結婚を機に退職する人がつまずく「人生のターニングポイント」とは?
LIMO / 2019年1月21日 19時45分
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結婚を機に退職する人がつまずく「人生のターニングポイント」とは?
バリバリ働く女性が増えてきていますが、一方で結婚したら寿退職したいという場合もあるでしょう。すぐに子どもが欲しいからと、結婚と同時に退職する人もいますよね。しかし、その選択は本当に正しいのでしょうか。今回は、結婚を機に退職する人が陥りやすい落とし穴についてご紹介します。自分のキャリアと人生を考えるうえで参考にしてみてくださいね。
子どもから手が離れたとき
寿退職した人が壁にぶつかりやすいのが「子どもから手が離れたとき」ではないでしょうか。そう感じるタイミングは人によって違うでしょう。小学校に上がるときなのか、中学校に上がるときなのか、それとももっと後なのか。いずれにしても、子どもから手が離れたから何かしようというとき、再び仕事をと考えることもあるでしょう。
その場合、正規雇用で働くにはブランクがあるので、非正規雇用を選択する人は多いと思います。また、派遣社員やパート社員として働くほうが自分の生活スタイルに柔軟に対応できるという理由で非正規雇用を選択する人もいると思います。しかし、そうなると今度は扶養の壁にぶつかるんですよね。
もちろん扶養の範囲内で働くだけで十分家計が回る場合はそれで構いません。しかし、子どもの手が離れる時期というのはちょうど習い事や部活、今後の進学のことなどでお金が必要になる時期と同じタイミング。お金がなくなる時期と収入が思うように得られない時期が重なる可能性が高いのです。結婚したパートナーに十分な経済力があれば済む話ではありますが、そうではないときには家計が苦しくなりやすいポイントになります。
パートナーと別れたとき
可能性としては高くないほうがいいのですが、結婚したパートナーと別れるケースも十分考えられます。このとき、結婚を機に仕事をやめた人はどうしたらいいのでしょうか。この場合も、再度就職先を探して正規雇用で働くか、非正規雇用で働くかという選択になります。若ければ正規雇用で働ける可能性も高まりますが、結婚後のブランクが長くなればなるほど正規雇用で働くのは難しくなってきます。
離婚のときには財産分与などもありますが、それだけで一生食べていける金額になる人は限られているでしょう。となると、どうしても自分で働かなくてはならないですよね。いったん仕事をやめると、そうなったときの選択肢が狭まってしまうのです。このリスクを考えると、結婚と同時に退職してしまうのはあまり得策ではないかもしれません。
また、子どもがいると若くて正規雇用で働きたいという意志を持っていても、働ける時間が制限されてしまったり、通勤できる場所が限られたりして思うように仕事が見つからないケースもあります。養育費がきちんと受け取れるのであればいいのですが、そうでなければ経済的な負担は大きくなりますよね。
パートナーの家族と同居するとき
パートナーのご両親が年を取るにつれ、同居話が持ち上がるケースもあります。介護が必要になったり、ご両親のどちらかが亡くなったりしたときに同居の話になることが多いようです。やはり、パートナーとしても高齢の両親をほったらかしにしておくわけにはいかないと感じるのでしょう。
しかし、このときもいくつかの選択肢の中から最適解を見つけ出さないといけないですよね。ご両親との同居を自分がどう考えているかにもよりますが、なかなか悩ましい話になりそうです。筆者の知人は、旦那さんのお母さまとの同居を拒否していましたが、結局彼女が専業主婦であることを最大の理由に、介護と同居を頼まれたようです。
彼女は「私が働いていないから、介護施設に入れるお金もないと言われた。そんなことを言う人じゃなかったのに。私たちの大事な家なのに」と嘆いていたのが印象的です。専業主婦として、家事に育児に奮闘したにも関わらず、そんなことを言われてしまうのは気の毒です。
しかし、同時に彼女がもし、育児休暇を取ったり時短勤務を利用したりしながらなんとか正社員のまま働き続けられていれば、もう少し選択肢の幅があったかもしれません。2馬力で働いていれば、お義母さんを介護施設に入れられたかもしれませんし、彼女の大切な家という居場所を守れたかもしれません。
パートナーの病気・ケガのとき
また、パートナーがケガや病気をしないとは限りません。もし自分が結婚を機に仕事をやめ、専業主婦(夫)として過ごしていたら、パートナーの不慮のケガや病気はどのような打撃を与えるでしょうか。それがもし、長期入院や手術を伴う大きな病気やケガだったら。後遺症が残ったり、身体が不自由になってしまうほどのケガや病気だったら。考え出すとキリがないのですが、可能性がゼロではない以上、考えておく必要がありますよね。
これは筆者が知人から聞いた話ですが、旦那さんが若くして癌による闘病生活を強いられた人のパターンです。子どもは2人、自分は専業主婦。当然保険はかけていたものの、医療費に飛んでいくばかりで経済的に相当苦しかったようです。自分も働きに出るようになりましたが、長男が大学進学をあきらめて高校卒業後すぐに就職。次男だけは大学へ進学させたそうですが、生活は大変だという話でした。よくある話に聞こえるかもしれませんが、こういった事態も考えられるのです。
まとめ
いかがでしたか。結婚をしても退職せずに、育児休暇や時短勤務を利用して働き続けることは、こうしたリスクの予防線になるのではないでしょうか。今はかなり結婚・出産後も働き続けられる環境が整いつつあります。結婚や子育てをきっかけに仕事をあきらめてしまうのではなく、できるだけ長く働けるように自らの環境を整えることが将来の豊かさにつながるかもしれません。今のうちから将来のことを考えて、キャリア形成の見通しを立ててみてはいかがでしょうか。
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