょうか。

そうした波乱万丈な2018年の株式市場はありましたが、今回は、長期での資産形成を目指す個人投資家向けに、今後どのような投資戦略で、どのような投資信託を保有して臨むべきかを資産運用のプロフェッショナルである運用会社の担当者におうかがいしました。

おすすめの自社商品をはじめ、2019年の資産運用でのポイント、また気になる他社の投資信託も匿名でお答えいただいております。2019年以降の資産形成にお役立ていただければ幸いです。

運用会社担当者がおすすめする自社の投資信託一覧

三菱UFJ国際投信 土肥武史氏

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

三井住友アセットマネジメント 宗正彰氏

YOURMIRAIワールド・リゾート

イノベーション・インデックス・AI

イノベーション・インデックス・フィンテック

日興アセットマネジメント 今福啓之氏

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)

グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)

グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)

アセットマネジメントOne 花村泰廣氏

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2019-01

投資のソムリエ

リスク抑制世界8資産バランスファンド

グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし/限定為替ヘッジ)

スパークス・アセット・マネジメント 塚田将司氏

スパークス・新・国際優良日本株ファンド

スパークス・新・国際優良アジア株ファンド

スパークス・新・国際優良日本アジア株ファンド

スパークス・韓国株ファンド

スパークス・ベスト・ピック・ファンド(ヘッジ型)

2019年のおすすめ投資信託の注目ポイント

ここでは、先にピックアップした投資信託のポイントの詳細について、担当者のコメントともに見ていきましょう。

三菱UFJ国際投信

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

今年は昨年末からの株式市場の波乱の展開はありますが、長期的には、株価は経済成長を上回る成長をみせることが指摘されており、長期・つみたて投資を行う場合、ドルコスト平均法の効果も利いてくるため、株式への投資がお薦め。

個々の地域の選択に関しては、これまでも今後も、予想が難しく、当てに行くことは困難。そこで、全世界の株式を丸ごと買うタイプの投資スタイルがお薦め。

一方で、日本人が円で投資することを考えると、日本株の比率が高めで、かつ成長
性の高い新興国の比率も高めとなっている「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」を次点としてお薦め。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

上記の株式のみの2ファンドではややリスクが高すぎると考える投資家の方は、8資産分散型の検討余地あり。

当ファンドは、内外の株式、債券、リートに分散投資することで、より「世界を丸ごと買う」印象の強いファンド。国内株式、先進国株式、新興国株式にそれぞれ12.5%を投資し、株式の合計は37.5%。債券も同様に37.5%、リートは国内と先進国をそれぞれ12.5%保有し計25%。分散の利いたバランスの良い投資ができる投資信託。

三井住友アセットマネジメント

YOURMIRAIワールド・リゾート

「YOURMIRAI」は、「あなたの未来(YOURMIRAI)のための投資信託」というメッセージを込めた投信シリーズのブランド名。当ファンドは、国内外の「カジノを含む統合型リゾート」関連株式に投資。

世界的に「カジノを含む統合型リゾート」の市場規模は、拡大の一途を辿っており、多くの人や最先端の技術が集まる経済効果の高いこの分野は、今後ますます魅力の高まるテーマに。

いわゆる「カジノ関連法案」が成立したばかりの日本において、まさに「粋」で「旬」なファンド。グローバル投資のメリットを最大限に享受することができるといえます。

イノベーション・インデックス・AI/イノベーション・インデックス・フィンテック

当シリーズは2018年に立ち上げたばかりの新ブランド。

経済や社会のあり方、産業構造に急速な変化を起こすイノベーション、世界の構造を決定づけるメガ・トレンドに着目、今後もこのコンセプトから振れることなく新ファンドを「シリーズ化」していく予定。

一過性ではなく、今後拡大が見込まれるテーマに特化、先んじて投資する当シリーズは、当社独自のセレクトファンド。

日興アセットマネジメント

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)/グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)

投資信託ならではの仕組みにより、有効フロンティアより上のリスク・リターンを求めようという、非常に意欲的なファンド。

分散効率をキープしながらファンドの中で「3倍相当」のポジションを取る効果を享受できるため、長期の変動に耐えながら長期分散効果で大きく資産を増やしたいという「本気の投資」をしたい投資家にピッタリ。

グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)

ITといったテクノロジー系とはまた別の長期メガ・トレンドである「ゲノム編集技術」を是非押さえておきたい。バイオ株とか医療関連株という広い範囲をカバーするファンドは多いが、ここまで「ゲノム」にフォーカスしたファンドは珍しい。

遺伝子編集を施した双子誕生という中国の教授の発表で、にわかに倫理面からの話題が高まったゲノム編集。ただ、最新の「CRISPR/Cas9」という技術は、ノーベル賞候補にもあがっている「世紀のブレークスルー」。

今後のヒトの医療面の期待も非常に高いが、すでに農業や畜産業で革命的な変化が始まっており、地球規模の食糧問題を解決するイノベーションとして、長期的で力強いストーリーを持つ投資テーマ。

アセットマネジメントOne

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2019-01

2018年7月より設定している単位型投信「プライムOneシリーズ」は、10年後に円建てで元本確保を目指すファンド。ゴールドマン・サックスの発行する10年債に投資をして、国際分散投資のリターンを年1回の利払いとしてファンドが受け取り、それを分配金として投資家に還元。現在特許出願中。

投資のソムリエ/リスク抑制世界8資産バランスファンド

国内外の株式、債券、REITに分散投資しつつ機動的に資産配分を変化させて、値下がりを抑制しつつ、中長期的に安定的なリターンの獲得をめざすファンド。

「投資のソムリエ」と「しあわせの一歩」は類似の運用を行いますが、前者が年率4%程度、後者が年率2%程度に変動リスクを抑えることを目指す。

グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし/限定為替ヘッジ)

投資アイデアの分析・評価や、個別企業の競争優位性、成長力の評価に基づき選定した質の高いと考えられる世界の企業約25~50社に投資するファンド。

当ファンドはモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントに運用を委託。同社が運用する米国籍ファンドのリスク調整後パフォーマンスは、過去5年間で607本中1位と高いパフォーマンスを上げている(注)。

(注)出所は、モーニングスター世界大型株式分類(2018年9月末現在)

スパークス・アセット・マネジメント

スパークス・新・国際優良日本株ファンド/新・国際優良アジア株ファンド/新・国際優良日本アジア株ファンド/スパークス・韓国株ファンド

株価の決定要因となる株主資本の成長速度は、ROEの水準によって決まります。長期で安定したROEは株主資本の拡大をもたらし、長期的な投資リターンにつながる。

スパークスの「厳選投資」シリーズは、日本、アジア地域、韓国の高水準ROE企業に着目したファンド。高水準のROEを実現する魅力的なビジネスと卓越した経営陣を併せ持つ企業へ投資を行う「厳選投資」は、長期投資において非常に有効な投資手法。

スパークス・ベスト・ピック・ファンド(ヘッジ型)

どんなに優れた運用者でもこの下落の影響を完全に避けるということはできませんが、この株式市場全体の変動に左右されにくいリターンの獲得を目指す運用手法が「マーケット・ニュートラル運用」。

マーケット・ニュートラル運用では、運用成果のうち、市場全体を上回る部分である「超過収益」に着目することで、株式市場全体が上昇する局面でも下落する局面でも安定したリターンの獲得が可能となります。

「スパークス・ベスト・ピック・ファンド(ヘッジ型)」は、徹底した調査により厳選した日本株式集中投資ポートフォリオを、先物によってヘッジすることで、安定的なリターンの提供を目指す商品。不透明な材料が多い市場環境に不安を抱えている投資家には、市場の影響を取り除き、リスクを抑えながら安定的にリターンを得ていただく手段として最適な商品。

2019年の資産運用で気を付けておきたいポイントとは

ここでは、個人投資家の皆さんが、2019年の資産運用を行う上で、注意すべきポイントについて運用会社のプロにおうかがいしています。

「ちょうどいい相場」は過去のもの

日興アセットマネジメントの今福氏は「ゴルディロックス相場(編集部注:ちょうどいい加減の相場)は完全に過去のものとなり、特に株式の本来のボラティリティを実感する相場となるはず」と今後の相場動向の可能性について指摘します。

では、具体的にどのようなスタンスで投資信託を選択すればよいのでしょうか。

「個人投資家が意識しなければいけないのは、世界で起こっているリアルワールド変化。世界規模で起こる、リアルワールドの「本物の変化」とは何かを見据え、投信を通じて押さえるという考え方・態度がより求められる年になる」と今福氏は相場に向き合うべき投資家としてのスタンスを整理してくれます。

そして、今福氏はこう続けます。

「ファンド選びにおいては、運用手法としての「インデックス型vs.アクティブ型」だけでなく、リアルワールドの変化の観点での「コンセプト型」という軸、あるいは「投信ならでは(投信にしかできないこと)」という軸が必要」と実世界と実経済を見据えた投資の重要性を説いています。

2019年を2つのリスクで考える

スパークス・アセット・マネジメントの塚田氏は、2019年を「ベアリスク=ダウンサイド・リスク」と「インフレ加速リスク=アップサイド・リスク」というように、大きくは2つのリスクで整理しながら相場をとらえています。

では、「ベアリスク=ダウンサイド・リスク」とはどのようなものなのでしょうか。

塚田氏は、以下のようなリスクを指摘しています。

「地政学(北朝鮮・中東情勢、米国政治の混乱、欧州での極右勢力の伸長、中国共産党の内紛など)、災害(地震、異常気象)、金融政策(特に米国、欧州)のオーバーキル(=イールドカーブのフラット化)、参院選(地方選での与党大敗)、株主重視の企業統治の頓挫、2020年のオリンピック開催を標的にしたテロ事象、債務増大による悪性インフレ、国内のインフレ顕在化により長期金利の急騰とそれによる資産価格の変動率上昇などです」

一方、「インフレ加速リスク=アップサイド・リスク」はどのようなものなのでしょうか。

「グローバル資本が、政治の相対的安定感や日本企業のROE向上を好感して日本の見直し買いを加速、更に国内の大きな資金シフトにより想定以上の資産価格上昇が起こること」と指摘します。

また、国内の消費税増税や恩恵を受ける企業などはどのような見方をしているのでしょうか。

「2019年もインフレ基調が継続する見通しで、消費増税の影響は、政府の各種政策により平準化されると考えます。また、各国政府・中銀の財政・金融政策動向や2大国米中の貿易摩擦の帰趨など、不確実性とボラティリティの高い環境が継続するものの、データやデジタルといった新しい道具を使って本当にリアルなビジネスを行う企業にとっては、飛躍の年となる見通しをしています」とコメントしています。

同業者として気になる!他社のアノ商品

さて、最後となりましたが、投資信託のプロとして自社の商品に自信は持っているものの、他社にも「同僚には内緒で、こっそり買ってみたい」、「コンセプトには共感が持てる」という商品があるものです。今回は匿名を条件にアンケートをした結果をまとめ、「業界関係者が気になる投資信託」をご紹介します。

ひふみ投信

「運用残高の急増に対応するため組入銘柄数を増やし、米国株の組入れなども行ってきましたが、2018年10月以降はパフォーマンスが悪化しています。この相場の中で、どのように乗り切ろうとしているのか注目しています」

キャピタル・インターナショナル キャピタル世界株式ファンド/コモンズ投信 ザ・2020ビジョン

「明確なビジョンを持って優良企業への選別投資を行っている投資信託」
「一貫した投資哲学に基づいて運用を行う投資信託は、投資対象が異なっても非常に参考になる」

投資信託ならではの良さとは

いかがでしたでしょうか。投資信託は、個人投資家が簡単にアクセスできないアセットクラス(資産の種類)や投資手法やスタイルなどを、使い勝手よく実現してくれる金融商品です。

インデックファンド、アクティブファンドともにそれぞれの特徴をよく理解して、上手に活用できるとよいのではないでしょうか。

2019年はここまで数々指摘されていたように「ボラティリティ」が高い相場というのを前提に向き合うのが良さそうです。値動きも荒いということであれば、投資初心者は腰が引けてしまうかもしれませんが、大きく値が下がったときに買い出動ができるように、ある程度のキャッシュポジションを用意しながら、慎重に相場に向かいたいものです。

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