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仕事か子育てか…どちらを選んでも悔いが残るキャリアウーマンの憂鬱

LIMO / 2019年1月30日 10時40分

仕事か子育てか…どちらを選んでも悔いが残るキャリアウーマンの憂鬱

仕事か子育てか…どちらを選んでも悔いが残るキャリアウーマンの憂鬱

大学を卒業したら世界を股にかけて働きたいという夢のあった筆者は、新卒採用では金融機関の総合職に挑戦。ご縁があり世界中に拠点のある企業に就職することができました。しかし、入社できたは良いものの、ノルマが厳しく残業が続き、結局結婚のタイミングで転職することにしました。

現在は独立して子育てをしながら自分のペースで働いていますが、ふと辞めてしまったことを後悔することも・・・ 。子供にも恵まれて幸せなはずなのに、バリバリ活躍している元同僚を羨ましく思う自分もいるのです。どうしてこんなモヤモヤした気持ちになるのでしょうか。

想像以上の激務。結婚ラッシュで家庭を持つことに憧れる

海外を相手に仕事をすることに憧れて就職しましたが、入社後は国内営業から始まり、ノルマはかなり大きいものがありました。人間関係も良かったですし、ノルマが達成できると評価されて嬉しかったのですが、毎日のように先輩や上司に数字について詰められ、仕事が終わらず残業続きになることも日常茶飯事。

この頃は基本的に体調不良でしたし、平日の残業後はストレス解消のために飲みに行くか、家に帰ればひたすら寝るかで、とても20代の女性とは思えない生活をしていました。そんな中、結婚ラッシュの周りを見て「私も結婚してゆっくり子育てがしたい」とゆとりのある生活に憧れるようになり、その当時の彼と結婚の話がおおよそ決まっていたこともあって仕事は辞めることにしたのです。

現在は独立して子育てをしながら自分のペースで働いて満足しているつもりですが、一時はバリバリ働いていたこともあり、「あのまま仕事を続けていたらどうなっていただろうか?」と考えてしまいます。

海外で活躍する元同僚を羨ましく思うモヤモヤ

厚生労働省の調査(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00001.html)によると、新規大卒者の約3割が3年以内に辞めるという結果が出ています。金融機関の離職率も同様で、実際に筆者の同期もそれくらいの割合で辞めていきました。一方で周囲に流されることなく実績を積み上げて、しっかりキャリア形成をしている人もいます。

筆者の元同期は女性ですがロンドン赴任になり、ヨーロッパやアフリカを飛び回って活き活きと仕事をしています。もちろん彼女は優秀な人材であるうえに相当な努力をして掴んだ海外赴任ですが、自分ももしかしたら努力次第でチャンスがあったかもしれないと思うと、もっと頑張れば良かったとモヤモヤしてしまいます。

どちらを選んでもモヤモヤするのなら、新しい道を切り開く

海外を股にかけて働く同僚を羨ましく思う一方で、子供を産んだことに後悔はありませんし、今の家族がいない生活は想像できません。では、出張などもこなしながらバリバリ働き、子育てもしっかり行うというのは現実的ではないのでしょうか?

子供を産む前は、子育てしながら仕事にも没頭していては家事や育児が疎かになり、仕事を続けるのは無理だと勝手に決めつけていました。ただ、仕事も子育ても経験した今だからこそ、夫や外注のサービスなど周りに頼りながら自分のやりたいことをやっても良いということに気が付きました。

前職の総合職の女性の先輩には「お金があれば家事や育児は外注できる」と言う人もいました。独身の頃は家庭のことは自分でやるのが当然と思っていましたが、今は納得できます。働くことで収入が増えるのであれば、家事が時短できる便利家電を購入したり、家事代行サービスを頼んだりすることで家事にかかっていた時間を子供との時間に使うこともできます。

また、認可保育園に入れられなかったとしても、費用はかかりますが無認可保育園やインターナショナルのプレスクールに通わせるという選択肢もあります。実際、少人数ではありましたが、先輩達はそのような働き方をしてキャリアを積み重ねていました。

ロールモデルが少なく、なかなかイメージが持ちにくいかと思いますが、これからの時代は誰の真似をする必要もなく、自らの大切なことに時間やお金の使い道を決める「自分スタイル」を確立すれば良いのではないでしょうか。正社員にまた挑戦しても、起業しても良い。モヤモヤしているなら一歩踏み出してしまいましょう。

まとめ

キャリアウーマン気質の方なら、第一線を離脱した後も過去を引きずってしまうことがあるのではないでしょうか。しかし、過去を振り返っても意味はありませんし、現状の家庭環境などに合わせた無理のない働きでなければ続けることはできません。

一方で、仕事と家庭のバランスが崩れると夫婦仲が悪くなったり、仕事でも良い成績を残せなくなるという負のスパイラルに入ってしまうことも・・・。このバランスは人や家庭によって全く異なるものなので、家族でよく話し合い、自分のやりたいことと家庭とのバランスを上手く取れるようにコントロールしていくことが大切だと思います。

また、本人や家族が納得して順調なら、周りの声に一喜一憂する必要もありません。筆者も独立して1年が経とうとしている今、やっと自分に自信が戻ってきたところですが、子育て中だからこれだけしかできないと決めつけず、仕事も家庭もバランスをとりながら自分のペースで将来を切り開いていきましょう。

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