子育ての大変さは「休めばいいじゃん」では解決しない。何がストレスなのか?
LIMO / 2019年2月18日 10時40分
子育ての大変さは「休めばいいじゃん」では解決しない。何がストレスなのか?
眠れない、ゆっくりご飯が食べられない、お風呂もじっくり入れない、ほっと一息つくなんてもってのほか。毎日があわただしく過ぎて行く子育て期間。
じゃあ、ほんの少しでも、主人や両親に子どもを預けて休息時間やリフレッシュタイムをもらえたら、子育てはグンと楽になるのでしょうか? ほとんどのママの答えはこうでしょう。「NO」。だって、子育てが大変な理由、それは「休めないから」ではないのです。
思ったらすぐ行動できる幸せ
筆者の友人は、ふたりの子どもが1歳と2歳のときに職場復帰しました。当時、友人は「子育てで毎日大変で、その上仕事もして家事もして…って私、倒れてしまうかも。でも、仕方ないよね」と、不安そうだったのを覚えています。
筆者は彼女の話を聞きながら、「まだまだ子どもに手のかかる時期。きっと大変だろうなぁ」と思っていました。それから数カ月後、久々にその友人と会うと、なんだかイキイキ。疲労感などみじんも感じさせないのです。
「どうしたの? なんかすごくパワーがみなぎってる感じでいいね」と思わず声をかけると、友人はこう言ったんです。
「仕事と育児、家事の3つをこなすのは確かに大変だし、時間がいくらあっても足りない。でも、仕事中は『喉が渇いた』と思ったときにすぐにお茶が飲める、『トイレに行きたい』と思ったときにすぐにトイレに行ける…。今まで当たり前だと思っていたことが、すごく幸せに感じて。肉体的にはしんどいな、と思うことがあるけど、『これをやりたい』と思ったときにすぐにできる時間がある今は、精神的な疲れがまったくない」
確かに、子育て中は「気が付いたら朝から飲み物を飲んでいなかった」という日はしょっちゅうだし、トイレの戸を閉めようものなら大号泣されるから、トイレの戸をあけっぱなしで用を足す…なんてことも。
たまには外食を…といっても、子どもに食事を与えるのが先。ようやく自分の番…となっときに、お腹いっぱいで退屈になった子どもが席から立ち上がろうとする。急いで冷めた料理をかきこむ、もちろん味なんてわかりません。
これが日常で、これが当たり前の風景。自分の意思で行動できない。行動が制限される。そんな不完全燃焼な気持ちが心の中に蓄積されていく…これこそが「子育ては大変だ」と感じる原因なのではないでしょうか。
愛しているがゆえの苦悩
そう考えると、ママたちが口癖のように「ひとりになりたい」「誰にも邪魔されずに好きなことをしたい」と思うのは至極当然のように思えてきませんか?
それは決して「子どもの存在をうっとうしく感じる」わけでも「子どもを産んだことを後悔している」わけでもないのです。ただ単に、「こう、と決めたことを最後までやり遂げたい」という願望の表れなのです。
食事を最後までゆっくり味わう、お風呂で体のすみずみまでしっかりと洗う、落ち着いて用を足す。やって当たり前、できて当然のことができない苛立ちは、かなりのストレスになります。
そして、自分の時間を邪魔する相手というのが、世界で一番愛おしい存在、というのも事態を厄介にしている一因。
例えは悪いですが、急いでいるのに、前に道いっぱいに並んでおしゃべりしながらゆっくりと歩いているグループが立ちはだかっている。「すいません」と何度か声をかけるのに、まったく気付いてくれない。
そんなときは、「なんなのこの人たち、常識ないなぁ」と怒りを相手に向けることができます。家族や友人に「こんな非常識な人がいてさ…」とグチることも可能です。
でも、おいしいコーヒーを淹れて、いざ飲もうとしたら「ウンチ出た」という子どもの訴え。おむつを替え、手を洗い、アレコレしていると、すっかりコーヒーは冷めてしまった…。
こんなとき、「もう、なんでこのタイミングでウンチなのよ!」と一瞬思っても、すぐに「あぁ、こんなこと思うなんて、私はひどいママかも」と、自己嫌悪に陥ってしまいませんか?
家族に「せっかくコーヒー飲もうと思ったのに、ウンチしたんだよ!」なんてグチっても、「出ちゃうものは仕方ないじゃん」で片づけられるのがオチ。「今これしたかったのに…」という怒りや失望は、自分の心で片づけるしかないんです。
幸せ、しんどい、どっちも本音
「大変なのは今だけ」「すぐに手がかからなくなる」これを呪文のように繰り返しても、あまり効果はないかもしれません。だって、いつかくる未来に思いをはせても、今の大変さは変わらないのですから。
子どもがいることは嬉しい、幸せ。でも、生活が制限されてストレスに感じるのも事実。自分が望んで今の生活があるとはいえ、たまにはグチや弱音は出てしまいますよね。だって、本当に大変なんですから。世のお母さん、本当にお疲れさまです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
メンズ美容番長・オリラジ藤森慎吾さん「40代、今が自分史上最高のツヤツヤ美肌。一番お金をかけたことは…」
OTONA SALONE / 2024年9月21日 20時30分
-
「聴力ゼロの私」と「50万人に1人の難病の娘」障がいがあっても、それを言い訳にしない生き方
週刊女性PRIME / 2024年9月14日 11時0分
-
「ママのお腹から生まれたかった」養子縁組で母になった元TBSアナ、真実を知った娘との絆
週刊女性PRIME / 2024年9月1日 17時0分
-
念願の一戸建てを購入し「これで俺も一人前」と幸せを噛みしめたが…25年後、年金生活に突入した65歳・元会社員に市営住宅への転居を決断させた「厳しい現実」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月31日 12時15分
-
東出昌大の再婚で「子どもがかわいそう」と言う人は、誰の目線で、どの立場から意見しているのか
オールアバウト / 2024年8月29日 21時5分
ランキング
-
1効果的な腸活には「野菜よりお米」が欠かせない 日本人の遺伝子はご飯を食べるのに適している
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 19時0分
-
2ペーパードライバーの “迷惑運転行為”に、走行距離30万km超のゴールド免許所持者が怒りの告発
日刊SPA! / 2024年9月15日 15時52分
-
3朝コレを飲んでブランチをとると「長寿遺伝子」が活性化する…簡単にできる「プチ断食」のやり方
プレジデントオンライン / 2024年9月21日 15時15分
-
4「赤ちゃん」の場面どうすんの? 実写化に賛否入り混じる話題作たち
マグミクス / 2024年9月21日 20時25分
-
5「絶対に無理」「何か菌がついているのでは」 学校や病院の「共用スリッパ」にSNSで“拒否反応”続出
オトナンサー / 2024年9月21日 22時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください