ダイエットはもう卒業!? 再注目される「インテュイティブ・イーティング」とは
LIMO / 2019年3月5日 18時15分
![ダイエットはもう卒業!? 再注目される「インテュイティブ・イーティング」とは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_9955_0-small.jpg)
ダイエットはもう卒業!? 再注目される「インテュイティブ・イーティング」とは
「インテュイティブ・イーティング」(Intuitive Eating)、少し言いにくいですが聞いたことはありますか。これは1995年、栄養士のエブリン・トリボール(Evelyn Tribole)氏とエリス・レッシュ(Elyse Resch)氏によって提唱された健康管理のアプローチ方法です。近年、欧米において再注目されています。
直訳すると「直感的な食事」となりますが、食事制限やカロリー計算などせずに自分の欲求に従った食事をする、ということです。それだけで健康的な身体になるとされています。
ただ、注意したいのは急激な体重減少を目指しているわけではないこと。その目的は自分に合ったスタイルになることなのです。以下では、すぐに実践できる「インテュイティブ・イーティング」をご紹介します。ダイエット疲れしている、なんて人は参考にしてくださいね。
ダイエットをやめてみる
巷にはダイエット法が溢れています。最近では、「糖質制限」や「おからダイエット」などが流行しました。こうしたダイエットに取り組んでいる方もいるかもしれません。ただ、もしダイエットがストレスになってしまっているのなら、別のアプローチに変えてみては?
「インテュイティブ・イーティング」では、食事を楽しむことが何よりも重要になります。たとえば、ダイエットによくある「甘いものを食べるのをやめる」「炭水化物を控える」など、ある特定の食べ物を制限することは必要ないとしています。むしろ制限することが、かえって過食につながることもあるそうです。
逆に「いつでも食べられる」状況を作っておくことで、自分に必要のないものは自然と欲しなくなるといいます。「ああ…また食べてしまった」「なぜ我慢できないんだろう…」と思い悩む方が、よっぽど身体に悪いようです。
自分が食べたいものを尊重する
また、空腹になったら食べる、これを習慣にすることも重要なようです。空腹になっていないのに、「いつもの癖」や「食べる時間になったから」といって食べるのはやめましょう。また逆に、空腹は我慢しすぎないようにしましょう。
ですが、仕事や育児中など、忙しくて食べられない時もあると思います。「少しお腹が空いたな…」と思ったら、何か簡単なものでもよいので食べてしまった方が良さそうです。これを我慢し続けると、身体が飢餓状態になり過食につながることも…。
大切なのは、自分の身体がどの程度のエネルギーを必要としているのかを感じること。今、自分が食べたいものを尊重して食べてみましょう。罪悪感などがある方は、ナッツ類や果物など加工食品ではないものを食べてみるのも良いでしょう。
同じことが満腹感にも言えます。食べた後に「身体が重い」「頭が働かない」と思ったら、食べ過ぎです。食べた後も快適に生活できるような満腹感を覚えていきましょう。意識していると、満腹に近づくと味覚に変化が現れたりするそうです。
「食べる」以外のストレス発散法を見つける
ストレスが溜まるとお酒を飲み過ぎてしまったり、食べ過ぎてしまうという方も多いのではないでしょうか。
不安や孤独、怒りなどは一生を通じて経験する感情です。そして食べ物が、これらの感情を癒してくれることはありません。問題を解決しないどころか、二日酔いや過食の不快感だけを残します。
感情のコントロールは難しいものですが、気を晴らす方法は他にたくさんあります。友人に話しても良いですし、ブログに書き連ねるだけでも気持ちの整理ができます。好きな趣味に没頭したり、身体を動かしてみるのも良いでしょう。
様々な方法を試して、自分に合ったストレス発散方法を見つけてみてください。
体重減少のための運動はしない
運動不足は身体に悪い、とよく言われますが、激しい運動もまた良くないそうです。特に体重を減らすことを目的とした運動は、無理して身体を痛めたり風邪を引いてしまったりと、継続が困難になりがちです。
「身体を動かすと気分が良い」「仕事が捗る」など、運動すると快適な生活になるものです。早朝や仕事の合間に散歩をする、お風呂上がりはストレッチをする、休日に好きなスポーツをするなど、運動を楽しんでみましょう。
自分の身体の特徴を受け入れる
自分のスタイルに対して過度に批判的だと、「インテュイティブ・イーティング」は成功しないそうです。
足のサイズを変えようと努力する人は、あまりいないですよね。足と同じように、誰しも遺伝的に身体の特徴を持っています。それを変えようとしても、心身ともに疲れるだけです。
ヒップが大きすぎる、二の腕が太い、肩幅が広い、足が短い、顔が大きい…など、自分の身体に言いたいことがあるのは分かります(筆者もそうです!)。しかしいったん受け入れて、その中で自分なりに輝く方法を見つける方が有意義でしょう。これは自己肯定感を高めることにもつながるはずです。
まとめ
「インテュイティブ・イーティング」は10の原則から成っています。他にも「健康を目指す」「満足度の高い食事をする」など、基本的なことですが重要なことが記されています。
今甘いものを食べてしまったからといって、突然体重が増えるわけではありません。「完璧」ではなく、少しずつの「進歩」を目指すことが重要です。時間をかけて取り組んでみましょう。
参考:”The Latest Diet Trend Is Not Dieting”(The Atlantic Magazine)、The Original Intuitive Eating Pros(https://www.intuitiveeating.org/)
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