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40歳未満の負債額が増えている! 世代別「貯蓄の平均額」を総ざらい

LIMO / 2019年1月30日 19時0分

40歳未満の負債額が増えている! 世代別「貯蓄の平均額」を総ざらい

40歳未満の負債額が増えている! 世代別「貯蓄の平均額」を総ざらい

教育費のかかる子育て世代や、住宅ローンも完済し比較的余裕のあるシニア年代など、年代によって貯蓄額もさまざま。「同世代の人たちは、どのくらい貯蓄があるの?」「10年後のビジョンを知りたい」という方にとって、世代別の平均貯蓄額は重要なデータですよね。そこで、総務省が調査した結果を集めてみました。

世代が高まるにつれ、貯蓄額もアップ

総務省(統計局)が2018年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)」で明らかになった、2017年の世代別の貯蓄現在高の平均はご覧の通りです。なお、この調査の対象となるのは2人以上世帯であるため、1人暮らしの世帯は含まれていません。

40歳未満:602万円
40歳代:1074万円
50歳代:1699万円
60歳代:2382万円
70歳以上:2385万円

全体の平均は1812万円ですが、世代別にみるとかなり違いがあることが分かります。40歳未満の602万円に比べ、70歳以上は2385万円と、1700万円以上もの差が発生しています。世代が高くなるにつれて、平均額も高まっていく傾向にあります。

「年齢を重ねるにつれ、収入も多くなる」という背景が関係している可能性がありますが、徐々にその流れも変化しつつあります。「年齢が高い=収入が高い」とは言い切れない時代になるにつれ、この結果も変異していくかもしれませんね。

なお、「貯蓄」には、預貯金だけではなく、生命保険や積立型損害保険の掛金、株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券、社内預金や勤務先共済組合などのへの貯蓄も含まれています。

実感と異なる理由は?

先ほどの結果を見て、「我が家の貯蓄額より高い」と焦りを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。「本当にそんなに高いの?」と感じさせる要因は、この結果が「平均値」である点に隠されています。

すべての数値の合計をデータの数で割った結果は、あくまでも平均。極端に貯蓄額が多い人が、平均値を一気に持ち上げている場合もあるのです。実際のところ、今回の全体の貯蓄現在高の平均値は1812万円ですが、大きい順に並べて真ん中にある「中央値」は1074万円でした。さらに、貯蓄が0円である世帯を含めた中央値は、1016万円とさらに低い数字です。

このことからも、平均値だけではなく様々な角度から結果を分析することが大切だと分かりますね。

40歳未満の負債額にも注目

40歳未満の世帯ごとの貯蓄現在高の平均は602万円との結果でしたが、負債現在高の存在も忘れてはいけません。その世代の平均額は1123万円と、貯蓄額よりはるかに高い数値となっています。この数字は、10年前と比べ365万円も高くなっています。

貯蓄現在高の平均額である602万円から負債現在高の平均額1123万円を引いた「純貯蓄額」は、521万円の赤字という結果に。マイホームやマイカーの購入、さらには子どもの教育費など、出費がかさむ世代だからこその結果といえるでしょう。

少子高齢化の現代では、社会保険料の値上げや16歳未満の子の扶養控除廃止など、負担がどんどん大きくなる傾向があります。「退職金があるから大丈夫」といえる時代でもないため、老後への不安はますます高まりそうです。

まとめ

世代別の貯蓄額は、シニア世代と40代未満の若い世代で大きな差があることが分かりました。なかでも注目すべきなのは、40歳未満の平均負債額が年々増加傾向にあるという事実。少子高齢化の影響により、若い世代への金銭的負担は高まる一方です。退職金だけをあてにすることなく、退職後に向けて十分な貯えを用意しておきましょう。

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