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子供は私立と公立どちらに進学させる? 費用はどのくらい違うのか

LIMO / 2019年1月19日 19時45分

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子供は私立と公立どちらに進学させる? 費用はどのくらい違うのか

お子さんの将来を考えたとき、私立と公立のどちらに入学させた方が良いのかは悩ましいポイントですよね。学習費(教育費)が高い私立に入学させる場合、費用の全貌を理解しておかなければ後々生活費が苦しくなったり、老後資金に回すお金が足りなくなったりと家計を苦しめることになってしまいます。

そこで今回は、公立と私立の幼稚園~高校までの学習費の差を紹介します。お子さんの進路に迷っている方は参考にしてみてください。

学習費には何が含まれるのか

早速、文部科学省(文科省)「平成28年度子供の学習調査」をもとに子供にかかる学習費を見ていくことにしましょう。文科省は学習費を以下のように定義し、「学校教育費、「学校給食費」及び「学校外活動費」を合計して「学習費総額」としています。まず、それぞれの項目に含まれる費用について説明します。

学校教育費の内訳

授業料
修学旅行・遠足・見学費
学級・児童会・生徒会費
PTA会費
その他の学校納付金
寄附金
教科書費・教科書以外の図書費
学用品・実験実習材料費
教科外活動費
通学費
制服
通学用品費

学校給食費の内訳

完全給食、補食給食、ミルク給食等給食の実施形態に関わらず、給食費として徴収した経費

学校外活動費の内訳

家庭内学習費
家庭教師費用等
学習塾費等
体験活動・地域活動
芸術文化活動
スポーツ・レクレーション活動
教養・その他

小学校~高校の私立と公立の教育費はどれくらい違うのか

次に公立と私立に分けて学年別の学習費総額を紹介していきます。

公立の場合の学年別の学習費総額

幼稚園3歳児:21万0073円
幼稚園4歳児:21万2400円
幼稚園5歳児:25万9644円

小学校第1年生:34万2640円
小学校第2年生:27万917円
小学校第3年生:28万9272円
小学校第4年生:31万908円
小学校第5年生:34万5078円
小学校第6年生:37万5358円

中学校第1学年:46万9153円
中学校第2学年:39万2774円
中学校第3学年:57万1163円

高等学校第1学年:51万6662円
高等学校第2学年:47万1549円
高等学校第3学年:36万3125円

※高等学校は全日制の場合

私立の場合の学年別の学習費総額

幼稚園3歳児:47万9755円
幼稚園4歳児:43万8832円
幼稚園5歳児:52万6778円

小学校第1年生:184万2650円
小学校第2年生:127万5934円
小学校第3年生:136万5914円
小学校第4年生:146万4090円
小学校第5年生:155万7348円
小学校第6年生:165万8692円

中学校第1学年:157万2110円
中学校第2学年:115万6873円
中学校第3学年:125万538円

高等学校第1学年:127万5991円
高等学校第2学年:97万6188円
高等学校第3学年:85万7626円

※高等学校は全日制の場合

幼稚園から高校まで私立に通う場合、学校教育費は全ての学年で公立に比べて高くなっていますが、特に入学金などが含まれる「学校納付金等」の 割合が高いことが特徴です。

また、学校外活動費は受験準備をする学年に多くかかる傾向があり、公立の場合は中学3年生時の41万5821円、私立の場合は小学6年生時の76万4188円が最も多い金額となっています。上級学校への進学時には学校に支払う学費にプラスして学習塾の負担がかかることも意識しておく必要があるでしょう。

幼稚園〜高校まで全て私立の場合、全て公立に比べると約3倍の差が

幼稚園~高校まで全て公立の場合、学習費総額は540万0716円になるのに対して、全て私立の場合は1769万9339万円と約3倍の差となります。

小学受験や中学受験で名門私立大学付属の小・中学校に入学できた場合、その後の進学のハードルは外部試験に比べると高くないことを考えると、一般の受験勉強にかかる時間をスポーツや好きな分野の勉強に充てられるという利点もあります。

その機会を親としては提供したいという気持ちがあるでしょうが、大学卒業まで出費は続くことも視野に入れたうえで、私立教育を幼少期から受けさせるべきかを検討しましょう。

まとめ

親としては子供にはできる限りの教育機会を与えたいと思うのは当然です。ただ、身の丈に合わない学習費で家計が苦しくなるようでは元も子もありません。幼稚園や小学校から私立に行かせると学校へ支払う学校教育費が一気に増えますし、中学受験・進学に備えての学習塾などにかかる補助学習費もかなり負担になります。

小学校を私立にした場合はそのまま高校まで私立に通う可能性が高くなると思いますので、費用の総額を把握し、本当に無理なく通わせることができるのかよく考える必要があるでしょう。

参考:平成28年度子供の学習費調査 調査結果の概要(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_3.pdf)(文部科学省)

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