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原油は小幅上昇。米産油量増、ガソリン需要低迷で上値重く

トウシル / 2017年12月18日 17時30分

原油は小幅上昇。米産油量増、ガソリン需要低迷で上値重く

原油は小幅上昇。米産油量増、ガソリン需要低迷で上値重く

米株高、ドル高でも、金は続伸

 金相場は続伸。戻りを試す流れに乗った展開だった。株高、ドル高だったが、売りが出づらくなっており、さすがに売られ過ぎとの判断になっているものと思われる。ただし、1,262ドルを超えておらず、これを超えることが上昇につながることになる。

 世界最大の金ETF(上場投資信託)であるSPDRゴールドトラストの保有高は、12月8日には842.81トンから15日には844.29トンに小幅増加だった。

 COMEX (ニューヨーク商品取引所)金先物市場での大口投機筋のポジションは、12月12日時点で10万7,068枚の買い越しとなり、前週から6万6,261枚減少した。買いポジションが4万9,322枚減少する一方、売りポジションが1万6,939枚増加した。急落場面で投機筋が買いポジションを減らすだけでなく、新規に売りポジションも積み上げている状況が確認できる。

 これらの状況を考慮すれば、金相場は反発基調が続くだろう。これまでの売られ過ぎの反動による買い戻し余地は大きく、1,265ドルを超えると、売りポジションを積み上げている投機筋の買い戻しの動きが強まるだろう。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)では、来年は3回の利上げが予想されたが、それ以上の利上げはないと考えることもできる。また、インフレ率は依然として低迷しており、積極的に利上げを行う根拠に欠ける状況が続いている。そのため、金利の上昇は抑制され、ドルの上値も重くなりやすい状況は今後も続くと考えられる。

 ただし、米国株が過去最高値を更新する中、安全資産である金は買われづらい状況が続く可能性が高いだろう。

 ただし、インドや中国などの実需筋が今回の急落局面で買いを入れていることが想定され、これが下値を支えている可能性がある。

 

非鉄は堅調に推移

 非鉄相場は総じて堅調に推移。LME(ロンドン金属取引所)も在庫は銅が増加したが、その他のメタルは減少した。

 アルミは続伸。ただし、2,065ドルで打たれており、今週はこれを上抜けて、強気相場に戻すかを確認することになるだろう。銅は続伸し、上値の6,785ドルを超えた。これで7,000ドルの節目を試すことになる。超えると年末までに7,050ドルを超えて、高値更新につながる可能性もありそうだ。ニッケルも大幅続伸で、戻りを試す動きに入った。1万1,500ドルを超えて引けており、これで1万2,000ドルを目指すことになるだろう。

 亜鉛は続伸して3,180ドルを明確に上抜けた。これで高値を目指しやすくなった。3,270ドルを超えて、3,300ドルを超える動きにつながるかに注目したい。鉛は反発。重要なサポートの2,480ドルを維持して上げており、これで2,560ドルを超えるときわめて強い動きに入ることになると考えている。

 全般的に上昇気味になっており、非鉄相場は息を吹き返している。年末までに高値を更新する動きになる可能性もありそうだ。

 

原油は小幅上昇。米産油量増、ガソリン需要低迷で上値重く

 原油は小幅上昇。北海のパイプライン停止が支援材料になったが、米国の産油量の増加と米ガソリン需要の低迷が上値を押さえている。

 ブレント原油は一時、フォーティーズ原油パイプラインの停止で買われたが、その後下げている。米国内の石油掘削リグ(装置)稼働数は前週比4基減の747基と6週間ぶりに減少した。原油相場の上値の重さから、リグ稼働数が伸びづらくなっている。ただし、米ガソリン需要が年末休暇シーズンでは珍しく減退しており、これが上値を押さえている。

 WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は再び上向きになっている。57.40ドルを超えてくると、再び上昇に向かいやすくなる。いずれにしても、需給バランスの改善が自然と進むことから、結果的に上昇に向かいやすいといえる。来年1月までに65ドルまで上昇する可能性を念頭に入れておきたい。

(江守 哲)

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