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投資信託の特徴

トウシル / 2007年11月9日 0時0分

投資信託の特徴

投資信託の特徴

少額資金で効率的な運用

 少額の資金でも効率的に運用を行うことができる金融商品、それが投資信託です。投資信託は、最低1万円からでもスタートできます。少額でも効率的な運用が可能になるのは、多くの投資家から集めたお金をひとつにまとめて大きな資金にするからです。これによって、小口の資金ではできないような投資が可能になるのです。

 

分散投資のメリット

 ひとつの銘柄に集中して投資をすると、その会社の経営が悪化した時に、大きな損失を被りかねません。このようなリスクを最小限に抑える手段が、分散投資なのです。投資先を複数に分散することで、たとえ、ある銘柄が値下がりしても、他の銘柄の値上がりによって、損失部分をカバーしてくれるようなケースが考えられます。しかし、分散投資を行うためにはある程度まとまった額のお金が必要です。そこで、投資信託が威力を発揮します。ひとりひとりの資金が少額であっても、一つの大きな資金にまとめられることで、十分な分散投資が可能になるのです。

 

投資のプロによる運用

 今日では、有価証券の種類が増え、投資可能な国や地域も多様化しています。そのため、個人投資者があらゆる資産について自分で情報を収集・分析し、判断を下すことは難しくなっています。また、仕事を持ちながら、市場の状況を常に見て、情報をタイムリーに入手し、投資判断を下すことは、現実的に難しいことでしょう。
投資信託は、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が、そのような人々に代わって、日々の運用を行います。投資家は投資信託を通じて、投資のプロによる運用・管理サービスを受けることができるようになります。

 

拡大する投資対象にも対応

 投資信託を通じて、個人投資家には不可能あるいは困難な投資対象に投資することもできるようになります。たとえば、発展途上国(エマージング諸国)の株式や債券、ローンなど各種の債権を裏付けとして発行される資産担保証券(ABS)、海外の不動産などがあげられます。

 

購入・換金が容易に

 投資信託は、基本的にいつでも時価で購入・換金することができます。特に不動産やエマージング諸国の有価証券を主な投資対象とするファンドの場合は、天変地異や政変でもない限り、原則として時価で購入・換金を行うことができるので、個人で直接投資するよりも、投資信託のほうが容易に取引することができます。

 

運用の中身がチェックできる

 投資信託は、保有資産の時価評価を毎日行って価格を計算しています。つまり、自分が投資したお金が幾らになっているのかを毎日把握できるわけです。また、運用状況が定期的に運用会社や販売会社のホームページに公開されるので、投資家は自分のお金がどのように運用されているかを継続的に確認することができます。このことは、他の金融商品にはない投資信託の特徴で、投資信託への信頼をもたらしているといわれます。

(山崎 元)

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