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我が子に手をあげてしまったら…親がすべきことは何?

LIMO / 2019年2月11日 10時40分

我が子に手をあげてしまったら…親がすべきことは何?

我が子に手をあげてしまったら…親がすべきことは何?

子育は、親が子どもを見守り、導き…これから進む道を見誤らないように、広い心と余裕を持って子どもを大きな愛情で包み込んであげること。我が子が生まれた瞬間、「この子を温かく、優しく育ててあげよう」と胸に固く誓った方は多いことでしょう。

でも、そんな想いはあっという間に打ち砕かれてしまいます。だって、子育ては「親と子の真剣勝負」。感情がぶつかりあうことも少なからずあるのです。

娘の驚いた顔が忘れられません

実は筆者も怒りにまかせて娘に手をあげてしまったことがあります。小学校に入学して間もないころのこと。ちょうど算数セットに入っているアイテムすべてに名前を書くという、とてつもなく面倒くさい作業をしていたときです。娘が「算数セットを使いたい、遊んでみたい」と何度も訴えてきました。

「後でね。今は名前を書いているときだから失くしたらいけないから、名前入れが終わってからにしなさい」と伝えると、娘は不満そうな顔で算数セットを見つめていました。

しばらくたったころです。「やけに大人しいな…」と思って娘の方を見ると、名前を入れ終わったアイテムを床に広げて遊んでいたのです。怒りを抑えて「片付けなさい」と静かに言うと、なぜかモジモジする娘。どうしたのか問うと「算数セットの収納ボックスを留めていた輪ゴムを失くした」とのこと。

後で遊びなさい、という言いつけを守らなかったこと、勉強道具を遊びのアイテムに使っていたこと、早速ものを紛失するという意識の低さ。この3つに怒りが爆発、筆者は思わず娘の頬を叩いていました。あのときの娘の一瞬驚いたような顔は今でも鮮明に思いだせます。

そして失くしたと思っていた輪ゴム、実はボックスの底部に固定されていて、見えなかっただけだったのです。あのとき、どうして一呼吸置いて「探しなさい」と言えなかったのか…。今思い返しても胸が痛みます。

子育ての「理想」は、いったん捨てましょう

その後、筆者も色々思い悩みました。「このままエスカレートして虐待してしまったらどうしよう」「子どもの心に深い傷を負わせて、信頼関係が崩れてしまったらどうしよう」と。

「そんなことで大げさな」なんて思う人もいるかもしれません。でも、実際にそう悩んでいる人はたくさんいると思うのです。「子どもを叩くなんて、自分は母親失格だ」と自分自身を責めてしまったり、「これから先、二度と子どもを叩かない。絶対に叩かない!」と自分自身に強く言い聞かせることで余計に意識してしまったり。

「子育てとはこうあるべき」という確固とした信念を持っている人や、「自分はこういう母親になりたい」という強い理想を持っている人ほど、この呪縛にとらわれやすいような気がします。

でも、親だって人間。感情が爆発してしまうことや気持ちが制御できなくなってしまうこともあるはず。怒りにまかせてとっさに手が出てしまうことも仕方ないと思うのです。

ただ、ここで誤解しないでほしいのが「子どもに手をあげてもいい」と容認しているわけではない、ということ。やはり、手をあげるより、言葉で言い聞かせる方が子どもにとっても親にとってもいいに決まっています。

手をあげてしまったことは反省すべきこと。でも、必要以上に自分を責め続けてしまうのは得策ではありません。まずはなぜ叩いてしまったのか、その原因を自分で考えてみましょう。

もちろん「疲れているから」「心に余裕がなかったから」などというのは言い訳にもなりませんし、手をあげたことを正当化できる理由にもなりません。でも、そのときの状況や自分の精神状態を考えたら、次に手をあげてしまいそうになったときの対処法が見えてくるのではないでしょうか。

「あ、このままいけば子どもに手をあげてしまいそう」と思ったら、いったん子どもから離れてみる、近くにあるクッションを叩く…。ちなみに筆者は、カッとなったら子どもをギュッと抱きしめます。逆効果に見えて、結構気持ちが落ち着きますよ。

悩んでいるのはあなたひとりじゃない

子どもに手をあげてしまった、という悩みは、なかなか他人には相談しにくいことです。「きっとこんなひどい母親は自分だけだ」と自分を責めるよりほかないですよね。でも、そんな風に思わないで。もしどうしてもはけ口が欲しくなったら、専門家に相談するのもありです。

恥ずべきことではありません。「どうにかしたい」と悩み、考え、行動する。それも我が子への愛情がなせること、なのです。

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