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#13:プロの分析を見習おう! ファンドマネージャーが見た2017年振り返り

トウシル / 2017年12月26日 15時45分

#13:プロの分析を見習おう! ファンドマネージャーが見た2017年振り返り

#13:プロの分析を見習おう! ファンドマネージャーが見た2017年振り返り

経済のプロ「楽天証券研究所」と、国民のリアル「街角の声」、運営のプロ「ファンドマネージャー」に2017年の振り返りや2018年の見通しについて大特集!

2017年の振り返り

2017年のマーケットについて3名のファンドマネージャーに聞きました

ピクテ投信投資顧問 森岡 浩平

アセットマネジメントOne 酒井 義隆

三井住友アセットマネジメント 葛原 健吾​氏 

以後、敬称略 

Q1.最も良かったと思う投資対象(資産クラス、地域)は?

森岡:「テクノロジーセクター」「新興国株式」  米国および中国の大手テクノロジー銘柄が大幅に上昇して相場をけん引。新興国株式市場は全般に堅調であったが、テクノロジーセクターの構成比率が大きいアジア株式は特に上昇率が大きくなった。

酒井:「JASDAQ」 ⇒ 年初来40%程度の上昇(2017/12/13時点)
国内製造業が半導体やFAなどを中心に好調であり、オールドエコノミーな企業の業績はかなり良かった。さらに、中小型株ファンドへの資金流入もJASDAQ指数への追い風となった。

 

Q2.最も悪かったと思う投資対象(資産クラス、地域)は?

森岡「欧州株式」 ⇒ ファンダメンタルズこそ堅調だが、その他先進国株式市場をアンダーパフォームしている。バリュエーション面でも比較的割安な水準にあるため投資妙味があると見ていたが、現状では期待していたほどのパフォーマンスを達成できていない。

酒井:「日本のREIT」 ⇒ 年初来9%程度の下落(2017/12/13時点)
金融庁による毎月分配型投信へのダメ出しが重しに。
 

Q3.今年最も注目したテーマ、セクターは?

森岡「ロボティクス銘柄」 ⇒ ロボティクス関連技術の普及などを背景に成長期待の高いロボティクス関連企業に注目した。ロボティクス関連指数は年初来で40%近く上昇。

葛原:「孫(まご)消費」 ⇒ 孫消費の高まりから玩具セクターに注目。中でも当社の「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」ではタカラトミーを組み入れ、同社株式は11月に1927円の高値を付けた。トミカ、リカちゃんといった定番商品への絞り込み、ベイブレードなどの人気商品の投入などメリハリをつけた商品展開に注目した。

酒井:「半導体セクター」 ⇒ IOTの進展による需要の増加、3D NANDなど技術の進展など技術革新もあった。
 

Q4.今年の個人投資家の動きはどうだった?

葛原:低コストのインデックスファンドの人気が続いたものの、日本株ファンドでは、アクティブファンドでも優れたパフォーマンスのファンドへのニーズが徐々に高まってきたとの印象を受けた。

酒井:インデックスや一般的なアクティブから中小型ファンドへの投資が加速。テーマ型は引き続き好調。金融庁の毎月分配型投信へのダメ出しもあり、REIT系、外債系はいまいちだった。

 

▼今回ご協力いただいたファンドマネージャー(3名)のプロフィール

ピクテ投信投資顧問株式会社
グローバル資産運用部 インベストメント・マネージャー
森岡 浩平
日系大手運用会社にて一貫して運用業務に従事。ピクテでは、アセット・アロケーション・ファンドの運用チームに所属する他、外部委託ファンドの管理を担当。勉強会やセミナーの講師も務める。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)

 

アセットマネジメントOne株式会社
株式運用グループ・ファンドマネジャー
酒井 義隆
2004年、興銀第一ライフ・アセットマネジメント株式会社(現アセットマネジメントOne株式会社)に入社。2005年12月より国内株式やオルタナティブ運用のファンドマネジャーとして従事する。

 

三井住友アセットマネジメント株式会社
株式運用グループ シニアファンドマネージャー
葛原 健吾
東京短資株式会社、いちよし経済研究所、日興シティグループ証券を経て2008年4月三井住友アセットマネジメントに入社。いちよし経済研究所以来、約17年一貫して日本の中小型株式の調査、運用に携わる。2013年4月より「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」の運用を担当。


▼ゆく投資、くる投資 ファンドマネージャー企画
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(トウシル編集チーム)

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