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就職氷河期世代は老後が心配?40代のリアルな金銭事情とは

LIMO / 2019年2月20日 19時45分

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就職氷河期世代は老後が心配?40代のリアルな金銭事情とは

まだまだ働き盛りの40代のあなた。「介護保険料でさらに手取りが減った」「なにかと出費が多い」と嘆いている方も多いのではないでしょうか。なかには、「就職氷河期で、理想の職に就けなかった」「不採用ばかりで正社員になれなかった」という声も。

今回は、そんな苦労の多い「就職氷河期世代の40代」にスポットを当ててみました。40代のみなさんは、現在どのような金銭状態なのでしょうか。

世代別にみる平均貯蓄額

2018年5月に総務省が発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-平成29年(2017年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、各世代の貯蓄現在高の平均は以下の通りです。

40歳未満:602万円
40歳代:1074万円
50歳代:1699万円
60歳代:2382万円
70歳以上:2385万円

年齢が上がるにつれて、貯蓄現在高もどんどん高くなっていきます。40代は、60代・70代の、ようやく半分ほどを貯めた段階ということですね。

ちなみに、全体の世帯あたり貯蓄現在高は1812万円と、40代の数値を大きく上回っています。このことからも、40代はまだまだ貯蓄額を増やしていかなければいけない世代、という現状がうかがえます。

ちなみに、貯蓄には預貯金だけでなく、株式、投資信託などの金融資産も含まれます。

40代独身の男女平均貯蓄額

先ほどのデータから、40代の貯蓄額現在高の平均は1074万円であることが明らかになりました。ただ、これは二人以上世帯を対象にしたものです。「じゃあ、独身の場合はどうなの?」と疑問を感じた方もいるでしょう。

そこで、今度は総務省統計局が発表した「平成26年全国消費者実態調査」を見てみましょう。この調査によると、40代の独身男性の平均貯蓄現在高は796万円、独身女性は959万円となっています。同じ年代の独身でも、女性より男性の方が低いことが分かりますね。

同じ40代でも、将来なにかあったときに子どもからの援助が期待できる「子持ち夫婦」と、老後の費用はすべて自分で負担しなければならない「独身」では、置かれている状況が大きく異なります。「平均値と比べて多いか」ではなく、「老後の資金に足りているか」という目線で判断をするとよいでしょう。

40代が資産を生み出すには

老後の資金も視野に入れなければならない一方、住宅ローンや子どもの教育費にもお金がかかる40代。そんななかで資産を生み出していくために、まず手取り所得を増やすことを始めてみてはどうでしょうか。もし将来の給料アップが期待薄なのであれば、転職や副業に挑戦するのも選択のひとつです。

それと並行して日々の生活で節約をおこない、貯蓄できる資金を増やしていきましょう。非課税枠が魅力のNISAやつみたてNISA、iDeCoなどを活用して長期的な資産形成に取り組むのも一つの手です※。

※それぞれの制度の特徴については『iDeCoとつみたてNISAとNISA、結局どれを選べばいいの?(https://limo.media/articles/-/8351)』を参考にしてください。

また、節約できるのは生活費だけではありません。生命保険などの所得控除枠を活用するなど、節税に取り組むことも忘れずにしておきましょう。

まとめ

就職氷河期世代とも呼ばれる40代は、老後の資金を考えると、まだまだお金を貯めておきたい時期でもあります。とくに独身の方は自分の力で生活できるよう備えておくことが必要です。

転職や副業にトライすると、収入が大きくアップすることもあります。「なんとかなる」と目を背けず、老後のためにできることを、今すぐ始めていきましょう!

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