1月30日はトランプ大統領の一般教書演説。イベント前にドルは調整モード
トウシル / 2018年1月30日 11時0分
1月30日はトランプ大統領の一般教書演説。イベント前にドルは調整モード
前日(01月29日)の市場概況
ドル/円:109円台にいったん戻すも、勢いなし。
108.67円でオープンした週明けのドル/円は、ドル安の調整でやや買いが優勢。東京時間の108.50円が安値で、NY時間には109.20円まで上昇して高値としました。その後は伸び悩み、再び108円台に戻して終値は108.956円(前日比+0.315円)(チャート1)
ドル/円は、トランプ大統領の「ドル高を望む」発言の109.70円と、黒田総裁の「物価目標に近づいた」発言でつけた108.28円のレンジ内にいます。どちらを先にブレークするかで、短期的な相場の方向が決まるでしょう。
トランプ大統領は、本日夜(日本時間31日午前)、今後1年の米国の施政方針を示す一般教書演説を行います。インフラ投資や税制改革のほかに、貿易についても表明することになっており、マーケットの関心が高まっています。
ユーロ/ドル:調整入る
先週25日につけた高値1.2537ドルでいったんピークアウトしたユーロ/ドルは、この日も調整が進み、1.2432ドルを高値に1.2336ドルまで下落。(チャート2)
ドイツの政治情勢もユーロの上値を抑える要因で、メルケル首相と野党SPDの連立協議が土壇場でご破算となる可能性も残っています。その場合は再選挙が不可避となり、ドイツの政権不在がさらに数カ月続くことになります。
ポンド/ドル:ブレグジット交渉の現実は厳しい
ブレグジット交渉に希望が見えた、ということで買われてきたポンド/ドル。しかし、当然とはいえ、英国に優しい条件の提示はなさそうで、現実に目が覚めたポンド/ドルは1.4025ドルまで下落。(チャート3)
ポンド/円:上値重い
クロス円は全体的に上値が重い状況で、ポンド/円はポンド/ドルが下げたこともあって、1月17日以来の152円台へ下落しました。(チャート4)
(荒地 潤)
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