米雇用統計を前に、ドル円の下値メドは108.76円、上値メドは110.07円
トウシル / 2018年2月2日 12時24分
米雇用統計を前に、ドル円の下値メドは108.76円、上値メドは110.07円
本日発表される米国の1月雇用統計を控えて、東京午前のドル/円は、109.50円を挟んで上下しています(午後12時時点)。発表時間までは109円台の取引が続くと思われ、本日のピボットがレンジの目処になると考えます。
(参考:1月31日 米1月雇用統計 直前レポート:労働賃金が上がると、失業率が上昇するのはなぜ?)
デイリーピボット
デイリーピボットは、先週のレンジを元に、今日のレンジを予想するテクニカル指標です。今持っているポジションの利確や損切りレベルの参考として、あるいは新しいトレードのエントリーポイントとして、FXマーケットでも多くのトレーダーが利用しています。
今日のドル/円のピボット・ポイントは、109.41円。
ピボットとは「回転軸」という意味で、このレベルを相場の強気と弱気の転換点と考えます。レートがピボット・ポイントより上で取引されているときは、ドル/円の相場は強気が優勢、下にある場合は弱気が優勢と考えます。
ピボットが計算する今日の下値ライン(サポート)は109.08円、108.76円、上値ライン(レジスタンス)は、109.73円、110.07円です。
今日のユーロ/ドルのピボット・ポイントは、1.2473ドル。
ピボットが計算する今日の下値ライン(サポート)は1.2423ドル、1.2335ドル、上値ライン(レジスタンス)は、1.2560ドル、1.2610ドルです。
ピボットの計算とトレードアイデア
ピボット・ポイントは、前日の高値と安値と終値を平均して求めます。このレベルを相場の強気と弱気の転換点と考えます。
このピボットに、ピボットから前日の安値までの値幅を足したレベルが、第1レジスタンス(R1)になります。前日下げた幅と同じ程度の反発はあるだろうと仮定して、そこを最初の上値メドと考えます。
第1サポート(S1)は、ピボットから前日の高値からピボットまでの値幅を引いたレベルです。前日上げた幅と同じ程度の反落はあるだろうと仮定して、そこを最初の下値メドにしています。
ピボットでは、今日の相場は、おおよそ、これらのレジスタンスとサポートのレンジ内で推移するだろうと考えます。しかし、それ以上に相場が大きく動くこともあります。
そこで、ピボットには、HBO(上値ブレークアウト)とLBO(下値ブレークアウト)と呼ばれるレベルが設定されていて、この水準を越えて相場が動いた場合には、新しいトレンドが始まったとみなします。
下の図のように、たとえば、HBOをストップに、第1、第2レジスタンスで売り上がる、あるいは、LBOをストップに、第1、第2サポートまで買い下がる、といったようなトレードが考えられます。ただし、あくまでも一例であって、決して利益を保証するものではありません。トレードは自己責任でお願いいたします。
▼もっと読みたい!おすすめレポート
2018年1月31日
米1月雇用統計 直前レポート:労働賃金が上がると、失業率が上昇するのはなぜ?
(荒地 潤)
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