子育ての大変さは「休めばいいじゃん」では解決しない。何がストレスなのか?
LIMO / 2019年2月18日 10時40分
![子育ての大変さは「休めばいいじゃん」では解決しない。何がストレスなのか?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_9644_0-small.jpg)
子育ての大変さは「休めばいいじゃん」では解決しない。何がストレスなのか?
眠れない、ゆっくりご飯が食べられない、お風呂もじっくり入れない、ほっと一息つくなんてもってのほか。毎日があわただしく過ぎて行く子育て期間。
じゃあ、ほんの少しでも、主人や両親に子どもを預けて休息時間やリフレッシュタイムをもらえたら、子育てはグンと楽になるのでしょうか? ほとんどのママの答えはこうでしょう。「NO」。だって、子育てが大変な理由、それは「休めないから」ではないのです。
思ったらすぐ行動できる幸せ
筆者の友人は、ふたりの子どもが1歳と2歳のときに職場復帰しました。当時、友人は「子育てで毎日大変で、その上仕事もして家事もして…って私、倒れてしまうかも。でも、仕方ないよね」と、不安そうだったのを覚えています。
筆者は彼女の話を聞きながら、「まだまだ子どもに手のかかる時期。きっと大変だろうなぁ」と思っていました。それから数カ月後、久々にその友人と会うと、なんだかイキイキ。疲労感などみじんも感じさせないのです。
「どうしたの? なんかすごくパワーがみなぎってる感じでいいね」と思わず声をかけると、友人はこう言ったんです。
「仕事と育児、家事の3つをこなすのは確かに大変だし、時間がいくらあっても足りない。でも、仕事中は『喉が渇いた』と思ったときにすぐにお茶が飲める、『トイレに行きたい』と思ったときにすぐにトイレに行ける…。今まで当たり前だと思っていたことが、すごく幸せに感じて。肉体的にはしんどいな、と思うことがあるけど、『これをやりたい』と思ったときにすぐにできる時間がある今は、精神的な疲れがまったくない」
確かに、子育て中は「気が付いたら朝から飲み物を飲んでいなかった」という日はしょっちゅうだし、トイレの戸を閉めようものなら大号泣されるから、トイレの戸をあけっぱなしで用を足す…なんてことも。
たまには外食を…といっても、子どもに食事を与えるのが先。ようやく自分の番…となっときに、お腹いっぱいで退屈になった子どもが席から立ち上がろうとする。急いで冷めた料理をかきこむ、もちろん味なんてわかりません。
これが日常で、これが当たり前の風景。自分の意思で行動できない。行動が制限される。そんな不完全燃焼な気持ちが心の中に蓄積されていく…これこそが「子育ては大変だ」と感じる原因なのではないでしょうか。
愛しているがゆえの苦悩
そう考えると、ママたちが口癖のように「ひとりになりたい」「誰にも邪魔されずに好きなことをしたい」と思うのは至極当然のように思えてきませんか?
それは決して「子どもの存在をうっとうしく感じる」わけでも「子どもを産んだことを後悔している」わけでもないのです。ただ単に、「こう、と決めたことを最後までやり遂げたい」という願望の表れなのです。
食事を最後までゆっくり味わう、お風呂で体のすみずみまでしっかりと洗う、落ち着いて用を足す。やって当たり前、できて当然のことができない苛立ちは、かなりのストレスになります。
そして、自分の時間を邪魔する相手というのが、世界で一番愛おしい存在、というのも事態を厄介にしている一因。
例えは悪いですが、急いでいるのに、前に道いっぱいに並んでおしゃべりしながらゆっくりと歩いているグループが立ちはだかっている。「すいません」と何度か声をかけるのに、まったく気付いてくれない。
そんなときは、「なんなのこの人たち、常識ないなぁ」と怒りを相手に向けることができます。家族や友人に「こんな非常識な人がいてさ…」とグチることも可能です。
でも、おいしいコーヒーを淹れて、いざ飲もうとしたら「ウンチ出た」という子どもの訴え。おむつを替え、手を洗い、アレコレしていると、すっかりコーヒーは冷めてしまった…。
こんなとき、「もう、なんでこのタイミングでウンチなのよ!」と一瞬思っても、すぐに「あぁ、こんなこと思うなんて、私はひどいママかも」と、自己嫌悪に陥ってしまいませんか?
家族に「せっかくコーヒー飲もうと思ったのに、ウンチしたんだよ!」なんてグチっても、「出ちゃうものは仕方ないじゃん」で片づけられるのがオチ。「今これしたかったのに…」という怒りや失望は、自分の心で片づけるしかないんです。
幸せ、しんどい、どっちも本音
「大変なのは今だけ」「すぐに手がかからなくなる」これを呪文のように繰り返しても、あまり効果はないかもしれません。だって、いつかくる未来に思いをはせても、今の大変さは変わらないのですから。
子どもがいることは嬉しい、幸せ。でも、生活が制限されてストレスに感じるのも事実。自分が望んで今の生活があるとはいえ、たまにはグチや弱音は出てしまいますよね。だって、本当に大変なんですから。世のお母さん、本当にお疲れさまです。
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