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老後に貯蓄を失わないためにはどうすればいいのか

LIMO / 2019年1月28日 21時0分

老後に貯蓄を失わないためにはどうすればいいのか

老後に貯蓄を失わないためにはどうすればいいのか

ニュースや雑誌を見ていると、「高い利回りに惹かれて未公開株や社債に投資をしたら詐欺だった」「銀行にすすめられた高分配の投資信託を購入したら暴落。老後の貯蓄の多くを失った」などお金に関する怖い記事をたびたび目にします。

働き盛りのときであれば、辛いことであるのは間違いありませんが、ある程度の損失は給与所得でカバーすることができるかもしれません。しかし、収入が決して多くないであろう老後の時期に大きな損失が発生したら日々の生活に悪影響が出かねません。

どうすれば老後の貯蓄を守ることができるか見ていきましょう。

※ 貯蓄とは銀行預金など預貯金だけでなく、株式、投資信託など換金性の高い金融資産も含みます。

老後の生活に必要な資金は投資に回さない

まずはシンプルですが、老後の生活に必要な資金は必ず確保し、その資金は損失可能性のある投資などに回さないようにすることが鉄則です。

年金などの定期収入から生活費や家賃などの費用を差し引けば、月々どの程度貯蓄からの持ち出しが発生しているか把握できると思います。そこへ病気にかかった場合などの突発的な出来事に備えた資金や、旅行などの娯楽に使う予定の遊興費を加えておけば、おおよその必要な老後資金が把握できるかと思います。

それらの資金は自分の今後の人生に必要な資金であり、もし失ったら大きな生活不安を抱えかねないので、失うリスクをできる限り少なくすべきです。よって元本を失う可能性のある投資に資金を振り向けることはおすすめできません。

必ずリスクを理解し納得した上で投資をする

老後資金にある程度余裕があるならば、利息や配当金などによって老後生活をより豊かにするという意味で投資は選択肢の一つになるかもしれません。しかし残りの人生を考えると、大きな損失が発生しうる高いリスクの金融商品には手を出さないほうが賢明でしょう。

一般的に定年退職後の方々は、今まで働いて築いた資産や退職金などから若年層よりも豊富な資産を保有しているので、銀行や証券会社のセールスマンなどから営業を受けることがあるかもしれません。

その際、高い分配金が得られる商品などに魅力を感じる人もいらっしゃると思います。しかし、手数料の体系や内在するリスクなど商品の中身を理解して納得しない限り、絶対に資金を投じるべきではありません。

日本人にとって無リスク(元本保証)の金融商品は日本国債です。財務省の個人向け国債ページによると2019年1月23日現在において、国債に資金を投じることで得られる利回りは0.05%です(税引き前)。

言い換えると、0.05%より高い利回りを謳った金融商品というのは何かしらの元本毀損のリスクを含んでいる可能性があり、基本的にその利回りが高ければ高いほどリスクは大きくなる傾向にあります。

「そのリスクは株価変動なのか、為替の変動が要因なのか」「そのリスクの大きさは自分の老後人生に悪影響を及ぼしかねないのではないか」「その商品の手数料は妥当なのか」といったことを慎重に検討し、納得した上で資金を投じるように十分注意してください。

「利回り◯◯%保証の投資案件」「高収益を達成する投資法を伝授」などの欲望を刺激する広告がネットや雑誌で氾濫しています。しかし、投資の世界で「オイシイ話」は基本的に存在しないと考えた方が安全です。

参考までに、投資の世界では、年間5%以上の利回りをコンスタントに達成できる資金運用者は「超一流」です。高い利回りを保証したり、投資法を教えるなどといった話はやはり相当慎重な姿勢で見るべきだろうと考えられます。

どんな理由があろうと、自分の資金を守るのは自分であり、いかなる損失も自己責任です。自らの老後生活を良いものにするためにも、暮らしていくのに必要な資金は確保した上で、リスクは適切な範囲に収まるようにしましょう。

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