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借金はどの程度の額をみんな抱えているのか

LIMO / 2019年2月17日 11時0分

借金はどの程度の額をみんな抱えているのか

借金はどの程度の額をみんな抱えているのか

年収や貯蓄の金額は話題になりますが、あまり出てこないのが借金(借入金)の話ではないでしょうか。もともと「お金を借りた話」というのは他人にはしにくいものですが、一方で住宅購入時には住宅ローンなどは無縁の人も少ないのではないでしょうか。今回は公開データをもとに借入金がある人がどの程度の金額を抱えているのか見ていきましょう。

借入金のある世帯の平均額とは

2018年11月9日に金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)の「知るぽると」が発表したデータでは、二人以上世帯の借入金保有状況が確認できます。

借入がある世帯では一体平均でどの程度の金額の借入金があるのでしょうか。

同調査において、借入金がある世帯のうち平均値は1474万円となっています。調査実数は1464世帯と日本のすべての世帯をカバーしているわけではありませんが、借入金の平均水準イメージは持てるのではないでしょうか。

また、同調査では借入金の中央値も公表しています。

その中央値は1000万円となっています。多くの人は、金融資産を中心として貯蓄に目が向きやすいですが、家計のバランスシートを考えれば、資産と同時に負債にも目を向けることも重要でしょう。

借入金額の分散はどうなっているのか

ここまで平均値と中央値で借入金の水準を見てきましたが、ここでは借入金のレンジごとにその世帯比率を見ていきましょう。

借入金のレンジと世帯比率は以下のようになっています。

50万円未満:6.0%

50万円以上100万円未満:4.6%

100万円以上200万円未満:7.0%

200万円以上300万円未満:5.0%

300万円以上500万円未満:6.4%

500万円以上700万円未満:5.3%

700万円以上1000万円未満:5.9%

1000万円以上1500万円未満:11.1%

1500万円以上2000万円未満:8.3%

2000万円以上:28.1%

※上記以外に「無回答」が12.7%ある。

30代や40代の借入金が重い

ここまで全体の借入金額を見てきましたが、世代別にみるとさらにその実情が分かります。

2000万円以上の借入金がある世帯は借入金がある世帯のうち、30歳代では56.1%、40歳代では37.8%もあります。30歳代では半分以上の世帯の借入金が2000万円を超えています。

ちなみに30歳代の借入金の平均値は2099万円、中央値は2240万円となっており、平均値及び中央値で2000万円を超えています。

また、40歳代については、平均値が1673万円、中央値が1600万円と、いずれも1000万円を超えています。

これらの世代であれば、住宅ローンの返済途中ということもあるでしょうが、一方で子育て費用や教育費といった支出もあることを考えると、キャッシュフローの管理は重要となっていることでしょう。

まとめにかえて

パーソナルファイナンスという言葉は国内では十分に広がっているとは言えませんが、資産と負債のバランスをとる考え方(ALM)が重要といえるでしょう。

年収が毎年増えていくということが期待できない時代においては、資産をいかに増やすのか、また低金利環境下でいかに借入を活用するのかにこれまで以上に注目が集まります。

【用語解説】中央値と平均値とは

平均値とは、データの値を合計しそのデータ数で割ったものを言います。また、中央値については、データの値を順に並べ、その中央にある値を中央値(メジアン)といいます。値が偶数個の際には、中央の2つの値の平均値をとります。

【参考資料・データ】

知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2018年)(https://www.shiruporuto.jp/public/house/loan/yoron/futari/2018/pdf/yoronf18.pdf)

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