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40代以下と50代の間に立ちはだかる「貯蓄の壁」とは?

LIMO / 2019年2月8日 6時0分

40代以下と50代の間に立ちはだかる「貯蓄の壁」とは?

40代以下と50代の間に立ちはだかる「貯蓄の壁」とは?

世代ごとに変化していく貯蓄と負債。その両者を分析すると、40代以下と50代の間に大きな「壁」があることが判明しました。今回は、気になる壁の具体的な内容を見てみます。

40代以下の貯蓄・負債の状態

総務省が2018年5月に発表した「家計調査報告 [貯蓄・負債編] 平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)(http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h29_gai.pdf)」によると、40歳未満の貯蓄現在高は602万円、負債現在高は1123万円と、大幅なマイナスであることが判明しました。

次に、40歳~49歳が当てはまる40代をみてみましょう。40代の貯蓄現在高は1074万円、負債現在高は1055万円と、若干のプラスです。

なお、貯蓄には預貯金のほかに株式や投資信託といった有価証券が含まれますが、不動産は含まれません。

50代の貯蓄・負債の状態

50代の家計状況も確認しておきましょう。50代の貯蓄現在高は1699万円、負債現在高は617万円と、大幅な黒字となります。その後の年代は、どんどん黒字が大きくなる一方です。

つまり、40代以下と50代の間には、「貯蓄の壁」が存在するのです。これには、住宅ローンの返済が終わった、昇給により収入が増加した、子どもの養育費が不要になったなどの理由が考えられるでしょう。

忘れてはならない「家」の存在

先ほどのデータを見て、「50代になったら貯蓄額が負債額を大きく上回る」と安心することはできません。貯蓄には上述のように不動産が含まれないので、「持ち家派」と「賃貸派」では状況が大きく変わってくることが考えられるのです。

家賃を払い続ける必要がある賃貸派と、定年退職前にローン完済予定の持ち家派では、老後用の資金に対する考えも左右されます。賃貸にお住まいの人は、定年後も家賃を払うことを含めた資金計画が必要不可欠です。貯蓄額や負債額に向き合う際は、「持ち家かどうか」も踏まえておきましょう。

ブランド志向を変えて貯蓄額を増やす

できるだけ貯蓄額を増やすには、日々の支出をできるだけ抑えることが第一歩です。まずは「ブランド重視をやめる」ことから始めてみましょう。

「なんとなく安心」とう理由から、名の知れた国内メーカーの家電製品を選んだり、「よく分からないから」と格安スマホを避けたりはしていませんか? 実際に使用してみると、リーズナブルな海外メーカー品でも十分に使用できたり、同じ使い勝手なのに格安スマホのほうが断然安かったりするケースがあります。

ブランドにこだわりすぎず、「この機能は使わないから他のメーカーにしよう」「格安スマホについて勉強してみよう」と別の選択肢に踏み出してみましょう。

まとめ

40代以下と50代の間には、「貯蓄の壁」が存在していました。40代以下の世帯は住宅ローンや子どのも教育費に追われることが多く、50代にようやく落ち着くケースが多いようです。持ち家かどうかもあわせて、いま一度家計状況を振り返り、老後への備えを始めていきましょう。

とはいえ、いきなり支出の大幅カットに踏み込み、途中で息切れしてしまっては意味がありません。有名ブランドへのこだわりをやめてみる、格安スマホを検討するなど、現状の改善から始めることがおすすめです。

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