60代の貯蓄額の平均はどのくらいか
LIMO / 2019年1月23日 11時0分
60代の貯蓄額の平均はどのくらいか
今からでも間に合う老後資金の貯め方
60代の人の中にはどの程度の貯蓄額があれば老後を過ごせるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。老後資金の目安を知るうえで、重要になると思われるのが60代の金融資産額のデータです。ここでは60代の平均的な貯蓄額や老後資金を貯める方法について見ていきたいと思います。
60代の貯蓄額の平均とは
2018年に行われた「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯対象)」(知るぽると、金融広報中央委員会 事務局 日本銀行情報サービス局内)のデータを見てみましょう。
金融資産保有世帯の60代が保有する金額は以下の通りです。
平均額は2415万円
中央値は1500万円
となっています。
では、金融資産を保有しない世帯を含む60代の金融資産額はどうでしょうか。
平均値は1849万円
中央値は1000万円
となっています。
富裕層の数値で平均値が引きずられることもあり、一般の人が比較するには中央値が参考になります。
ちなみに、金融資産保有世帯の40代世帯の金融資産の平均値が1238万円、中央値が800万円となっています。こうしてみると、40代以降に皆さん、老後のためにコツコツを貯金に励んでいるといえます。
老後に向けて貯蓄額を増やすには
一方で、余裕のある老後生活には「1世帯あたり数千万が必要」といわれています。この「数千前円」も生活水準にもよるでしょうし、家に関しても持家かそうでないかといった要素も関係してくるでしょう。
公的年金の受給開始年齢は原則65歳からとなっています。
今後、多くの会社などで定年退職の年齢がどう変化していくかも見守らなければなりませんが、多くの方が懸念するように、定年退職時と公的年金支給タイミングにギャップがあることがあります。
60代で老後資金を貯めるコツには次のようなポイントがあるのではないでしょうか。
定年退職後も働く-現役世代の副業もカギ
定年退職後も働くことは、老後資金が減少するスピードを減らすことにつながります。ひと昔前までは、60歳の定年退職とするのが一般的でしたが、最近では定年退職の年齢を65歳にしている企業も増えてきました。
定年退職後も、企業の再雇用制度を利用したり、パートなどで働いたりすると、取り崩す分が減るので、老後資金にも余裕が生まれるようになります。
また、現役世代に副業で小遣い程度でも収入があるモデルを確立できていると心理的にも楽になりますし、定年退職後には副業を本業にかえつつ、さらに時間をかけることができるでしょう。
余裕資金で投資を行う
60代で投資をする場合は、余裕資金で行うことが大切です。60代の人が注意したいのが、知識や経験がないのに、退職金をすべて投資に費やして失敗してしまう例です。
老後の資金を増やすために、投資を行うことは一つの選択肢ですが、60代からは守りの姿勢で行うべきです。リスクを考慮してリスク性資産の保有比率などを考慮する必要があります。
すでに投資をしている人は利益確定をしながら、リスクの高い投資の割合を減らしていくことも検討してみてはいかがでしょうか。
収入と支出のバランス
60代の方が老後資金を確保するには、劇的にお金を増やすことを考えるよりも、できる限り老後資金に減らさないで運用することが必要です。60代の方は、生活費をダウンサイジングしたり、無理のない範囲で働くことを検討してみるのはいかがでしょうか。
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