1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

#4:ニンテンドースイッチは普及期へ。テック株ブームは本物か!?

トウシル / 2017年12月22日 10時0分

#4:ニンテンドースイッチは普及期へ。テック株ブームは本物か!?

#4:ニンテンドースイッチは普及期へ。テック株ブームは本物か!?

経済のプロ「楽天証券研究所」と、国民のリアル「街角の声」、運営のプロ「ファンドマネージャー」に2017年の振り返りや2018年の見通しについて大特集!

2017年を振り返って

任天堂、半導体関連が大幅上昇

 2017年は日本のテクノロジー関連株(ゲーム、電機、自動車など)にとって大変ダイナミックな年でした。

 まず、3月3日に発売された新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」への期待から任天堂の株価が大きく上昇しました。売買代金も大きく、任天堂が日本の株式市場の中で際立った存在感を見せた年でした。

 また、2016年に相場が始まった半導体関連株も大幅に上昇した銘柄が出てきました。データセンターやスマートフォンで使われるNAND型フラッシュメモリが品不足になるなかで、半導体製造装置セクターが注目されました。前工程の東京エレクトロンが出世株となり、後工程のディスコ、検査装置のレーザーテックも良好なパフォーマンスでした。また、半導体デバイスでロームが注目され、長らく価格低迷が続いたシリコンウェハの値上げが始まると、SUMCO、信越化学工業の株価が急上昇しました。

 2017年9~10月に発売された新型iPhone(iPhone8とiPhoneⅩ)の関連銘柄として、アルプス電気、日東電工なども上昇しました。ただし、上昇後はiPhoneⅩの生産台数不足の問題で下落する局面もありました。

 

2018年もテック株の年になるか?

半導体、自動運転、EV・・・テック株人気が続くか?

 2018年も日本のテック株の活躍が期待されます。

「ニンテンドースイッチ」は2018~2019年に本格的な普及期に入ると思われます。ソフトも、任天堂製、サードパーティ製ともに数多く発売されると思われます。引き続き任天堂に注目したいと思います。また、カプコンなどの家庭用ゲームソフト専業は、累計販売台数が7,000万台を超えたプレイステーション4、急成長中のニンテンドースイッチ、それにスマートフォンと対応可能なハードウェアが多く、ビジネスチャンスが拡大しています。

 半導体セクターにも引き続き注目できます。NAND型フラッシュメモリに対して慎重な見方が出ていますが、動画をSNSにアップして楽しむユーザーが多くなっており、これがスマートフォンとデータセンター向けのNAND型フラッシュメモリが品不足になっている大きな要因です。この流れは、今後も続くと思われます。

 また、ロジック半導体の分野では、世界最大の半導体受託製造業者であるTSMCが3ナノ半導体工場を200億ドル(約2.2兆円)で建設すると表明しました。量産開始時期は2022年ということですが、2018年の7ナノ量産開始、2020年になると思われる5ナノ量産開始を考えると、ロジック半導体への大型投資が続く可能性があります。

 2017年同様、東京エレクトロン、SCREENホールディングス、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、ローム、SUMCO、信越化学工業など、半導体製造装置、半導体デバイス、シリコンウェハの重要企業に注目したいと思います。

 電子部品は、スマートフォン市場の伸びが鈍化していることが懸念材料です。そのため、スマートフォン向けでも成長力のある重要製品を持っているか、ゲーム、自動車などスマホ以外へも展開しているかどうかが、銘柄選別の決め手になります。

 高級スマホへの搭載が進んでいる樹脂多層基板「メトロサーク」の生産性が改善中の村田製作所、高級スマホ向けの手振れ補正用アクチュエーターやゲーム機のコントローラー用振動モータを手掛けるアルプス電気、イメージセンサー最大手のソニー(高級スマホではカメラのデュアル化と自撮り用インカメラの高性能化が期待できる)、有機ELディスプレイ用材料の有力企業である日東電工などに中長期で注目したいと思います。

 

自動運転と電気自動車

 自動運転と電気自動車関連への投資も重要なテーマです。

 完成車メーカーではスズキに注目したいと思います。インドという自動車の成長市場でトップシェアを持っており、電気自動車への熱意も見せています。

 自動車部品や車載用半導体では、自動車部品世界2位で電動化分野が得意なデンソー、車載用半導体で世界3位のルネサスエレクトロニクス、電気自動車用リチウムイオン電池で世界トップのパナソニックが重要な銘柄になります。

 電気自動車では電池材料や電子部品も重要です。リチウムイオン電池向け電解質と添加剤のステラ ケミファ、電気自動車用モータに注力している日本電産、自動車用コンデンサやセンサに強みを持つTDKなどにも注目できます。

 

 

▼特集ページへ戻る

 

 

まだまだある!ゆく投資。くる投資!

「投資戦略」を考えたいあなたに↓

2018年半ばに日経平均がピークアウト!?注目はJ-REIT

楽天証券経済研究所 ストラジスト 窪田 真之

 

「政治の動きと投資リスク」を知りたいあなたに↓

デフレ脱却に向けて、やや前進

楽天証券経済研究所 客員研究員 山崎 元

 

「世界動向とリスク」を知りたいあなたに↓

2018年のグローバルリスクは?「I・C・B・M」に要注意!

楽天証券経済研究所 ストラジスト 香川 睦

 

「おすすめテーマ株」を知りたいあなたに↓

ニンテンドースイッチは普及期へ。テック株ブームは本物か!?

楽天証券経済研究所 アナリスト 今中 能夫

 

「日本株の動き」を知りたいあなたに↓

日経平均は2万4,700円まで上昇可能性も、2018年はリスクに向き合う年か?

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之

 

「つみたてNISA]や「iDeCo」が気になるあなたに↓

はじまる「つみたてNISA」。非課税枠は合計800万円

楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト 篠田 尚子

 

「投資信託」のポイントがわかり、「分散投資」をしたいあなたに↓

2018年の投資信託「3つの注目ポイント」

楽天証券経済研究所 客員研究員 ファンドアナリスト 吉井 崇裕

 

「原油」と「金」の動きを知りたいあなたに↓

原油は「減産」から「シェア争い」。金は地政学リスクで堅調か

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 吉田 哲

 

「為替」の動きを知りたいあなたに↓

来年の予想は米国中間選挙しだい?2018年のドル/円

楽天証券 FXディーリング部  荒地 潤

 

街の人の「お財布事情」について知りたいあなたに↓

みんなの収入はアップした?好景気の日本2017年の実態

トウシル編集部

 

街の人の「投資経験」について知りたいあなたに↓

みんなは投資経験ある?日経平均っていくら?

トウシル編集部

 

街の人が思う「経済の重要人物」について知りたいあなたに↓

みんなが思う経済パーソンは?2018年を大予想!

トウシル編集部

 

「投資信託」の業界トレンドを知りたいあなたに↓

プロの分析を見習おう! ファンドマネージャーが見た2017年振り返り

ピクテ投信投資顧問 森岡 浩平氏
アセットマネジメントOne 酒井 義隆氏
三井住友アセットマネジメント 葛原 健吾氏

 

運用プロの「注目投資先」を知りたいあなたに↓

プロの視点を学ぼう! ファンドマネージャーが見る2018年注目投資先

ピクテ投信投資顧問 森岡 浩平氏
アセットマネジメントOne 酒井 義隆氏
三井住友アセットマネジメント 葛原 健吾氏

(今中 能夫)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください