IMMの円ショートは、やや縮小：最新IMMレポート分析

IMMポジション推移（01/16 ～ 02/06）

 

 

円：ネットショート、やや縮小

　CFTC（全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission）発表による2月6日現在の建玉報告によると、CME（シカゴ・マーカンタイル取引所）通貨先物市場における投機筋の円のネット枚数（円の買い建玉と売り建玉の差）は11万2,876枚のショートで、円の売り持ちが多い状況が63週続いています。ドル換算では、約130億ドル相当のドルの買い持ち（円の売り持ち）。円ショート金額は前週比1.6％（約2億ドル相当）縮小しました。

　売買別の増減率は、買い建玉（円ロング）が前週比マイナス18.2％、売り建玉（円ショート）は前週比マイナス6.5%。

IMM円  2016.02 ～ 2018.02

 

 

ユーロ：ネットロングがやや減る

• ユーロのポジションは、買い残高が多い状況が40週続いています。
• 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス14万0,823枚で、前週比5.3％減少。
• ユーロ金額に引き直すと、約176億ユーロ（=約215億米ドル）のユーロ買い持ち。
• 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比マイナス2.6%、売り建玉はプラス1.2%。売り建玉がやや減り、買い建玉がやや増えました。

IMMユーロ  2016.02 ～ 2018.02

 

 

豪ドル：ネットロング、再び増加へ

• 豪ドルのポジションは、買い残高が多い状況が5週続いています。
• 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス1万3,748枚で、前週比4.5％増加。
• 豪ドル金額に引き直すと、約14億豪ドル（=約11億米ドル）の豪ドル買い持ち。
• ネットロングが再び増加に転じました。
• 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比プラス7.5%、売り建玉は前週比プラス8.5%。

IMM豪ドル  2016.02 ～ 2018.02

 

 

ポンド：ネットロング、2週連続減

• ポンドのネットポジションは、買い残高が多い状況が11週続いています。
• 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス2万7,867枚で、前週比12.2％減少。
• ポンド金額に引き直すと、約17億ポンド（=約24億米ドル）のポンド買い持ち。
• 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比マイナス14.6%、売り建玉は前週比マイナス15.8%で売り、買い両方の建玉が減りました。

IMMポンド  2016.02 ～ 2018.02

 

（荒地 潤）