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売上げ減少が続く「宝くじ」、みんな夢を買わなくなった?

LIMO / 2019年2月16日 19時45分

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売上げ減少が続く「宝くじ」、みんな夢を買わなくなった?

みなさんは、普段から宝くじを購入していますか? 頻繁に買っている、年末だけ買う、人生で一度も購入したことがない…と、さまざまな方がいることでしょう。でも、「宝くじを知らない」なんて人はいませんよね。

今回は、そんな誰もが知っている宝くじの現状と今後についてまとめました。気になる今後の流れや、つい購入してしまう人の心理など、様々な角度から見ていきましょう。

「年末ジャンボ宝くじ」の当選金額や本数は?

宝くじのなかでもひと際存在感の大きい「年末ジャンボ宝くじ」。その当選金額はいくらかご存じでしょうか。第770回全国自治宝くじの1等の当選金額は、なんと7億円。1等に当選すれば、一瞬で「億り人」になってしまうのです。

では、具体的な内容を見てみましょう。

1等:7億円(24本数)
1等の前後賞:1億5000万円(48本)
1等の組違い賞:10万円(4776本)
2等:1000万円(72本)
3等:100万円(2400本)
4等:10万円(9万6000本)
5等:1万円(48万本)
6等:3000円(480万本)
7等:300円(4800万本)

このように大きな数字が並んでいますが、実は発売総額の半分ほどしか払戻金が発生しない仕組みになっています。それは、「当せん金付証票法(http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC0000000144)(第5条)」により、払戻率は「発売総額の5割に相当する額を超えてはならない」と定められているから。これを聞くと、ちょっとがっかりする人もいるかもしれませんね。

宝くじを購入する心理は?

先ほどご説明した通り、宝くじの払戻金は発売総額の半分に届きません。それなのに、年末になると大勢の人が宝くじを買いに求める…これはどういう心理によるものなのでしょうか。

それは行動経済学でいう「確率加重関数」が関係しているのではないかと言われています。聞き慣れない言葉ですが、「とても小さい確率だと、実際より大きく感じること」を意味しています。

たとえば、実際に事故が起きる可能性は非常に低いのに、飛行機に乗る度に恐怖でドキドキすることはありませんか? この背景には、「実際に事故が起こる確率より高く感じている」心理が存在するからでしょう。

同じように、「実際に高額当選する確率」よりも大きく捉えてしまう…これが宝くじを購入する人の心理に影響を与えているのでしょう。

宝くじの売上げが落ちている

大きな夢を与える宝くじですが、近年の売り上げは減少傾向が続いています。総務省の発表によると、2017年度の売上額は7,866億円と、前年度より6.9%も減少しています。さらに、ピークだった2005年の1兆1,047億円と比較すると、12年間で約29%も売り上げが減少しているのです。

そのほか、ナンバーズやロトなどの「数字選択式くじ」や「スクラッチくじ」の売り上げもどんどん減っている様子です。このまま売上が下がり続けると、あの年末恒例の「年末ジャンボを買い求める行列」が見られなくなる可能性も否定できません。

おわりに

「もしも宝くじが当たったら…」なんてつい夢みてしまうのは、確率が小さいと、かえって実際より高く感じる人間の心理が影響しているようです。宝くじの売り上げが減少しているのは、そんな夢を買わなくなった人が増えたことも関係しているのでしょうか。あなたは宝くじで夢を買いますか?

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